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「銀河英雄伝説 Die Neue These」第10話 感想(幕間狂言) [アニメ/特撮]

フォーク准将の作戦は、イゼルローン要塞に前線基地を設け、そこから帝国領内に深く侵攻することで帝国軍に心理的ダメージを与えるというもの。

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「帝国領内のどこそこまで進むことが出来た」との実績を作ることが目的であり、目に見える実績は政治家にとって宣伝に利用しやすいという側面があって採用されたものだった。イゼルローン回廊の出口までは労せず行けるわけだから、そのあとはどこまで行こうがそれは艦隊の責任であり、浅かろうが深かろうが意味は同じである。

受けて立つラインハルトは、自由惑星同盟の政治的な思惑に気づいており、目的なき大規模侵攻であるが故の補給の弱さを突くオーベルシュタインの作戦を採用した。

話はここまでだが少し先まで説明すると、帝国軍は自由惑星同盟にわざと帝国領内の惑星のいくつかを占領させるのだ。

ウルリッヒ・ケスラー准将を作戦の責任者に指名し、ラインハルトは辺境の衛星から物資ごと兵力を引き揚げさせた。守備艦隊がいないので、自由惑星同盟軍は敵の抵抗を全く受けずに銀河帝国の衛星を次々に占領していく。同盟側は専制政治から帝国国民を開放するという建前があるので、物資が枯渇して困っていると占領地の住民に訴えられると食料などを分け与えるしかない。

ただでさえ大規模軍事行動で補給線が伸び切っているのに、惑星の住民の食い扶持まで供出せねばならなくなって、同盟軍は一気に物資不足に陥ってしまった。要するにラインハルトは惑星の住民を使って敵に兵糧攻めを仕掛けたのだ。

この作戦が功を奏し、いったんは圧政からの解放者として受け入れた同盟艦隊を、辺境惑星の住民は次第に憎んでいく。物資が枯渇した同盟艦隊が、供出した物資を再供出させるころになると逆に侵略者として反乱を起こされる始末であった。

より深く入り込めば成功とみなされると思われた作戦も、銀河帝国領内の惑星の占領までは考慮されておらず、また支配地域の拡大は新たな追加予算を必要とするために同盟政治家にとっても困ったものとなってしまう。こうして次第に同盟艦隊は士気を落としていく。

地味な作戦ではあるが、おそらくラインハルトが行った他のどの軍事行動より冴えわたっている。

同盟政治家はフォーク准将の安易な作戦を安易に受け入れ、艦隊に大打撃をこうむった挙句に売国奴ヨブ・トリューニヒトに臨時という形で政権を奪われてしまう。

で、この新作が好きな方々はどうなんでしょう。かなりわかりにくくなってますが、満足しているんですかね?







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「駆込み女と駆出し男」(2015年作品)感想 [映画]

「突入せよ! あさま山荘事件」の原田眞人監督による時代劇。主演は大泉洋。

科白回しが凝っていて流れる言葉を聞いているだけでよい気分になれる。長科白の合間にポンと大きな音を入れてメリハリも効いているから長尺の作品なのに退屈することがない。どの役者も監督が望む速さでポンポン喋って音の繋がりが完璧。古文の知識は高校程度のものがあれば理解できる。

画面の色も暗過ぎず明る過ぎずちょうどよい。ちょうど良さがこの作品の個性であり、傾きがない素直さがあって押しつけはまるでない。変な思想的な色付けもないので嫌な気分になることもない。これは邦画の中でもかなり良い作品。やはり原田眞人は面白い。

物語は東慶寺という縁切寺を舞台にしており、そこに駆け込んだ訳ありのふたりの女性と、彼女らの手助けをする医者見習いの男を結ぶ縁の話になっている。惚れた男に病で衰える自分を見せたくなくて寺に駆け込む娘、たたらを踏んで火ぶくれになった顔を笑われ大好きな製鉄の仕事に打ち込めず家を出る娘、剣術指南道場を酒癖の悪い浪人に奪われ無理矢理夫婦にさせられた娘などが、天皇家と幕府の双方から庇護を受ける東慶寺に逃げ込んでくる。

東慶寺では逃げ込んだ女の身元を洗わねばならないので一時宿屋に身柄を預けて聞き取りなどをするが、主人公の男は医者見習いでこの宿屋の叔母を頼って身を寄せた。そのときの縁が彼女らの修行が終わる2年後まで続き、その間、世間は大きく動いていく。

主演の大泉洋と、盗賊の女お吟役の満島ひかりが特に光っていた。満島ひかりは時代劇では大抵病人の役をやっているが、この映画は弱々しい女ではなく、気風が良くて「南総里見八犬伝」が大好きな粋(という言葉は劇中で否定されていた)婀娜っぽさがあって、男勝りなくせに色気もある科白が妙に似合っていた。

原田眞人監督といえばネットでの映画批評に否定的な人物で、もっとコアな映画ファンを大事にしないといけないという意見の人なのだが、オレが言うのもなんだがその通りです。

というのも、批評という作品の外側にある言葉も広義の文芸の一部であり、文芸の質を問うように本来は批評の質も問われなければならない。それにはやはり世に出すべき言葉なのかどうか編集者という第3者の判断がいるはずなんだよね。ネットは濾過器を通さない水を自由に飲んであとは自己責任ってやってるようなものなので、本当は良くない。

でも濾過器が詰まってるからみんなネットでやってるという部分もあるとは理解していただきたいものだ。

まあとにかくこれは良い方の邦画。映画の魅力が詰まっています。


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「風が強く吹いている」(2009年作品)感想 [映画]

大森寿美男監督による箱根駅伝を扱った映画。有名チームではない底辺大学の弱小チームが箱根駅伝に出場する奇跡を描いている。

陸上部の長距離メンバーは3万円の家賃の部屋に住みたいだけの貧乏学生たちで個性派揃い。陸上部に所属して毎日走るだけで格安の部屋と食事が提供されるとの条件に従っているだけだった。なかには陸上経験がまったくない者もいる。彼らをキャプテンのハイジが率いて、のちにエースとなるカケルとともにチームとしての団結力を身に着けていく感動的なお話でした。

この映画はまず題材が良い。箱根駅伝は正月についついテレビで観てしまう番組1位じゃないかってくらい観る人が多く、誰でも一度は目にしたことがある。親戚が集まる実家で点いているのは大体箱根駅伝だ。テレビ同様この映画もついつい観てしまい、ついつい応援してしまう。

ハイジ役の小出恵介が大学の運動部のキャプテン然とした演技をしたのもリアリティーを出した要因。高校卒業から数年しか経っていないのに大学生になると受け答えが大人びてくるが、社会人になる準備を充分に整えた大学生の安定した精神状態を見事に演じていた。

個人的には「ウルトラマン メビウス」の役者が数人登場していたのも好ましかった。ウルトラマンと仮面ライダー俳優には優しいのだ。逆になんだっけ、エグザイル? あのサル顔の集団にはとても厳しい。アイドルにも厳しい。

これは良い方の邦画。やはり青春映画は日本は強い。特にスポーツものは爽やかなので視聴してストレスがないのがいい。

こころ洗われる映画でした。



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「南極料理人」(2009年作品)感想 [映画]

沖田修一監督による南極観測隊の日常を描いた映画。主演は堺雅人で、調理師として南極探検隊に無理矢理入れられた海上自衛隊員を演じている。

南極観測隊の日常業務のことなどはあまり詳しく出てこなくて、単調な毎日で唯一の楽しみである食事に時間が割かれている。

日本を遠く離れ孤独との戦いになっていく隊員たちにとって何が精神的にきついのかなどが良く描かれている。心がくじけそうになるのを食事が癒してくれるところなどが良い点。また男たちだけの世界なので日に日に汚くなっていくところが面白い。

出てくる食事はありふれたもの。これが非常に重要で、限られた食材で日本にいるときのような普通の食事を作って出すことが観測基地では重要なのだ。一方でときどき隊員たちの要望に応えてめちゃくちゃな料理を作ってしまうことがある。

標高が富士山より高い場所にある基地なので火加減などが普通ではない。そこを何とかするのが調理師の腕の見せ所だ。普通の料理人では対応できない部分でもある。何でも凍ってしまう場所なので水は貴重。氷はいくらでもあるが溶かすのが大変。

全体に絵面が汚いけど良い映画であった。



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「ウルトラQ」(1966年作品)第2話 感想 [アニメ/特撮]

第2話「五郎とゴロー」脚本:金城哲夫

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<あらすじ>

眼下に野猿の姿を見て楽しんでいたロープウェイの乗客たちは、突如眼の前に現れた巨大な猿の姿に恐怖した。

そのころ久しぶりに野猿観察研究所に戻ってきた研究者2名が、薬品室が荒らされていることに気づいた。この半年間、研究所には五郎という19歳の青年しかいなかった。研究者たちは彼を疑ったがやがて猿の足跡を見つけて五郎の疑いは晴れた。

大猿の名はゴローといった。両親が死に猿と育った五郎がエテキチと呼ばれていたことから、猿のゴローの方が名前で呼ばれるようになっていたのだ。教育を受けておらず話すことのできなかった五郎は、仲の良いゴローのために食べ物を盗み、村民から嫌われ啞だと侮蔑されていた。彼は村民からリンチを受けているところを江戸川由利子、万城目淳らに救われ、警察に引き渡された。

ゴローが巨大化した原因は、研究所の薬品室に置いてあった青葉クルミの実をゴローが盗んで食べたためだと分かった。このクルミは戦前軍部が兵士の体力増強のために用いていた特殊なクルミであった。これを食べ過ぎると甲状腺ホルモンのバランスを崩し、巨大化してしまう。

江戸川由利子は南の島の土人たちが同じような巨大な猿を守り神としてともに暮らしているのを取材してきたばかりだった。イーリアン島の巨大猿も、日本兵が持ち込んだ青葉クルミの実を食べて巨大化したようであった。

ゴローが街へ出て暴れているとの知らせを受けた江戸川由利子らは急いで現場に駆けつけ、発砲しようとする警官を押し留めた。由利子はゴローをイーリアン島に連れていけないかと提案した。同じことを考えていたのは彼女が勤める出版社のデスク関だった。関は自分が身元保証人になって五郎を監獄から出すと、彼に睡眠薬入りの牛乳を持たせてゴローに与えた。

ゴローは大人しくなり、やがて建物を背に眠りこけてしまった。

<感想>

金城哲夫の「五郎とゴロー」は集団に溶け込めない排除された者たちを題材にした物語だ。日本兵が開発した青葉クルミを食べてしまったために猿の群れにいられなくなったゴローと、言葉が喋れないために人間社会に受け入れてもらえない五郎が、友情で深く結ばれているところが心に沁みる作品である。

最後に眠りこけてしまったゴローを見た五郎が悲しそうな叫び声をあげるシーンがある。この場面は、人間としては良かれと思って行ったゴローのイーリアン島移住計画も、五郎にとってはただ唯一の友人と引き離される処置に過ぎない心象を表している。

関デスクは得意満面に「睡眠薬が入っているなんて五郎が知るはずがない。彼は牛乳を飲ませようとしただけだ」とうそぶくが、そうした小賢しさもまた暴力を含んだ振る舞いなのだとの警告でもある。

優しさの振る舞いの中にも弱者への暴力は含まれているだとの指摘が素晴らしい。現代社会の弱者権力を暴力として利用する連中の陰惨極まる心根を、金城哲夫が生きていたらどう観察してどんな脚本にしただろうか?




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「蒼天の拳 REGENESIS」第11話 感想(秘孔を突く) [アニメ/特撮]

今回は久しぶりに拳志郎が秘孔を突く。

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ケンシロウは毎回アタアタと秘孔を突いていたが、世紀末になっていないせいかご先祖様は大人しい。

捕らえられた羅門を救出するために拳志郎がブタ男と戦い、その間にエリカが勾玉を盗んで取引に応じようとする。あの仮面の団体が何者なのかいまだにわからず。武器商人のようだから、ドイツ人じゃないんですかね。

その割に中国拳法を使うところに秘密があるのか。

CGがかなり良くて面白いのだが、原作を知らないと組織の関係が全然わからない。やっぱり1期は観ておくべきなのだろうが、1期はアニメのレベルがとんでもなく低いので無理。

ユダヤ人がどこかに自分たちの国を作ろうとしているはずで、ヒトラーの財宝はその資金源。どこに国を作ろうとしているのかだけでもわからないものか。

冒頭にナレーションで少しだけ状況説明があっても良かったんじゃないかなぁ。



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【福井】小学生の列に車、6人ケガ 75歳の女逮捕 [老害事故案件]

http://news.livedoor.com/article/detail/14846287/

6月11日朝、福井市内の市道交差点で集団登校中の小学生の列に乗用車が突っ込み、児童6人が軽いケガをした。

現場は見通しのよい交差点で、乗用車は赤信号で交差点内に進入してきたということで、警察は乗用車を運転していた75歳の女を過失運転致傷の現行犯で逮捕し、原因について詳しく調べている。


完全にテロ行為。軽いけがで済んだから良かったものの、全員死んでいてもおかしくないからな。

いい加減に免許返上を義務付けないと。



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「ゴールデンカムイ」第10話 感想(クマに食われるわ耳は削がれるわ) [アニメ/特撮]

いろいろ衝撃の展開だった。のっぺらぼうってアシㇼパの親父だったの?

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本当かウソなのかまだわからないんだよな。のっぺらぼうがアイヌの金塊を奪った犯人で、網走監獄に収監されており、囚人たちに金塊の在処を記した刺青を彫った。しかもその刺青は人体から剥がすことを前提にしている。

凶悪犯じゃないですか・・・。そんな奴からアシㇼパさんが生まれたの?

さらにのっぺらぼうは盗んだアイヌの金塊をアシㇼパに託そうとしていた。この話が本当ならアシㇼパの名前の由来である「新年」にも何か意味があるのだろうか。それとも和名の方にヒントがあるのか? 和名はなんちゃら明日子だというから、アイヌの未来を託すために盗んだ金塊なのか? でもそれはアイヌから盗んでいるわけだな。旧来のアイヌ的な金塊の使い方ではなく未来というからにはアイヌの教育のためとか文化の保存のためとかなのだろうか。

好意的に解釈すれば、和人と戦おうとしていた好戦的アイヌたちから金塊を奪って開明的なアシㇼパに託し、アイヌの子供たちへの教育資金にしようとしていたと解釈は出来る。ただ彼女の父親は純粋な北海道のアイヌじゃないからもっと別の目的もあるかもしれない。自分たちの部族を大勢受け入れるために金塊で土地を買おうとしていたとか。ロシアの指示があったとか。

だがこれもあの伯父が本当のことを喋っていると仮定した場合の話で、のっぺらぼうは顔面が滅茶苦茶になって誰が誰だかわからないんでしょ。だったら別人かもしれない。そいつをアシㇼパの父親に偽装するためにあの叔父が顔を滅茶苦茶にしたのかも。

何でもありの漫画だからどんなことが起こっても驚かないよな。ううむ。でも土方には金塊の本当の量とかアシㇼパの和名を話しているから父親の可能性も大きいのか。これはなかなか痺れるね。

金塊を奪って独立したい第7師団と新選組の生き残りと、金塊が欲しいだけの人間と、杉本とアシㇼパ、それに第7師団の反乱分子に加え、もしかしたらアイヌと和人を戦わせたい勢力と混淆させてみんなで平等に和人になりたい勢力との争いもあるのかも。

南樺太のアイヌの集落に生まれ、小さい頃に和人の教師のところに養子に出て、のちに満鉄職員になったウチの祖父は、アイヌと和人が戦ったなんて話は一切しなかったが、その上の世代となるとわからんな。とりあえず曾祖父は刺青はしていなかった。曾祖父がちょうどアシㇼパと同世代だから、のっぺらぼうはそのまた父親か。

刺青だけでなく、アイヌの伝統文化を守り和人とは違う集落を保って混ざることを拒むか、和人とともに未来へ歩み出すかの選択がそのときにあったわけだ。

さらに北方ロシア人の南下や日露戦争などが背景としてあると。

アイヌの里を遠く離れて満州に渡った祖父の軍隊嫌いは、単に徴兵されなかっただけなのか、もっと複雑なことがあったのか。アイヌだから差別されて徴兵されなかったのか、土人みたいな扱いをされたのか、もっと別の何かがあったのか。

ああなぜもっと多くの話を聞いておかなかったのだろう・・・。オレは興味あったんだけど、母親の兄弟が父親が満州時代の話をするのを嫌がったんだよな。自分らは満州生まれじゃないから、大きな屋敷で使用人がいてなんて自慢話を好まなかった。

ううむ。忸怩たるものがあるな。



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