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「世界遺産 チェコ:プラハ」(2014年作品)感想 [ドキュメンタリー]

ナショナルジオグラフィックの「世界遺産シリーズ」からチェコ:プラハ編を視聴。

プラハは現在視聴中のアニメ「MONSTER」に登場する中世の街並みがいまも残る都市。年間100万人が来訪する人気観光地でもある。その地下には取水や鉱物採取などの目的で掘られたものの大半が放置されている地下道があるらしく、その珍しい姿をカメラがとらえている。

聖ヴィート大聖堂は完成まで600年20世代を要した歴史的建造物。毎日修復せねばならず、石工は代々血族で技術を受け継いでいる。

プラハ城には歴代の神聖ローマ帝国の皇帝が埋葬されている。その他礼拝堂の地下には自然とミイラ化した遺体が安置されていたりするらしい。





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「古代の宇宙人 シーズン1」(2009年作品) 第3話 感想 [ドキュメンタリー]

今回は古代に宇宙人が地球へやってきた証拠を示す回。証拠とはすなわちピラミッドや聖書に書かれた不思議な記述のことだ。

古代の書物には、神々が空を飛ぶために使用した乗り物の記述が多く残っている。インドから中国、中東、南米、アフリカそうした地域に残る古い伝説を紹介して古代に宇宙人がやってきた可能性を示し、次に彼らがやってきた目的を示す、という流れだ。

①空からやってきた神々の記述が多く残っている。→宇宙人が地球にやってきた。

②各地に精巧な加工技術の痕跡が残っている。→宇宙人が技術を教え、加工器具を与えた。

③ニコラ・テスラが世界システムを考えた。→ピラミッドで同じことが出来る。

④宇宙船にはエネルギーが必要。→ピラミッドから供給されていた。

⑤ユダヤ人がクロレラを培養して売っている。→出エジプト記のマナはクロレラ。

以上の証拠からクロレラを主食にした宇宙人が地球にやってきて人類に機械を与えてエネルギーを作らせたに違いない。と結論付けられる。飛躍があるにもほどがある。

宇宙人から供給された技術の中で、ユダヤ人の契約の箱が核融合炉だとか、南米のステップ式ピラミッドの石組は石を溶かして組み立てたとかいうウソ話に、ピラミッドの奥にある石棺の内部はツルッツルで計測用の特殊な机と同じくらいの精度があるとか、ピラミッドの中から古代ドリルが発見されたとの本当の話が混ぜてあって、かなり面白い。

確かにピラミッドのあの精度というのは完全なオーパーツで、「古代の技術でも十分に可能」と言われても、あんなものを作る手間をかける意味がわからない。

石棺の内部がツルツルという話も、棺ならば外側をツルツルにして見栄えを良くしそうなものなのになんで内側? との疑問が残るし、そもそもピラミッドの内部からは墓所であった証拠はひとつも発見されていない。

このドキュメンタリーには飛躍がたくさんあるけども、こういうロマンを失ったら人間おしまいなのだ。インチキ臭いところもたくさんあるが、世界には不思議なことがたくさんあって、バカみたいにアイドルを追いかけるよりよほど楽しいことがたくさんあると知るためにはいい番組かも。

ぜひ小学生はこういうのを観て欲しいものだ。




















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「古代の宇宙人 シーズン1」(2009年作品) 第2話 感想 [ドキュメンタリー]

アヌンナキが出てくるならそのうちゼカリア・シッチンの名前もあがるだろうと思ったら案の定であった。ムーでお馴染み惑星ニビルのお話だ。

たしかに太陽系には楕円軌道を持つ天体があるらしいのだが、楕円軌道では太陽に近づいたときに水が溶けても離れたらすぐに凍ってしまうので生命はさほど進化しない。有機生命体がいたとしても水が溶けている間に分裂して数を増やしエネルギーを蓄えまた凍っている間に冬眠するだけだろう。なぜそんな惑星に知的生命体にまで進化した宇宙人がいたと思ったのか、シッチン。

ゼカリア・シッチンとは古代シュメールが残した楔形文字をすべて解読したと名乗る人物で、古代に宇宙人が地球を来訪したと主張する人物のことだ。彼の文書解読はかなり強引に曲解した部分が多くて、彼が訳せば日本書紀も古事記も宇宙人実在の証拠になったであろう。シュメールの楔形文字が読めるのは確からしいが、非常に怪しい人物で、その怪しさゆえにムーの大好物になっている。

この第2話は過去に宇宙人が地球にやってきた証拠とするものをズラズラ並べて紹介してある。マヤのカレンダーだのナスカの地上絵だのクリスタルスカルだのストーンヘンジだのミステリーサークルだのお馴染みのやつである。これらを宇宙人が過去に地球を来訪した証拠と主張している人々の怪しげな顔つきが面白い。

まぁ全部ウソなのだが、こうした幼いロマンを否定してしまうと人生は味気ないし、なんとなく雑学の範囲で興味を持つことはいいことだと思っている。

ただオレはこういうのは雑学の範囲でおおよそ知っているので懐かしいなとしか感じない。嫁はこの胡散臭さにかなりハマっている。彼女は外人がヘマをするところを見るのが大好きなので、こうしたインチキ臭い話に嵌っている外人を小バカにしていると幸福を感じる人なのだ。

小学生が夏休みに見て、数年間信じてしまうくらいがおそらくちょうど良い距離感なのだろう。

こういう話をまるっきり知らない人は、それはそれで退屈そうだ。




















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「古代の宇宙人 シーズン1」(2009年作品) 第1話 感想 [ドキュメンタリー]

どうせまたアヌンナキだろうと思ったらやっぱりアヌンナキだった。

嫁が観たいというので視聴したのだが、デニケンの時代からこういうのはたくさん観てきたからいまさらなネタであった。嫁はなんか知らんが喜んでいる。

夏休みの小学生にこれを見せて、中二病の基礎を作っておくと、読書家になって将来は自分でこうしたウソ話を否定する知見を得ることもあるので、子供に見せる分にはいいけども、大人になってこれを喜んでいるとどうかなって気もする。

中二病の果てに漫画家やSF作家になってくれればいいし、作り手ではなくても受け手になって読書が一生の趣味になるのなら有意義であるとはいえる。科学をすっ飛ばしてラノベを読むようになったら育成失敗。ラノベなぁ。あれは大手出版社がやるべきことではなかったよな。

古代に宇宙人が地球にやってきたという話は、科学的に立証しようとするよりそうした神話を話して聞かせられる人であればいいんじゃないかな。雑学の範囲だろうが、世界の神話のこんなところにこんな描写があると話せる人。教養の範囲の話だろうか? そもそも日本神話だって高天原から神様が下りてきて云々という神話なわけだし。日本神話のエキスパートでもいいよね。教養は大事です。

超古代文明とか宇宙考古学とか、そういう胡散臭いロマンはなくても味気ないし、ありすぎても頭が悪いし、そんなことばっかりやっているとしまいには麻原彰晃みたいなのに騙されてサリンを撒いて喜んでるバカにしかならんわけだし。難しいところだ。

よく考えれば、日本人からロマンを奪ったのはオウム事件だったよな。あれでムーが担ってきた中二病的なものがすべて胡散臭くなった。オウム事件が起こる前は日本人はなんでも面白いことが好きで、ちょっとはしゃぎすぎるくらいだった。漫画も小説も中二病の知識が前提のものが多くあった。それらすべてから魅力を奪ったのが松本サリン事件をはじめ一連のオウム真理教の犯罪であった。

ロマンを失うというのは、価値を失うということだ。ロマンは漠とした夢や希望だから、ロマンを失うと夢や希望を失う。夢や希望がない人間は、ただ生きることにだけ執着し、貨幣価値以外のものを求めなくなる。貨幣価値以外の価値がなくなるということは、貨幣価値でしか分配が出来なくなるということで、誰もがひとつの価値を奪い合う醜く世知辛い世の中になる。

価値はたくさんあった方がいい。そしてそれはロマンが生み出す。

そう考えると、日本人からロマンを奪った麻原彰晃をはじめオウム幹部たちは、たんに死刑にするだけでは足らないほどのとてつもない大きな罪を犯したと言える。

アメリカは2009年になってもまだこんなことやってるんだなってちょっと呆れた。でもまだロマンがあるってことだ。




















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「生命進化の謎・哺乳類はどこから来たのか」(2016年作品)感想 [ドキュメンタリー]

1億3千万年前の白亜紀、レペノマムスという哺乳類がいた。大きさはオオカミほど。中国で発見されたこの哺乳類の先祖は、それまで考えられていた哺乳類の先祖より大きく、火山活動が活発な場所にで暮らしていた。

レペノマムスは羽毛恐竜の子供を食べていたと推測されるが、同時に捕食される側でもあった。レペノマムスには乳腺があり、耳と顎が独立しており、体毛に覆われるなど現在の哺乳類の特徴はすべてあった。

哺乳類の進化は2億5千万年前、三畳紀に始まった。この時代は哺乳類への進化の途中にある哺乳類型爬虫類の時代で、トリナクソドンはその一種であった。トリナクソドンの脚は横に伸びており、外に張り出した耳はまだない。

中国で発見されたレオマイヤという種類の哺乳類は、霊長類にも繋がる手の構造を持っていた。小さなネズミほどの大きさで木に登り、昆虫を食べていた。

レペノマヌスは体長が70㎝もある白亜紀の哺乳類であった。胃の中からは恐竜の子供の骨の化石も出てきた。これは白亜紀の哺乳類は小さく恐竜から隠れて暮らしていたとの定説を覆すものだった。

ボラティコテリウムの前足と後足の間には被膜が確認された。これはムササビのように滑空していた証拠であった。

有胎盤類の誕生は遺伝子の研究によって1億6千万年前のジュラ紀に誕生したと仮説が立てられている。研究によるとその後白亜紀に多様化し、齧歯類などに繋がっていったとされた。ところが化石は見つかっておらず、分子時計仮説のみによって提唱されているのが実情だった。だが中国でシュラマイヤシネンシスが発見されたことで、その起源がジュラ紀であることがほぼ確実になった。

ジャンヘオテリウムは耳の進化を明らかにした。3つの骨によって内耳を形成した哺乳類は、いち早く危険を察知し、遠くへ逃げる能力を身に着けた。

多臼歯となった哺乳類は、恐竜が絶滅する前に食性を昆虫食から植物食へと変化させ、花などを食べることが出来るようになった。これにより肉食から草食、雑食へと進化し恐竜の大絶滅期を乗り切ることが出来た。

という内容。有胎盤類の祖先がジュラ紀に誕生したとほぼ立証されたことで、恐竜と比べて化石の少なかった哺乳類が意外にも古い時代から栄えていたことがわかってきた。

恐竜が絶滅した時代にはすでに雑食能力を持っていたので、環境の激変に堪えることが出来たようだ。中国での哺乳類化石の発見は、古生物学の常識を大きく塗り替えるものばかりであった。





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「生命進化の謎・巨大昆虫はなぜ絶滅したのか」(2016年作品)感想 [ドキュメンタリー]

酸素濃度の濃かった石炭紀に栄えた巨大昆虫の絶滅についてまとめたドキュメンタリー。NHKの地球ドラマチックで放送されたものだ。

従来大型昆虫は酸素濃度の上昇によって大きくなり、低下によって小さくなったと考えられていたが、ジュラ紀後半になって酸素濃度と昆虫の大きさが釣り合わなくなってきた。何か他の原因で大型昆虫はいなくなったと考えねばならなくなった。

大型のムカデは、両生類の誕生とともに生息環境が大きく変わった。両生類は水中、地上の両方で昆虫を捕食し、大型ムカデの食料を奪っていった。動くものはなんでも飲み込む両生類は、ときには大型のムカデも捕食した可能性もある。

その時代には空を滑空できる爬虫類が姿を現した。それは小さなものからやがて翼竜にまで進化し、トンボの祖先である大型昆虫を捕食したり、小さな翼竜は大型昆虫と食料を奪い合うことになった。恐竜が誕生する前、厚い鎧をまとった大型のムカデを脅かすものはいなかったが、翼竜は長いくちばしを持っており、ムカデの外皮では太刀打ちできなかった。

また同時期に鳥の祖先も地上に姿を現した。翼竜はサカナなど昆虫以外のものも多く食べたが、鳥は主に昆虫を捕食した。大型昆虫は大型の鳥に捕食され、大型昆虫が食料にしている小型昆虫も鳥と競合し、さらに鳥は昆虫の幼虫も食べた。

ジュラ紀後期は石炭紀と比較して森を覆う木々は現代のものに近くなっているが、酸素濃度は上昇傾向にあった。それでも昆虫が大型しなくなったのは、小型昆虫を捕食する種類の生物が増えたためであった。

またジュラ紀後期には被子植物(花を咲かせる植物)が登場した。当初の被子植物は水生植物で、水の中に生え、空中で花を咲かせた。被子植物は水中の酸素を大量に消費したため、水中の酸素濃度が減少した。これによって大型昆虫の代表格であったトンボの幼虫であるヤゴが小型化したか、もしくは大型のヤゴが絶滅した。

これらの原因によって、巨大昆虫は姿を消したようだ。





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「生命進化の謎・鳥は恐竜の子孫なのか」(2016年作品)感想 [ドキュメンタリー]

NHK地球ドラマチックで放送された「生命進化の謎」シリーズの恐竜編。

例の羽毛で覆われた恐竜と鳥との関係にスポットを当てている。羽毛で覆われた恐竜の化石は中国で発見されているのでNHK大喜びの企画だ。

CGで恐竜を再現していると謳っているが、CG自体は大したことはない。中国の専門家と一緒に石板のようになった化石が多数紹介されているのが特徴。この映像を撮るためにNHKがいくら払ったのか不明。中国に貢ぐためなら何でもしただろう。

最近、カナダで発見された恐竜の化石は全身が鱗で覆われており、羽毛に覆われた恐竜が世界的なものではなかったと証明されたが、10年くらい前の全身毛がふさふさしたティラノサウルスの想像図はこの中国の化石発見の影響で作られたもので、実際中国に住んでいた大型の肉食恐竜は羽毛に覆われていたようだ。

鳥類の祖先になる恐竜の化石と、同時代の鳥の化石が一緒に発掘されているので、恐竜が鳥に進化したのか、羽毛恐竜の一部が空を滑空できただけなのかまだわからない。大型の恐竜が鳥に進化したわけではないようだ。

羽毛恐竜、毛が生えた恐竜、羽が生えた恐竜、進化の過程が一直線であるのかいっぺんに多くの種類が出現して環境適応でどれかが生き残ったのか、鳥は鳥の祖先から進化しただけなのか、まだはっきりとはしていない。ただ、巨大なダチョウに似た生き物の化石は恐竜と共通点が多いそうだ。





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「潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛」(2013年作品)感想 [ドキュメンタリー]

BBC制作のドキュメンタリーでスパイカメラシリーズのひとつ。

追いかけるのは皇帝ペンギン、イワトビペンギン、フンボルトペンギンの3種類。トラのときと同じように群れの中にスパイカメラを仕込んで、親ペンギンが繁殖地に向かうところからヒナが旅立つまでを追いかけている。

素晴らしい映像なのだが最初に言っておくとトラと違ってペンギンは人間を襲わないのでスパイカメラはあまり意味をなしていない。1年に渡って撮影されているのでそれなりに貴重な映像も撮れてはいるが、ほとんどが人間が撮影したものであって、スパイカメラは役に立っていない。

同じことを日本のドキュメンタリー撮影クルーがやれば、BBCは鬼の首を取ったように批判しまくるだろう。役に立たないロボット撮影器具をペンギンの繁殖地に持ち込むのは本来はやってはいけないこと。バカにしまくるはずだ。英国人ほど根性の腐った連中はいない。

作品の方はペンギンの愛らしい姿ばかりでなく、珍しい場面も多く記録されており、とても見応えのある作品になっている。南極という過酷な場所で産卵と子育てをする皇帝ペンギンは一瞬の油断が命取り。卵からヒナが孵化したときに氷の上に放り出せば死ぬし、オスメス交互に海に出る際に子供を受け渡すときもそう。ちょっとしくじっただけでヒナはカチンコチンになってしまう。

映像の中でもヒナを外へ出してしまった親鳥がコチコチに固まってしまった子供を恨めしそうにつついている姿が撮影されている。皇帝ペンギンのドキュメンタリーでは必ず出てくる場面なので、毎回失敗する親鳥がいるのだろう。

子供を失ったりパートナーを見つけられず子育てできなかった親鳥のヒナの奪い合いも必ずある場面だ。前に観た作品では奪い合っているうちにヒナが死んでしまうものもあった。それだけ子供を持つ、育てるというのは切実な問題なのだ。

イワトビペンギンの繁殖地は崖の上にあり、ペンギンたちが必死に崖を登っていく姿はなんとも可愛らしい。連中としては必死なのだろうが、脂肪まみれの丸っこい身体でやられるとなんでもコミカルに見えてしまう。

南米ペルーに生息するフンボルトペンギンは、オットセイなどの生息地の向こう側に繁殖地があるために、様々な哺乳類の間をすり抜けるようにして目的地へ向かう。彼らを捕食する大型の哺乳類もいるし、オットセイは彼らを食べないが追い回して遊び道具にする。下手に知恵がある生物は本当にロクでもない。

繁殖地の特性によって育て方は様々であるが、雌雄が力を合わせて必死に子育てする姿は愛というものが自然の産物なのだと教えてくれる。自然状態を競争社会と捉えて「リヴァイアサン」を著したトマス・ホッブズなどは一体どんな観察に基づいてああいう思想を持つに至ったのか不思議でならない。ただホッブズの「リヴァイアサン」は現実主義に目覚める入門書みたいなものだから影響されない程度の読んでおくことは必要ではあるが。

ペンギンも海では残酷な捕食者であることは確かだが、喰って生きて奪うだけで満足するのは人間くらいなものであって、どんな生物も必死に子育てという愛を注ぐ行為を行う。

自然主義(ナチュラリズム)で自然に近づくことは出来ないが、時折生き物たちの振舞いを見て頭を整理する時間を持てば、人間も少しは失ったものを取り戻せるのかもしれない。



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「潜入!スパイカメラ:トラ 密林の王者」(2007年作品)感想 [ドキュメンタリー]

BBC制作、絶滅危惧種であるベンガルトラの生態を追ったドキュメンタリー。

草原に住むトラと違い、ベンガルトラは森の中に住んでいるのでなかなかその姿を捉えることは出来ないのだが、このドキュメンタリーではゾウをカメラマンにするという斬新な手法によって貴重な映像をかなりの長尺で記録することに成功している。

カメラはすべて特殊なもので、動物がカメラの前にいるときだけ作動する仕組みだ。それを木の切り株や石に擬態させて様々な場所に配置して、トラの行動を追いかけている。加えてゾウの鼻に持たせたり、牙に取りつけたりしてハンディーカメラもゾウが担当している。

ゾウにカメラマンをさせた理由は、まずどの生物も巨大な彼らを襲ってこないことと、ゾウが大人しいために動物たちが警戒しないことである。トラはゾウが近くをノシノシ歩いても昼寝を続けるし、トラに捕食される動物たちも同様である。密漁の多い同地域では人間も動物に警戒されるし、隙あらば襲われてしまう。まさに野生生物のカメラマンをするのにゾウはうってつけなのだ。しかも賢い。

カメラを設置するにしてもゾウは器用にカメラを置くし、角度が悪ければすぐに鼻を使って直してしまう。ゾウにカメラマンをやらせるというアイデアは秀逸だったといっていい。

肝心の映像の方は、ちょうど4匹の赤ん坊が生まれた直後から、2年後にそれぞれが独立するまでをほぼ完全に追跡できている。ベンガルトラは通常2、3匹しか生まないそうで、まずその赤ん坊に出会えたことが幸運で、さらに子供が無事に成長して独立する確率は低いのに、4匹とも無事に大人になっていることに出会えたことも幸運だったようだ。

トラといえども小さいうちは捕食される立場であるし、父親が子育てしないトラは母親の狩りの能力によって餓死の危険もある。動物保護区の中で食料になる動物がたくさんいるとはいえ、4頭のトラを大人になるまで母親が面倒見きれるというのは珍しいようで、映像にもあったがこの母親が異様に狩りの成功率の高いトラであったための幸運といっていいようだ。

通常トラの狩りの成功率は1割ほど。ところがこの映像に出てくるトラの母親はカメラが回っている間だけなら成功率が7割もあり、しかも大型のシカを次々に仕留める。大きな獲物を仕留めるので4頭も子供がいても1回の狩りで事が足りてしまうという有能ぶりだ。それがかえってオスの子供の独立を遅くしているほどである。

ベンガルトラの父親は母子とは離れて暮らしているが、これは縄張りの中に別のオスのトラが入ってこないようにするためであって遊んでいるわけではない。父親とは別のオスは、侵入した縄張りの中の子供のトラを殺してしまうので、これも立派な子育てといえなくもない。

この映像の中にも1度だけ別のオスが縄張りに入ってくる場面がある。そこで父親は1度敗れて傷つき、母親も胸に重傷を負って子供と離れて休むしかなく、4頭の子供が無防備になって危機にさらされている。子供がこの別のオスに遭遇したときは、必死に川を泳いで渡って難を逃れた。対決していれば全滅だっただろう。

ゴリラと同様森の住人であるベンガルトラのこれほどのドキュメンタリーはかなり珍しく貴重だ。それに、無事に子育てが終わる安心感がある。先だって視聴した同じように母親のみで狩りをするライオンのドキュメンタリーでは、母親があまり狩りが上手くなくて、敏捷ではないために子供のライオンが食われる場面があり、食事しながら嫁とふたりで落ち込んだものだが、これにはそれがない。弱肉強食の世界を扱った映像でハッピーエンドになる貴重な作品であった。


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「動物のスーパー子育て術」(2015年作品)感想 [ドキュメンタリー]

BBC制作の様々な動物の子育てに焦点を当てたドキュメンタリー。これはかなり面白い。

登場するのは陸上のクマやオオカミ、ライオン、サルなどから海に暮らすアシカ、ペンギン、オットセイ、サカナ、タツノオトシゴ、タコまた爬虫類などに至るまで、子育てする生き物全般が取り上げられている。

人間に男性と女性がいるように、生き物には雌雄があるが、それぞれの生物にそれぞれの子育て術があってとても興味深く視聴できる。

男性優位というものはほとんどなく、強いていえばライオンくらい。ライオンは肉食動物で少ない食べ物を分配する場合と外敵と戦う場合に暴力もしくは腕力を伴った強権が必要になるので、必要に駆られてそのように進化したのであろう。

メスに狩りをさせておきながら自分が先に食べてしまい、次に子供に分け与え、最後にメスに喰わせるならオスが自分で狩りをしろよと思わなくはないが、人間の常識は動物の世界に通用しない。ライオンのオスが自分の子供以外を見分けて殺してしまう理由は本当にわからない。そんなことをするから数が減るんじゃないですかね。おそらく肉食動物は常時食料不足で数を増やせないんでしょうね。クマなどは肉食であったのに雑食に転じて生き延びています。

人間視点で見ていると、やはり夫婦で協力して子育てしているとか、生涯同じつがいと一緒に生きていく生物は感情移入しやすい。夫婦で視聴したのだが、何とも気まずいのが浮気をして別のオスの子供を産むメスの話と、托卵するカッコウの話。

メスに限らず浮気するのは進化の過程で何かあったのか、よくはわからない。嫁は氷河期で絶滅しかけたときにそうなったと主張するのだが、たぶんもっと前からだし、魚類は産卵と受精は勝手にやるものだったりする。タコくらいに進化すると自分の子供以外は子育てしないそうだ。

カッコウの托卵は人間的にはあり得ない卑怯な振る舞いであるが、あの鳥は体温の変化が激しい種類なので、自分らで卵を孵そうとすると低温になったときに死んでしまう恐れがある。だから体温変化の少ない別の鳥の巣に托卵するようになったのだ。これも生き抜く知恵であって、種として仕方がない面がある。

ただどの生物にも共通しているのは、子供を育て、独り立ちさせるためにいかなる努力も惜しまないという点である。命を繋ぐことだけが生物の目的であり、その点で自然から遠く離れていった人間という種は劣っているといえるかもしれない。他のどの生き物とも違う、神の似姿をしたこの生物は、生まれながらにして目的を見失っているかのようだ。



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