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「潜入!スパイカメラ:トラ 密林の王者」(2007年作品)感想 [ドキュメンタリー]

BBC制作、絶滅危惧種であるベンガルトラの生態を追ったドキュメンタリー。

草原に住むトラと違い、ベンガルトラは森の中に住んでいるのでなかなかその姿を捉えることは出来ないのだが、このドキュメンタリーではゾウをカメラマンにするという斬新な手法によって貴重な映像をかなりの長尺で記録することに成功している。

カメラはすべて特殊なもので、動物がカメラの前にいるときだけ作動する仕組みだ。それを木の切り株や石に擬態させて様々な場所に配置して、トラの行動を追いかけている。加えてゾウの鼻に持たせたり、牙に取りつけたりしてハンディーカメラもゾウが担当している。

ゾウにカメラマンをさせた理由は、まずどの生物も巨大な彼らを襲ってこないことと、ゾウが大人しいために動物たちが警戒しないことである。トラはゾウが近くをノシノシ歩いても昼寝を続けるし、トラに捕食される動物たちも同様である。密漁の多い同地域では人間も動物に警戒されるし、隙あらば襲われてしまう。まさに野生生物のカメラマンをするのにゾウはうってつけなのだ。しかも賢い。

カメラを設置するにしてもゾウは器用にカメラを置くし、角度が悪ければすぐに鼻を使って直してしまう。ゾウにカメラマンをやらせるというアイデアは秀逸だったといっていい。

肝心の映像の方は、ちょうど4匹の赤ん坊が生まれた直後から、2年後にそれぞれが独立するまでをほぼ完全に追跡できている。ベンガルトラは通常2、3匹しか生まないそうで、まずその赤ん坊に出会えたことが幸運で、さらに子供が無事に成長して独立する確率は低いのに、4匹とも無事に大人になっていることに出会えたことも幸運だったようだ。

トラといえども小さいうちは捕食される立場であるし、父親が子育てしないトラは母親の狩りの能力によって餓死の危険もある。動物保護区の中で食料になる動物がたくさんいるとはいえ、4頭のトラを大人になるまで母親が面倒見きれるというのは珍しいようで、映像にもあったがこの母親が異様に狩りの成功率の高いトラであったための幸運といっていいようだ。

通常トラの狩りの成功率は1割ほど。ところがこの映像に出てくるトラの母親はカメラが回っている間だけなら成功率が7割もあり、しかも大型のシカを次々に仕留める。大きな獲物を仕留めるので4頭も子供がいても1回の狩りで事が足りてしまうという有能ぶりだ。それがかえってオスの子供の独立を遅くしているほどである。

ベンガルトラの父親は母子とは離れて暮らしているが、これは縄張りの中に別のオスのトラが入ってこないようにするためであって遊んでいるわけではない。父親とは別のオスは、侵入した縄張りの中の子供のトラを殺してしまうので、これも立派な子育てといえなくもない。

この映像の中にも1度だけ別のオスが縄張りに入ってくる場面がある。そこで父親は1度敗れて傷つき、母親も胸に重傷を負って子供と離れて休むしかなく、4頭の子供が無防備になって危機にさらされている。子供がこの別のオスに遭遇したときは、必死に川を泳いで渡って難を逃れた。対決していれば全滅だっただろう。

ゴリラと同様森の住人であるベンガルトラのこれほどのドキュメンタリーはかなり珍しく貴重だ。それに、無事に子育てが終わる安心感がある。先だって視聴した同じように母親のみで狩りをするライオンのドキュメンタリーでは、母親があまり狩りが上手くなくて、敏捷ではないために子供のライオンが食われる場面があり、食事しながら嫁とふたりで落ち込んだものだが、これにはそれがない。弱肉強食の世界を扱った映像でハッピーエンドになる貴重な作品であった。


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「動物のスーパー子育て術」(2015年作品)感想 [ドキュメンタリー]

BBC制作の様々な動物の子育てに焦点を当てたドキュメンタリー。これはかなり面白い。

登場するのは陸上のクマやオオカミ、ライオン、サルなどから海に暮らすアシカ、ペンギン、オットセイ、サカナ、タツノオトシゴ、タコまた爬虫類などに至るまで、子育てする生き物全般が取り上げられている。

人間に男性と女性がいるように、生き物には雌雄があるが、それぞれの生物にそれぞれの子育て術があってとても興味深く視聴できる。

男性優位というものはほとんどなく、強いていえばライオンくらい。ライオンは肉食動物で少ない食べ物を分配する場合と外敵と戦う場合に暴力もしくは腕力を伴った強権が必要になるので、必要に駆られてそのように進化したのであろう。

メスに狩りをさせておきながら自分が先に食べてしまい、次に子供に分け与え、最後にメスに喰わせるならオスが自分で狩りをしろよと思わなくはないが、人間の常識は動物の世界に通用しない。ライオンのオスが自分の子供以外を見分けて殺してしまう理由は本当にわからない。そんなことをするから数が減るんじゃないですかね。おそらく肉食動物は常時食料不足で数を増やせないんでしょうね。クマなどは肉食であったのに雑食に転じて生き延びています。

人間視点で見ていると、やはり夫婦で協力して子育てしているとか、生涯同じつがいと一緒に生きていく生物は感情移入しやすい。夫婦で視聴したのだが、何とも気まずいのが浮気をして別のオスの子供を産むメスの話と、托卵するカッコウの話。

メスに限らず浮気するのは進化の過程で何かあったのか、よくはわからない。嫁は氷河期で絶滅しかけたときにそうなったと主張するのだが、たぶんもっと前からだし、魚類は産卵と受精は勝手にやるものだったりする。タコくらいに進化すると自分の子供以外は子育てしないそうだ。

カッコウの托卵は人間的にはあり得ない卑怯な振る舞いであるが、あの鳥は体温の変化が激しい種類なので、自分らで卵を孵そうとすると低温になったときに死んでしまう恐れがある。だから体温変化の少ない別の鳥の巣に托卵するようになったのだ。これも生き抜く知恵であって、種として仕方がない面がある。

ただどの生物にも共通しているのは、子供を育て、独り立ちさせるためにいかなる努力も惜しまないという点である。命を繋ぐことだけが生物の目的であり、その点で自然から遠く離れていった人間という種は劣っているといえるかもしれない。他のどの生き物とも違う、神の似姿をしたこの生物は、生まれながらにして目的を見失っているかのようだ。



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「ウルトラQ」(1966年作品)第16話 感想 [アニメ/特撮]

第16話 「ガラモンの逆襲」 脚本:金城哲夫

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<あらすじ>

ガラダマを保管していた研究所に謎の男がやってきた。男は遠隔装置で金庫を開けると、中に保管していたガラダマを浮かばせ外へ持ち出した。ガラダマはガラモンを操縦するための電子頭脳であった。知らせを受けた万城目らは急いで電波監視所へ向かった。

盗まれたガラダマはすぐに指令電波を発信。それに呼応するように宇宙から巨大なガラダマが地球へやってこようとしていた。

指令用のガラダマを盗み出した男は国道17号線でトラックに乗車し、そのまま三沢峠を北上していた。トラックは少年らのヒッチハイクに捕まったが、そこでツトム少年だけがトラックの荷台に潜り込むことに成功し、そこで電子頭脳のガラダマを目撃する。

電波監視所の花沢主任(平田昭彦)とともにヘリで追跡していた万城目らは、東京に多数のガラダマが落下していると知って焦りを強めていた。謎の男を乗せたトラックは峠のドライブインで停車し、運転手の牛山はそこで初めてガラモンのことを知った。

謎の男はトラックを盗んで国道を走り始めた。駆けつけた万城目たちがそのあとを追いかける。東京ではガラモンたちが一斉に暴れはじめ、街はめちゃくちゃに破壊されていった。万城目は隠れて警官のピストルを操っていた謎の男に飛び掛かって彼の手にある金属を浮かべる機械を奪って戸川一平に投げて寄こした。

一平が機械を操作して電子頭脳とピストルは地上に落下した。トラックを奪われた牛山はピストルを手にして遊星人を撃った。その間に花沢主任は電子頭脳を電波遮断膜でくるんだ。指令が遮断され、東京で暴れ回っていた複数のガラモンはすべて活動を停止した。

ピストルで撃たれた謎の男はついに正体を現した。男は蝉の形をした宇宙人であった。宇宙人は湖に潜伏していた円盤を呼び出して助けを求めた。しかし円盤はこの蝉人間を光線で焼き殺してしまった。

<感想>

第13話「ガラダマ」の続編。前回で電子頭脳の電波を遮断しガラモンの動きを止めた一の谷博士たちであったが、電子頭脳を覆うチルソナオトを破壊することは出来なかった。それを奪われ、再びガラモンを送り込まれた人類が危機に陥る。

この話の見どころは何と言ってもレイアウトの面白さ。怪獣ものが得意な野長瀬三摩地監督の魅力がふんだんに詰まっている。東京湾にガラダマが落下し、靄のように水蒸気が発生する場面のレイアウトなど見事。円谷一とは見せ方が違う。

最後に登場するセミ人間というか遊星人Qは、50年代から60年代にかけてアメリカで流行ったB級SFっぽくて古くからファンがたくさんいるキャラクターだ。ファンといっても特撮界隈の話なので一般人で知る人はほぼいないと思うが。

その遊星人Qが最後に焼き殺され、「こんな奴らに侵略されたくない」と叫ぶところも名場面のひとつ。任務に失敗したから殺す、あるいは虐める、見せしめに前線に送り出すという残虐さは、旧日本軍批判とされているが、個人的には金城哲夫がそこまで政治的人間だったとは思っていないので、沖縄出身の金城を政治利用する人たちの妄言の類であろう。

この回のレイアウトの格好良さは、何度観ても痺れる。




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「信長の忍び~姉川・石山篇~」 第13話(65話)感想(下間頼廉登場) [アニメ/特撮]

下間頼廉(しもつま・らいれん)が映像になっているのを初めて観た。絵だけど。

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雑賀孫市と岡吉正も斎藤龍興が雇った援軍として登場。合戦ごとに敵将や参謀などをどんどん追加していけるのは漫画やアニメの良いところ。絵に描けばいいからな。下間頼廉は本に名前が出てきても読めない漢字のかなり上位にくるはず。

信長に石山本願寺の明け渡し要求を突き付けられ、朝廷に支持されている信長と敵対するつもりはないが唯々諾々とは従えないと思案しているところを斎藤龍興に引っ張られるようにズルズル関係が悪化していく場面。

個人的に斎藤龍興はあまり関係ないと思っていたが、最新の研究ではどうなんだろう? アニメでは斎藤龍興が三好三人衆を呼び寄せ、雑賀孫市と岡吉正ら一部の雑賀衆を雇い、下間頼廉まで焚きつけていることにしてあった。第1次石山合戦の主要人物のひとりではあるが、オレが読んできた書物の多くはここの首謀者は三好三人衆になっていた。

細川昭元なども戦に参加しているが、のちにお犬の方と結婚して信長の親族となって散々利用される、名門出身を最大限に利用した昭元の方がキャラとしては面白いし、話のネタになる。アニメに登場するのかしないのかは知らない。

ドラマでは飛ばしがちにされるこの複雑な10年間をどう描くのか大変興味がある。

漫画の続きも買わないといけないな。


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「フルメタル・パニック!IV Invisible Victory」第10話 感想(来週総集編) [アニメ/特撮]

さらに来週総集編。飛び飛びだと話が全然頭に入ってこない。

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今週は何とか生き延びた相良宗介が体力を回復させていき、千鳥かなめがいつか役に立つであろう何かのプログラムなりなんなりをやってる場面。繋ぎになる回。

個人的には気に入って視聴継続している作品だが、話が進んでいるのかどうかも判然としないほど総集編が入る。本来こういうのをコントロールするのがプロデューサーでしょうに、最近のプロデューサーはただ企画に噛んで中抜きに加わるだけの存在なので何もしない。

何もしないのならいなくてもいいのに、何故か何もしない人がたくさん名前を連ねないとアニメが作れない仕組みになってしまって、死にゆく日本企業そのものとなっている。現場がどんなに頑張っても仕組みそのものが無能に支配されている。

アニメよりその後ろにいる人たちにうんざりして視聴を止めたい気分。どうせ配信で儲けるのだから放送なんてかけなきゃいいのに。

せっかく面白く作ってあるのに台無しっすよ。



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2018年春アニメ最終ランキング [アニメ/特撮]

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の最終回が終わっていないが、おそらくそんなに評価は変わらないだろうということで2018年春アニメの最終ランキングをつけておく。

これがないとどんなアニメを最後まで観たのか忘れてしまうので、あとで振り返るときに便利。ルールはいつものように自分が最後まで観た作品だけが対象。分割ものや継続ものも含む。

第1位 「ヒナまつり」 制作:feel

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春は消去法で「ヒナまつり」の1位。ギャグアニメはいつも切るか低い評価をつけているが、内容も面白く、よく動かしてあった点を評価した。科白の間も良かった。バカバカしくて笑える内容だが、アニメ自体はかなりちゃんと作り込まれていて手抜きしてないのが良い。それに時折挟まるアクションシーンがアクションアニメより理に適った動きになっているという本末転倒ぶりであった。

2位 「ひそねとまそたん」 制作:ボンズ

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残念ながら中間まで保っていた1位の座から転落。オレの分析ではまつりごとに関する部分のアイデア不足が原因で失速とみた。最後まで丁寧に作られていて悪くはないのだが、脚本が期待を上回ることはなく、絵を動かすことや細かく作り込まれた細部による評価のみにとどまってしまった。もっと上が狙える逸材だっただけに残念ではあるが、決して悪いわけではない。オリジナルとしては高評価。

第3位 「ゴールデンカムイ」 制作:ジェノスタジオ

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これはもう原作の力だけでの評価。アニメとしてはボロボロだった。とにかく豪快な設定に驚いた。青年漫画死せずって感じ。こういう話が雑誌に載ってる限りはまだ日本の漫画は大丈夫。うちは母方がアイヌなのでアシㇼパさんに興味津々であった。これでアニメのレベルが高ければ名作だったのに、とてもそこまで高評価は出来ない完成度であった。残念。

第4位 「ピアノの森」 制作:ガイナックススタジオ

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この作品も原作の力だけで持ちこたえている。アニメはボロボロ。物語は最高に面白いし、アニメでぼかされた森の端の設定も興味深かった。この作品はアニメに関しては相当悪いが、サントラというかイメージアルバム的なものが内外の一流ピアニストによるものらしく、購入を検討中。なんで面白そうな原作ほどアニメーターが集まらないのだろう? 非常にもったいない。

第5位 「ウマ娘 プリティーダービー」 制作:P.A works

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このアニメは上の2作品とは逆。内容はそれほどでもないのに、作画が良くて脚本が無難で、演出が良かった。つまりアニメとしてはいいが、物語は実に浅い。浅いというより、馬を擬人化して走らせるゲームのための適当な設定をよくこれだけ面白く出来たなという印象。P.A worksで「ピアノの森」をやっていたら演奏シーンは全部手描きだったな。なんかもったいない。

第6位 「フルメタル・パニック!IV Invisible Victory」 制作:XEBEC

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本来1位でもいいくらい良く出来ていると思う。でも無理に放送しない方針なのか、総集編が多いし、どこまでやるのかわからないし、コアなファン向けなんだろうなとしか・・・。毎週見ていたら興奮するような展開なのに、1週空くから前の部分を忘れてしまうのが難点。あとでまとめて一気に視聴したらおそらくそうとう面白い作品。もったいない。

第7位 「信長の忍び~姉川・石山篇」 制作:トムス・エンタテインメント/V1Studio

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継続ものなので少し低めに順位付けしておいたが、毎週本当に楽しみにしている。安定してずっと面白いからすごい。現在、信長が石山本願寺に対して明け渡し要求を出したところ。ここから一向宗との壮絶な展開となり、桶狭間からの忠臣が死ぬところまでのはず。どのキャラも特徴を絞ってわかりやすく描いてあるのがいい。ドラマでは出てこないキャラが多数出演。

第8位 「銀河英雄伝説 Die Neue These」 制作: Production I.G

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12話まで視聴してすっかり期待が萎んでしまった。これはおそらくシリーズ構成に関係するすべての人の思い違いもしくは見込み違いがあったんじゃないかな。旧作がナレーションで引っ張っていくアニメだったので、説明せず描写するというまっとうな手段に変更したところ、上手くいかなかった。物語をどう語るか、根本的な部分でしくじった。非常にもったいない。

第9位 「蒼天の拳 REGENESIS」 制作:ポリゴン・ピクチュアズ

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これも個人的には好きだった。ところが2期であるのに1期の説明などが一切なかったために、話がよくわからないままの視聴になってしまった。良い点はCGでも拳志郎は描けるのだとわかったこと。「蒼天の拳」の拳志郎はあまり戦わないのだが、原哲夫のあのぶっとい線を再現できるんだなって。動きに緩急のついた場面をもっと観たかったかな。続編にも期待。

第10位 「グラゼニ」 制作:スタジオディーン

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これも本当にアニメが酷かった。動きが描けてないんだものな。でもバンクをはじめところどころ上手い部分もあって、なんでこのアニメーターさんにもっと頼めなかったんだろうと。前半の野球の部分はかなり酷く、後半はCGを増やして何とか体裁は繕った。凡田がゲッツーに仕留めた場面の二遊間の昆布みたいな動きはさすがに下手過ぎた。あれならオレの方が上手いぞ。

第11位 「STEINS;GATE ZERO(シュタインズ・ゲート ゼロ)」 制作:WHITE FOX

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コアなファン向けに何かやっているのでしょうが、生憎アニメ1期を観ただけのライト層なので主題がまるで見えてこない。人工知能アマデウスとなって命脈を保っている牧瀬紅莉栖にとどめを刺すのか、椎名かがり絡みで生き返らすのか、方向性が見えないので眺めているだけになっている。ファンのためのアニメなんでしょうから来期のラインナップ次第で切ろうと検討中。

第12位 「ダーリン・イン・ザ・フランキス」 制作:TRIGGER・A-1 Pictures

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アニソンのセンスはNO1。作画も素晴らしく、途中で面白い回もあったものの雑過ぎて興味が尽きてしまった。エモーショナルな演出に特化した極地戦闘用アニメだと思えばこれでいいのかも。ロボットアニメとしては・・・これはさすがに酷くないですかね。なんかもうロボットものが失敗続きで2度と作られない気がする。最終回で「STEINS;GATE ZERO」を超えるのは不可能と判断しました。

第13位 「お前はまだグンマを知らない」 制作:旭プロダクション

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短かったので最後まで視聴。湖川友謙氏の名前だけで視聴しました。去年発売された「湖川友謙サンライズ作品画集」は、とても良い本です。仕事量が半端でないのですべてというわけでもないし、保存されていない原画もあるらしくファンとしてはもどかしい部分もありますが、現状で最善を尽くした本じゃないですかね。印象に残ったのは、グンマには飲食自販機がたくさん残っているという話かな。


以上です。


今期は突き抜けて面白い作品がなかったものの、佳作に恵まれ12作品どれも楽しめる内容になっているのが良かったところ。

しかしここ1年くらい毎期突き抜けて面白い作品があって、今季で記録が途切れた感があるのは残念だったかな。惜しかったのは「ひそねとまそたん」。これが記録を引き継ぐと信じていたけど、御龍様の話が思っていたほど盛り上がらなかった。

意外だったのはまったくノーマークだった「ヒナまつり」の成功。原作が面白いのでしょうが、あれだけテンポよくアニメにしてもらったら本望でしょうね。酷いアニメなんていくらでもあるんで。個人的にはこの労力が「ゴールデンカムイ」に向いてほしかったですが。

監督の及川啓氏は「ヒナまつり」と「ウマ娘 プリティーダービー」を同じ期に放送して2本とも高い完成度で作り上げる辣腕ぶり。「ヒナまつり」は絵コンテもすべて監督によるもの。組んだ制作会社がどちらも良かった。アニメーター不足で無理して入院する監督さんもいるのにこの幸運ぶり。しかも入院した監督さんはあの作品のヴィジュアルモデルとか笑えない。

アニメーター不足が露呈した春アニメでした。

1本あたりの単価を上げてアニメーターを確保しないといけないのに、まだ多作を続けるという無能業界はいつまで存続できるんでしょうか。



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「ウルトラQ」(1966年作品)第15話 感想 [アニメ/特撮]

第15話 「カネゴンの繭」 脚本:山田正弘

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<あらすじ>

加根田金男はとにかくお金が大好きで他人が落としたお金を拾い集めて自分のものにしていた。ある日のこと、子供だけのバザーで金男はお金の音がする不思議な繭を見つけて自分のものにした。

その夜、大きく育った繭からお金の音がするので気になって繭の中を覗いてみたところ、金男はなかに引っ張られて取り込まれてしまった。翌朝目覚めると金男はカネゴンになっていた。友人のアキラに元に戻してくれと相談を持ちかけ、代金として200円を吹っ掛けられたが150円に値切った。

カネゴンはお金がごはんだった。胸のカウンターがゼロになるとカネゴンは飢え死にしてしまう。金男のカネゴンはお金をむしゃむしゃ食べていった。しかしお金はすぐに底をついた。そこでアキラたちは神様にお伺いを立ててみた。すると「カネゴンの願いはヒゲオヤジが逆立ちしたときに叶う」と告げられる。

ヒゲオヤジは工事現場の主任で、子供たちが広場で遊んでいるとそれをブルドーザーで邪魔してくる怖ろしい大人だった。それは叶いっこないと悟ったアキラたちは、カネゴンを持て余してサーカスに売り払う算段を始めた。カネゴンはそれを聴いて怖ろしくなり彼らの元を逃げ出してしまった。

銀行で行員を襲撃してしまったカネゴンは、警察に追われる立場になってしまった。金男の両親は面通しのために警察に呼ばれるが、そのとき銀行の前でお金を拾ってしまう。

アキラたちはカネゴンに芸を仕込んで見世物にして食費であるお金を得ることを思いついてカネゴンをかくまった。だが彼らのアジトにヒゲオヤジが乗り込んできて、頭にきたアキラはかねてより計画していた復讐を実行した。ヒゲオヤジは子供らを追い払おうとしたがカネゴンの姿に驚いてブルドーザーを壊してしまい、崖の中腹で宙吊りになってしまった。

するとカネゴンはやおら空へ飛び立ち、パラシュートで空を旋回した後で降りてみるとカネゴンは金男に戻っていた。金男は喜んで家に戻ったが、他人のお金を拾ってしまった両親がカネゴンになってしまっていた。

<感想>

「ウルトラQ」の人気怪獣カネゴンが登場する回。いつもの星川航空の面々はまったく登場しない。

この作品の良さはカネゴンがいる風景がどれも印象的なところ。絵になる構図にカネゴンを配しており、どの場面を切り取っても様になる味わいがある。

また個人的にこの第15話を観るたびに、怪獣に何を仮託するかという問題を考える。怪獣は正義の味方の敵役として登場するけども、それはただの造形ではなく、脚本家が何かを託した存在であると作品は途端に単なる娯楽ではない意味のあるものに変わる。

昨今、怪獣は凝った造形として創造されることが多く、突起物や皮膚感など細かすぎてわからないほどだ。造形は間違いなく複雑になっているし、見かけは格好いいのかもしれない。それに対してもっとシルエットを重視すべきではないかという意見もあるが、それより怪獣の存在に意味がなさすぎるのはもっと困りものではないか。

脚本上で訴えたい何かを仮託させた怪獣というのは、南方で無為な戦死をさせられた兵士たちの怨念をゴジラに込めるようなことだ。ゴジラは他にも戦争がもたらす荒廃の象徴でもあり、自然災害の恐怖の象徴でもある。目に見えないものの具現化だったのだ。

怪獣やロボットというのはそもそもそういうものであった。「鉄腕アトム」は科学がもたらす明るい未来の象徴であったし、「鉄人28号」は所有者によって安心と恐怖が入れ替わる心のないただの道具の象徴であった。

ところが怪獣もロボットも単なる力の象徴になってしまい、そこに何ら仮託されるものがないただの力は、絢爛さを競うだけの造形物になり果てた。これが怪獣やロボットが魅力を失った原因だと思うのだ。「意味」がないことは心がないのと同じで、「意味」のないものの形だけを競わせても、物語に感情移入させる手伝いになるのだろうか?

カネゴンというキャラクターが成功した要因はたくさんあるだろうが、もしそこに何の意味もなく、形だけがカネゴンでウルトラマンの敵役であったならこんなに人気は出ただろうか?

造形へのこだわりすら、広義の文芸の延長上にあるという話である。




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「MONSTER」(2004年作品)第4話 感想 [アニメ/特撮]

第4話でいきなり犯人がわかってしまう展開。犯人探しじゃなかったんだ・・・。

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犯人のヨハン・リーベルトの殺人スキルが高すぎることに違和感があるので、これにはきっと東ドイツの怪しげな何かが絡んでいるはず。東側世界というのは本当にロクでもないことばかりやっていた。ヨハンもまた何かの人体実験の道具だったはずだ。そうでなければ、少年時代に毒物を盗み出してキャンディーに混入させて狙った人間だけ殺すという説明がつかない。

始まったばかりなのでわからないが、殺人鬼として改造でもされたのだろうか?

ドクター・テンマの失敗は単独行動が多すぎるところ。逐一警察に連絡していれば余計な誤解を受けずに済んだのに。ただ彼の煩悶はよくわかるし、しっかり描かれている。医者の本分を取り戻すきっかけになったオペで救った患者が実は救ってはいけなかったモンスターだったというのは怖ろしい。

院長の命令通り市長の手術をしていれば、おかしなことは何も起こらなかった。一方で医者としての本分を取り戻すことも出来ず、将来は院長みたいな人間になって、人の命は平等ではないと公言するような人間になっていた。個人としてどちらが幸福であったかという問題ではない。医者としてどちらが幸福であったかということだ。この運命の分岐点は面白い。

Gyao!はこれを毎日1話ずつ追加していくようだ。夏アニメと一緒に視聴する予定。



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「ひそねとまそたん」第12話 感想(ついに最終回) [アニメ/特撮]

御龍様の体内で執り行われたまつりごとの場面から。

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なつめが生贄になると知ったひそねがそれを拒否する暴挙に出る。これには驚いた。八重ちゃんの犠牲は一体・・・?

夜中に観てるんで頭に入ってこないんだけど、生贄というのはあの剣を突き刺して入り口を塞ぐ役割だったようで、御龍様と一体になるというのは体内で消化される物理的なことをまるで精神の話であるかのようにウソで塗り固めたものだった? のかも。

とにかくあの巨大な龍は数10年に1度移動して別の場所へ向かう。龍を日本国内に留めておくために、まずは眠らせ、しめ縄を解き、楔を打って(?)眠らせる。楔を打たないとそのままどこかに飛んで行っちゃうということだろうか。

今回は御龍様が富山方面に飛んで行って、そのまま富山に楔を打たれて地面と一体化した。植樹祭には御龍様を祭る意味もあるという話か。それとも小此木榛人を出すために話題として使っただけなのか。

巫女に楔を打つ役割をやらせてきた意味がもうひとつわからない。巫女がまそたんに乗ってじゃなければ御龍様の体内に辿り着けなかった時代の名残ということだろうか。古い時代はDパイなどというものはなく、巫女が龍に飲み込まれ、体内で儀式をやって眠らせ、そのまま楔を打って消化されたようだ。

最初にその仕組みを発見したのはいつなのだろうか?


とりあえず終了です。スタッフの皆様ご苦労様でした。


このアニメは背景とCGが馴染みまくった映像が新鮮で、また紙に手描きした美術が本当に綺麗だった。最終回はOPが最後に来ていたが、通常のOPにあったあかね差す山々の風景が見事だった。あれは澄んだ空気すら感じる良い絵だったなー。

空の絵で感動したのは「キルラキル」の青空以来かな。随分前のアニメだけど、空があまりに綺麗で感想にそう書いたのを覚えている。劇中に心を持っていかれてしまう絵なんだね。感情移入させる絵というのがいいところ。細密だけど細かいだけの草薙の背景とはまた違う、情動に訴えてくる絵であり、色ってことを分かって欲しい。

「キルラキル」もね、あれは不思議な作品だったけど、ところどころグッと色に引き寄せられる場面があるのよ。最終回の青空も、一気に気持ちを持っていく力があった。アマゾンプライムに置いてあったんで観てない人はどうぞ。

意表を突きまくったEDも魅力であった。EDの絹番莉々子ソロヴァージョンはもう100回くらい聴いた。あれは何度聞いても笑える。どこからあの声出してるんだろう。

正直言って、脚本はよくわからんところもあった。

ではあるが、甘粕ひそねは良く描けていたし、絹番莉々子は個人的に大ヒットだった。龍を飛行機に擬態させて自衛隊が隠し持っているという発想も良かった。まつりごとに関しては「んーーー??」ではあるが、CGの主線を太らせて馴染ませるみたいな工夫があると知れて良かったし、これはこれで良しとしよう。

ただやっぱりまつりごとに関してはだな、おそらくアイデア不足。もっといろんなアイデアを盛り込んで甘粕を極限まで追い込むべきだった。

でもこれは良かったよ。最終評価は近日中につけておく。



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「ウルトラQ」(1966年作品)第14話 感想 [アニメ/特撮]

第14話 「東京氷河期」 脚本:山田正弘

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<あらすじ>

ある夏の日、羽田空港で突如謎の気温低下現象が観測された。真夏というのに気温はみるみるうちに下がり、真冬の寒さになってしまった。原因は南極の氷が溶けたことによる寒波の襲来とされたが、万城目淳は東京で起こった原因はペギラではないかと推測した。

新聞記者の江戸川由利子はひょんなことから出稼ぎに出たまま行方不明になった父を探して東京に出てきていた治夫少年と知り合った。しかし東京は突然現れたペギラによって氷漬けにされてしまった。ペギラを倒すために必要なペギミHは日本アルプスまで行かねば入手できない。ペギラによって通信が途絶した中、江戸川たちは星川航空へ向かっていた。

星川航空では保護したルンペンが強盗だとわかり、押し問答が続いていた。強盗は飛行機を欲しがった。戸川一平は強盗の顔に見覚えがあった。彼は伝説のゼロ戦パイロット沢村照男であった。ペギラの襲撃から難を逃れてやってきた治夫少年を見て、その強盗は血相を変えた。治夫少年は沢村照男の息子だったのだ。

治夫少年からペギミHの話を聞いた沢村照男は、息子を万城目に託すと悪天候の中を日本アルプスに向かって飛行した。研究所の職員に爆薬と混合したペギミHを受け取った伝説のゼロ戦パイロット沢村照男は、セスナでペギラに特攻し、そのまま帰らぬ人になった。

<感想>

この作品も特撮が素晴らしく、治夫少年がペギラの作った道路の陥没に落ちていくシーンなどが素晴らしい。またペギラと戦うために自衛隊機が出動しているのも良い点だ。

伝説のゼロ戦パイロット沢村照男が、農業に従事して季節労働者となり、酒浸りの挙句に飛行機泥棒になっている場面や、その沢村が復興した東京を呪っているところなど、戦前と戦後の社会の変わりようについていけない旧軍人の悲しさが表れている。

そうやって身をやつしても、最後は息子や氷漬けになってしまった東京を救うために特攻するところなどが泣かせる。

劇中の治夫少年がちょうど団塊の世代なのだが、1966年当時、まさか治夫少年世代が全共闘となって人を殺しまくるとは想像できなかった。戦中派から言葉を奪い、好き勝手少年たちを洗脳して遊んでいた朝日新聞等マスコミや日教組は、1000回嬲り殺しにされても文句は言えない悪行を重ねたのである。




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