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「コララインとボタンの魔女」(2010年作品)感想 [映画]

ヘンリー・セリック監督によるストップモーション・アニメ。素晴らしい作品だった。

アマゾンビデオに前から置いてあって気にはなっていたのだが、CG作品だとばかり思っていたので後回しになっていた。視聴してみるとアメリカお得意のストップモーション・アニメで映像が最高に良い。

物語は築150年の古い家に引っ越してきたコララインという女の子が、料理をしてくれない母親と仕事が上手くいかなくてしょぼくれた父親に愛想を尽かして家にあった小さな扉の向こうの世界に行ってしまい、そこで待ち構えていた「別のパパとママ」と楽しく暮らす2重生活に嵌ってしまう。ところがその世界のパパとママは実はボタンの魔女が作ったウソの世界だったという物語で、アメリカの子供向け作品に多くある家族の大切さを再発見する定石に則っている。

物語も素晴らしいが、なんと言っても映像。CGとはまた違うカクカクした動きが味になっていて、コララインの冒険を盛り上げている。

最近アマゾンでレンタルなら絶対に観ない映画をよく視聴しているが、アメリカ映画は思っていたよりずっとストップモーション・アニメを大事にしているのだなと分かる。この作品も2010年だからすでにCG全盛期で、子供向けのアニメはCGでやった方が安上がりのはずなのに、日本のアニメが手描きにこだわっているようになぜかストップモーション・アニメにこだわりを持って作っている。

CGのように滑らかに動くわけじゃないが、それが逆に味になっていて、また実写との合成ではないのでアニメの部分が色が薄く浮いて見えるようなこともなく、CG作品のような鮮やかな色彩で、人形たちが表情豊かに動き回っているのを見ているとなんだか幸せな気分になってくる。

劇中に出てくる母親と父親は、現代の家庭らしく共働きで、家族を大事に思ってはいるのだろうが子供のために時間を割くことが出来ず、料理も満足に作って出してあげられないどちらかというとダメな両親。でも家庭のことを上手く出来ないからといって子供のことが嫌いなわけじゃなくて、ただ人生が思うようにいかなくて子供の要求を聞いてあげる余裕がないというだけ。

コララインは最初こそ「別のパパとママ」に理想の家庭を見出すけども、どんなにダメな人でもやはり自分を本当に愛してくれているのは本物のパパとママだとありのままを受け入れてくれる。これはもしかしたら子供にとってのファンタジーであるばかりでなく、子供に思うようなことをしてあげられない現代の父親と母親にとっても大切なファンタジーであるのかもしれない。

家族がどうあるべきかなどというつもりはないが、家族は大切なものだよという確認を映画で繰り返せるだけアメリカは健全なのかもしれない。逆に日本の映画が家族の崩壊ばかり描いているということは、現実が思っているほど壊れていなくて、まだ余裕がある状態ってことなのかも。もしくは日本もアメリカと同じように家族というものに大きな問題があるのに、そこから目を逸らして以前と同じように家族の崩壊を描き続けているのか。

日本も、恋愛と家庭の崩壊ばかり描くのはやめた方がいいのかもね。

コララインが途中で気づいたように、子供に憎しみを持たれるほど日本の親もおかしくはなっていないはずだから。



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「再生巨流」(2011年作品)感想 [映画]

オーソドックスな企業ドラマ。このドラマは運送会社がコアビジネスを転換していく過程が描かれている。目新しさはあまりないかもしれないが、コアビジネスの転換を求められている日本企業は多いので、現代的なテーマになっている。

新規サービスをことごとく当てる運送会社の社員が、ある日企画事業部という新設の部署に飛ばされてしまう。何もないところから初年度に10億の売り上げを達成しろと命令され、これは自分を貶めるための罠だと最初は反発したが、高い目標を何とか達成できないかと知恵を絞っているうちに社用のコピー用紙やトナーを発注なしで自動的に補充するビジネスを思いつく。

しかしこれでは投資額が莫大になり、また運送会社の枠を超えてしまうとのことからいったんはお蔵入りになりかけるが会長に直談判して協力企業との合弁会社ならやってもいいとのお墨付きをもらう。

ところがライバル企業も同じようなことを始めたことから価格競争となり、最後は相手の強引なやり口に赤字がかさみ撤退も視野に入れた状況に追い込まれる。

ところがそのライバル企業はコピー用紙の価格を下げるために古紙の配合をごまかす不正を働いており、その内部告発者は自殺してしまった。このことが世間の明るみに出てしまいライバル企業は撤退を余儀なくされてしまった。

みたいな内容で、コピー用紙の補充に町の電気屋さんを活用するところなどとてもメルヘンチックな脚本だ。実際はもう血で血を洗う抗争です。

劇中で使われているコピー機についてはリコーが大赤字を出していたり、町の電気屋さんは誰も助けに来てくれなかったり、町の電気屋さんを潰していった郊外型の家電量販店そのものが絶不調だったり、カタログ通販どころかアマゾン1強だったり、いろいろありますけど、肝になっているコアビジネスの転換自体はいつの時代もついて回るもの。ニンテンドーが世界的企業になったのも、バンダイが単なる模型屋ではなくなったのも、カドカワがただの出版社ではなくなったことも、この問題を乗り越えて達成したものです。

次は海外マーケットに挑む企業ドラマが観たいですね。いま一番問題になってるのはおそらく海外で存在感が落ちていることでしょうから。

映画はテンポがすごくよくて最後まで飽きずに楽しめます。



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「銀河英雄伝説外伝・白銀の谷」感想 [アニメ/特撮]

幼年学校を卒業したラインハルトとキルヒアイスが最初の赴任地へ赴く。

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資源採掘場の警備という仕事ながら武勲を立てるため勇むふたりであったが、アンネローゼを怨む者によって命を狙われる。

戦車のエネルギーパックをすり替えられ、吹雪の中で立ち往生してしまうふたりは敵戦闘車両の影を確認する。1両は撃破、残りは兵士が外に出たところですべて殺害し、戦車を奪おうとするがこれは仕様が異なり断念する。代わりに水素エネルギーを奪って自分たちを罠に陥れた人間が確認に来るのを待った。

案の定やってきた男を殺害し、敵から奪った情報を解析したところすぐに敵襲があると判明した。そこで彼らは敵戦闘車両を無力化するコードを送信して動けなくすると基地に連絡を入れて撃破してもらう。

彼らを罠に陥れようとしたヘルダー大佐に対して怒りが収まらないふたりはこの男に敵基地への奇襲を提案する。ヘルダーは自分の暗殺計画がばれていないか心配だったがこの奇襲の提案を受け入れ、戦闘中のどさくさに紛れてラインハルトを再度殺害しようと試みた。

侵攻中に別行動を命令されたふたりは大人しくそれに従う気配を見せてヘルダー大佐が犯行に及ぶのを待ち、マーテル中佐を証言者を立てた上でヘルダーにこの暗殺計画の証人になれと命じた。しかし大逆罪という言葉を聞いたヘルダーは発狂し、崖下へ身を投げて死んでしまった。

マーテル中佐に証言者となってくれるよう頼んだラインハルトだったが、マーテルはそれを拒み、ヘルダーは名誉の戦死、ラインハルトらはその働き甚大との報告で満足してくれと返答した。


外伝白銀の谷はラインハルトの初陣を話で、しょっぱなから彼らが暗殺されかかる不穏な逸話。本伝の劇中に出てきたシュザンナ・フォン・ベーネミュンデが事件の黒幕で、このときに仕留めそこなったことでアンネローゼは危うく殺されかかる。

外伝も変わらず面白いが、そろそろ映画も観たいとのことなので一時視聴は中断する。







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「銀河英雄伝説(旧作)」第110話・最終回 感想(夢、見果てたり) [アニメ/特撮]

ルビンスキーによるテロに関して捕縛した人間の中に、エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐実行犯として指名手配されていたシューマッハが含まれていた。

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彼はランズベルク伯が大事にしていたミイラは偽物で、本物はすでに逃げ出して行方不明であることと、地球教徒の残りがまだ30名ほどいてラインハルトの暗殺を諦めていないと明言した。その話はオーベルシュタインに伝えられた。

ラインハルトの容態は急激に悪化し、上級大将らが仮皇宮に集められた。オーベルシュタインだけ所用で席を離れ、やがてミッターマイヤーが呼び出された。

ラインハルトはミッターマイヤーの家族を連れてくるよう所望し、次いでユリアンらも呼び出された。

地球教徒による自爆テロが起こったとの知らせに、ケスラーは慌てることなく陽動を警戒し仮皇宮の警備を固めるよう指示を出してから自分は現場に向かった。入れ替わるようにオーベルシュタインが戻ってきた。オーベルシュタインは皇帝の容体が回復に向かっており、政務に復帰した暁には地球教を殲滅するために地球そのものを破壊するだろうと偽の情報を流し、彼らを仮皇宮におびき寄せたのだった。

地球教徒は仮皇宮を襲撃し、爆破テロを行って逃げるところをユリアンらに発見された。それはド・ヴィリエだった。彼はとっくに死に絶えた総大主教の傀儡を作り上げ、自らが先頭に立って地球居を好きに操っていたのだった。ユリアンはここにヤン・ウェンリーの真の仇を見つけ、怒りを込めて何度も彼に銃弾を撃ち込んだ。

地球教徒がラインハルトを殺すために爆発された部屋は囮で、そこにいたのはオーベルシュタインであった。彼は自分の身体を使ってそこが皇帝の寝室だと思い込ませ、爆発を身をもって引き受けたのだった。彼は重傷となり遺言状の場所を言い残すと息を引き取った。

だがその死を悼む間もなく、上級大将らはラインハルトの寝室に呼び出された。ミッターマイヤーの家族も間に合い面会に挑むと、ラインハルトは彼らの子、すなわちロイエンタールの子を自分の子供の最初の友にするよう懇願した。

そして、静かに息を引き取った。

生前の誓約通り、バーラト星系は民主共和制国家として自治権を認められ、イゼルローン要塞は帝国へ返還されることになった。


という最終回でした。

うーーーん見事な最終回。ドタバタしているのにどうやってまとめるのか気になっていたが、通常テンポでナレーターがまくし立てていくスタイルのまま押し切った。過剰に感傷的にならず、事実を積み重ねるだけでこの盛り上がり。なんという傑作。

シューマッハの部分もカットされず、それどころか彼の行く末も語り、オーベルシュタインの死についてのちに意見が分かれることを示しながら彼の忠義が本物であることも忘れず描くとかなかなかの離れ業。原作のまま作れば原作のようになるなんてことはあり得ない。本当にこのシリーズのスタッフは有能すぎる。名作のリメイクに挑む新作スタッフも頑張ってもらいたいものだね。

「銀河英雄伝説」は外伝もOVAになっていて、劇場版もあるそうなので視聴できるならしたいものだ。嫁はすっかりこの作品を気に入っているので支障はない。

銀英伝はアニメの再視聴を始めたころに歯医者の隣のゲオに置いてあるのを見かけたときから観ようかどうか迷っていたんだよ。長いから躊躇っていたが、これは観ておくべき作品だった。

満足満足。







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「銀河英雄伝説(旧作)」第109話 感想(ゴールデンルーヴェに光なし) [アニメ/特撮]

帝国とイゼルローン共和政府との間で講和が成立した。

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詳しい条件はハイネセンにおいて改めて交渉することとなった。

講和成立に要塞内は沸き立ったが、同時に戦死者の名が告げられると悲しみに包まれた。フレデリカは講和の成立を喜びながらも、自分がいない間に開戦に踏み切ったユリアンを非難という形で謝罪した。

2年ぶりにハイネセンの土を踏んだユリアンは、この状況を作り出すために流された膨大な血について責任を感じながらワーレン、ミュラーらと事前交渉をした。

その夜、ルビンスキーが自ら生命維持装置を外して死亡した。彼の脳波が停止したのと同時にハイネセンポリス地下において人為的な爆発が起こった。彼は自分の頭蓋骨の中に爆薬の起動装置を埋め込み、死亡と同時にハイネセンを崩壊させるよう仕組んでいたのだ。彼はラインハルトのハイネセン帰着を待って彼を道連れに死ぬつもりでいたのだ。

ハイネセンポリス全体が火の海に包まれ、それはラインハルトの身へも迫った。彼は自分の運命を甘んじて受け入れようと避難を拒んだが、ビッテンフェルトは命令に逆らう形で無理矢理皇帝を外へ連れ出した。その際彼が芸術に興味がない無粋者であったことが幸いしてラインハルトは助かったが、同じ理由が災いして多くの貴重な美術品が焼失した。

これがルビンスキーの命を懸けたテロだと明らかにしたのはオーベルシュタインと憲兵隊であった。彼らは人員を大量に投入して共犯者を次々に捕縛して供述を取っていった。その中にはルビンスキーの情婦ドミニク・サン・ピエールもいた。オーベルシュタインは彼女にロイエンタールの子供を産んだエルフリーデ・フォン・コールラウシュの行方を尋ねたが、彼女は答えなかった。

ユリアンとラインハルトとの会談はこうしたいきさつから先延ばしにされたが、やがて実現した。

ラインハルトはユリアンが大言壮語した帝国が死病に犯されたときの処方箋について尋ねた。それに対してユリアンは憲法の制定と議会の設立を訴えた。しかしラインハルトは銀河帝国を立憲制に移行させることに乗り気ではなかった。彼はヒルダとユリアンを面会させる約束をしてその日の謁見は終わった。これはユリアンにとって満足のいくものではなかった。

ラインハルトはユリアンを伴い、最後の恒星間飛行に旅立っていった。


という話。

ユリアンは銀河帝国を立憲君主制にしたらどうかと提案したのだが、それが実りあるものになるかどうかは時間が掛かると濁している。英国にはいわゆる憲法がなく、君主の権限は明文化される形で制限されているわけではないがそれに類するものはあり、憲法というまとまった形ではないが存在している。おそらく君主も法に従っているという点において憲法はあるとするのが正しいのだろう。

立憲君主制は憲法およびそれに類するもので君主の権力を制限するものだが、日本の天皇のように歴史的に権力と分離され、権力の正統性を保証する機関としての役割を持つ君主は珍しいと言えるだろう。個人的には日本の天皇制と憲法の関係は明治憲法において王政的で、昭和憲法において君主の位置づけが不明確すぎることからともに不完全であると思っているので、日本人と権力とは何かを考えるうえで立憲君主制として明確に定めることは重要だと考える。

しかし、戦後民主主義者という名のGHQ洗脳世代があまりに長く世にはびこりすぎたために、憲法論議は発狂者との戦いとなってまったく進展しないのも確かだ。

日本の憲法を明確に立憲君主制に即して改正する場合、王政時代の専制統治方式を制限する西洋の模倣では自己の姿を明確に把握したとはとても言えない。日本の天皇の理想が支配者征服者としてのものではなく、権力を神から預かる者として古代から制限的であったことまで遡り明文化できるか、そこが肝心だと思っている。







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「STEINS;GATE ZERO(シュタインズ・ゲート ゼロ)」第5話 感想 [アニメ/特撮]

ようやく2期の話が見えてくる。

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牧瀬紅莉栖が死んで記憶情報だけになっていて、そっくりの椎名かがりが記憶喪失ってことでようやく何がしたいのか分かってきた。

ずっとオカリンがトラウマってて話も進まないしどうしようかと思っていたが我慢して良かった。

ここから本番だな。



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