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「銀河英雄伝説(旧作)」第108話 感想(ブリュンヒルトは血を欲す) [アニメ/特撮]

ラインハルトは原因不明の不治の難病に罹患していると判明した。

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それは治療法もなく、名すら仮称に過ぎないという。医師の言葉にミッターマイヤー元帥は戦慄した。

同じ時間、イゼルローン軍が撤退を始めたのをみて、ミッターマイヤーはビッテンフェルトのシュワルツ・ランツェンレイターのみ追撃を許可した。ところが先行するシュワルツ・ランツェンレイターに釣られてミュラーまで追撃に加わってしまったために帝国の陣形は大きく崩れた。これは大本営においてラインハルトとミッターマイヤーが指揮を執れないでいるためであった。

シュワルツ・ランツェンレイターの前方にはユリアンが用意した無人艦隊があった。それが無人と知らないビッテンフェルトは正面突破を試みて両軍が接近戦になったとき、無人艦隊は自爆攻撃を行ってシュワルツ・ランツェンレイターを大混乱に陥れた。

陣形の乱れを突き、ユリアンを乗せた揚陸艦は一気にブリュンヒルトに接舷した。監視カメラでユリアン・ミンツの姿を確認したワーレンは彼を捕縛しようとしたがラインハルトはそれを赦さず、かといって彼らを無血のまま自分の元へ招くこともしなかった。彼はすべてを成すがままに預け、もしユリアンが自分の元へ辿り着くことが出来たのなら対等な立場で交渉してもいいといった。メックリンガーはそれでは無用な流血を招くだけだと心配したが、ミッターマイヤーは皇帝の心象を理解することが出来た。皇帝は民主共和制を要求する者たちに、それを得るために何を犠牲にしなければいけないか、何を失うことになるのか突きつけることを忘れていないだけなのだった。

これに激怒したビッテンフェルトは、揚陸艦の人間がどこにも戻れなくなるようにイゼルローン軍壊滅のために突撃を敢行した。左翼を守っていたアイゼナッハは扇形に展開し、ビッテンフェルトの突進によって逃げ出してきたイゼルローン艦隊の生き残りを殲滅する布陣を敷いた。アイゼナッハが混戦に割り込まなかったことによりシュワルツ・ランツェンレイターはその破壊力をいかんなく発揮した。彼は突貫をもって敵を薙ぎ倒し、ついにメルカッツを討取った。

ユリアンとポプラン、マシュンゴの3人をラインハルトの元へ辿り着かせるべく、シェーンコップとローゼンリッター連隊はその場に残り、帝国兵士との戦いを一手に引き受けた。だがマシュンゴはユリアンを庇って死に絶え、シェーンコップとローゼンリッター連隊もまた凄まじい激闘の末に全滅した。

ポプランと別れたったひとりユリアンはラインハルトの元へ辿り着いた。彼はラインハルトに、ローエングラム王朝が病み衰えたときどうすべきかを教えてやるから虚心に聞けと大言を吐き、その場で失神した。

ラインハルトは医師を呼ばせ、戦闘の中止を命じた。


という話。ここですよ。読書したときのことは忘れてしまっているが、この部分が民主共和制という政体を守るのは誰なのかという問題を内包したところ。

ユリアンにあえて流血を求め、また帝国兵士にもそれを求めるラインハルトの性向というものに、ある政体を守ること、望む政体を実現することが決してきれいごとではないと示させている。

これはおそらく作者の革命贔屓の性格の反映だろうが、民主共和制を求めることや守ることも結局は帝政と同じであるということだ。自分たちが望む政体を実現するためには犠牲は覚悟しなければならない。それがもし他人の犠牲のみで自分に害の及ばない範囲の要求であれば、命を懸けた者が望む政体を甘受するより他ない。

民主共和制は徴兵の義務と参政権を引き換えにするもので、参政権の拡大はすべての一般市民に軍務を与えるという意味で軍事力は最大化され、民主国家同士の衝突は国家を挙げた総力戦になるという欠点がある。よって民主共和制は外交によって万事を解決する方向に進んでいくしかないのだが、その危うい均衡を破壊するのが共産主義、マルクス主義というものだ。

マルクス主義が民主共和制の最終形態であるという設定は完全な間違いだ。不完全な人間がより多く参政権を得る民主共和政体は不完全をもって完成形であるというのが正しい。共産党幹部というただの官僚が独裁体制をもって国民皆兵に近い軍隊を指揮するというのは、権利と義務の形を最大限に破壊した政体であって、おそらく歴史上最悪の政体といってよい。共産党独裁は専制政治を官僚機構で行うものにすぎず、共和体制とは何の関係もない。あると思っている方がどうかしている。そこにあるのは民主人民共和というウソに過ぎない。

第108話は圧倒的な物語を忠実に映像化した素晴らしい作品だった。この回の面白さはアニメを観ているだけでは理解できないだろう。







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「銀河英雄伝説(旧作)」第107話 感想(深紅の星路) [アニメ/特撮]

イゼルローン要塞への亡命者を乗せた船が回廊入り口付近で故障して航行不能となった。彼らはイゼルローン要塞へ救援信号を発信した。

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ところがこれが帝国の知れるところとなって艦の後方から帝国軍が迫ってきた。もうダメかと思われたとき、前方からはイゼルローン軍がやってきた。双方交戦となり、帝国軍は近くにいる艦隊を増援として呼び寄せ、イゼルローン軍もまた同じようにした。

ユリアンはラインハルトの人間性を鑑みて交渉前に必ず1度戦うことになるだろうと予想していた。またラインハルトも敵が戦うというのであれば受けて立つと決め、ミッターマイヤーを先発隊として自らも艦隊を率いてイゼルローン軍との戦いの赴くこととなった。

帝国軍は5倍の戦力をもって相手を圧倒するところであったかもしれないが、ラインハルトはまたしても発熱に見舞われ意識が遠のきつつあった。彼の体調不良がユリアンが用いた左翼のデコイを見抜けなかった原因だった。

少ない戦力で重厚な布陣を敷くイゼルローン軍だったが、帝国有利は変わらなかった。ところがその帝国の動きが鈍く、一気呵成に攻め込んでくることがない。ビッテンフェルトは待ちきれずに敵左翼を崩し、回り込んで包囲すべきと具申した。これに応えようと仮眠をとっていたラインハルトが再び指揮を執ろうとしたそのとき、彼の意識は遠のき昏倒してしまった。

皇帝の指揮がなくなって割を食ったのは突出していたビッテンフェルトだった。彼はせっかくの好機を逃し攻撃を受けるばかりでみすみす目の前で敵が再編していくのを眺めるだけになってしまった。彼はブリュンヒルトに直接攻撃命令を出すよう要求したが、メックリンガーに拒絶され激怒した。

そのときポプランが敵の通信を傍受した。彼は皇帝の不予の事実を傍受したのだった。ユリアンらは消耗していく一方のこの戦いに終止符を打つべく、ブリュンヒルト内部に潜入して直接ラインハルトの命を狙うことにした。

シェーンコップとローゼンリッター連隊がこの任に当たるが、ユリアンもまたこれに同行することになった。ユリアンの目的はラインハルトとの直接面会であった。彼は後事をアッテンボローに託し、ローゼンリッター連隊とともに無謀な潜入作戦を戦うことになった。


という話。ああもう終わる。終わりそう。

しかし旧作のスタッフはとんでもなく有能。ナレーションの語りでこの長い物語を最後まで描き切っている。政治や経済に関する部分、人間の内面描写などカットしたいところも多くあったろうに極力それは避けて主要人物の人となりをよく追ってある。

登場人物も多いのに作者と編集はよくコントロールしたものだ。アニメは人員が豊富だからその点は楽だが、その分だけキャラクターデザインの仕事が大変だったはずだ。漫画版がどのようなものか知らないが、それを基にしたとしてもだ。

あーー、終わるかぁ。







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「銀河英雄伝説(旧作)」第106話 感想(シュテッヒパルム・シュロス炎上) [アニメ/特撮]

多くの者が仮宮廷の通称柊館への関心を払わないある日を見計らい、匿名の情報提供があった。

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それによると地球教団が勢力を回復し、フェザーンの主要施設を占拠しようと企んでいるという。この通報の真偽のほどは確認しようがなかったが、警察隊はある一定の関心をもって対処に当たることになり、身重の皇后が住まう柊館は一層手薄になった。

間もなくテロが発生した。すると同時多発的に各所でテロ事件が発生し、通報通りとなっていよいよ警察はこちらへ人材を割くことになった。郊外の通信施設を破壊されたことで憲兵長官ケスラーと連絡が取れなくなったことが災いし、警察と憲兵は目の前の問題に対処するだけとなって統一的なテロの目的を考えるいとまを持てなかった。

夕方ようやくケスラーと連絡がついた。一報を聞いたケスラーはすぐにこのテロが陽動であることを見抜き、柊館へと急いだ。屋敷は暴漢に襲撃された後で火が放たれており、火災によって内部の様子がわからない状況であった。そこに小間使いが戻ってきてヒルダとアンネローゼがいる部屋をケスラーに教えた。梯子をかけ、彼は2階への侵入を試み、暴漢らを射殺していった。

火災の中でヒルダは急に産気づき、そのまま病院へと運ばれていった。

市内14カ所の暴動が鎮圧されてから、ケスラーはヒルダが入院した病院を見舞った。すると時を置かず子供の泣き声がして、ローエングラム王朝に男子の跡継ぎが誕生したことを知った。

逮捕したテロリストに自白剤を投与し掴んだ情報から地球教本部を突き止めたケスラーは、ただちにその建物を包囲して投降を呼びかけたが地球教徒らがこれを拒否するとすぐさま内部に突入した。地球教徒は必死に応戦し、御しきれないと分かると服毒自殺をした。翌日、その地球教徒らと繋がっていたハイドリッヒ・ラングの死刑が執行された。

王子誕生の知らせはハイネセンのラインハルトの元へも伝えられ、彼は王子の名をアレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムと名付けた。


という話。

ローエングラム王朝に王子が誕生するのだが、もうあまり関係はない。ついでに物語が終わってからケスラーが結婚するけどもこちらはまるで関係ない。

ヤンとラインハルトという歴史に誕生した2大巨頭についての物語なのでもうすぐ起こる出来事で物語は唐突に終わるのだ。

ある歴史の1ページを歴史学者たちが語っているという体裁なので、歴史はその後も続くがひとつの大きな区切りに差し掛かって語るのをやめるのと同じだ。章の変わり目といっていい。ヤンとラインハルトのあとを継ぐのはユリアンとアレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムと見せかけてユリアンひとりといっていい。

どちらにしても帝国主義、専制政治はラインハルト亡きあと、亡きって言っちゃったけども、長い時間をかけて滅びる。







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「銀河英雄伝説(旧作)」第105話 感想(昏迷の惑星) [アニメ/特撮]

政治犯を収容したハイネセンポリスの刑務所で暴動が発生した。

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すぐに治安維持部隊が出動したが、これに乗じてシュワルツ・ランツェンレイターが勝手に暴動鎮圧と称して出動したのだった彼らの提督であるビッテンフェルトはいまだ軟禁状態にあり、暴動に紛れて奪還する可能性がある以上、憲兵隊は彼らを警戒するより他なかった。双方一触触発状態になったが、フェルナー少将の的確な指示により衝突は回避された。

フェルナーの指揮のよって混乱収拾を図ったものの、混成部隊で命令系統が定まらず、あろうことかフェルナーが味方に撃たれて負傷してしまった。これでいよいよ統率の取れなくなった帝国軍は暴動鎮圧のためにより強圧的な態度に出ることとなり、イゼルローン共和政府との交渉材料に政治犯を使うという当初の目的を果たすことが困難になるまで状況は悪化した。フェルナーが負傷したことで彼が待機させていた医療班に命令が届かず多くの命が失われた。

ラグプール刑務所の暴動に触発され、ハイネセンポリスの各地で爆発事件が発生した。火の手は住宅街でも上がり、一時は騒然となった。ようやく暴動がすべて鎮圧され、状況を検証してみると、刑務所内に大量の武器が持ち込まれているのがわかった。また政治犯は比較的高齢が多いのに暴動を実行に移していることからも、内通者がいると考える方が自然だった。ワーレンとミュラーの脳裏に浮かんだのは地球教の名であった。

このままではイゼルローン共和政府と対話で解決しようとするラインハルトの思惑に背くと心配したミュラーは、ゆがんだ形で事件の状況が伝わらないようにムライを派遣しようとしたが、ムライもまた負傷し意識がない状態でありこれは叶わなかった。翌日には病院自体をオーベルシュタインが封鎖してしまって、ミュラーのこの越権行為は日の目を見なかった。

ハイネセンへ向かっていたユリアン・ミンツたち交渉団は、回廊の出口に達しても帝国軍の姿がなく、またどうやらハイネセンが戒厳令状態であるとわかってイゼルローンに引き返すことに決めた。ところが巡行艦の1隻がエンジントラブルを起こし、修理しているうちに翌日になってしまった。

再び飛び立つとすぐに100隻の帝国艦隊と遭遇した。彼らはユリアンらに停船を求め従わなければ攻撃すると脅したが、アッテンボロー指揮の下でこれに対処することとなった。アッテンボローは半包囲状態になる寸前までじらし、回廊内部に飛び込んだ。そこにはイゼルローン艦隊ほぼ全軍が控えていて、これを確認した帝国艦隊はすごすごと逃げ帰るしかなかった。

ラインハルトらも急ぎハイネセンに向かうなか、オーベルシュタインはある行事を行った。それはルビンスキー逮捕を公表することであり、またその処分は裁判で行われるという発表であった。地球教と暴動が重なった時期でもあり、なぜルビンスキーの居所がわかったのか訝しむ向きもあったが、オーベルシュタインはラグナロック作戦当時からルビンスキーの居所を探し、偽名で治療を受けた全リストを洗い出すという膨大な作業の後にようやく突き止めたのだった。ルビンスキーは悪政の脳腫瘍を患っており、余命は長くて1年とされた。

ラインハルトはオーベルシュタイン、ビッテンフェルトらと会談した。ビッテンフェルトは自らの過ちを謝したが同時にオーベルシュタインがヤン・ウェンリーを持ち出して帝国元帥を愚弄したことも告発した。これに対してラインハルトはまったく激することもなくいなしてしまった。これはいささか拍子抜けする対応だった。

ラインハルトは改めてイゼルローン共和政府との交渉に臨む旨を伝え、その警護にオーベルシュタインの手腕を当てにするといった。

翌日になり政治犯がすべて釈放されると、オーベルシュタインの強圧への反感がすべて裏返り、ラインハルトへの好意と称賛へと変わった。


という話。

オーベルシュタインがいかに切れ者で、皇帝に対して真摯に仕えているかわかる。寡黙な彼は沈黙も武器にして彼なりの戦いをしていたのだと分かる。悪評を一身に背負って皇帝の権威を守るこのキャラの描き方も凄い。

数十年ぶりの銀英伝だが、やっぱりレベルが違う。







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「銀河英雄伝説 Die Neue These」第6話 感想(イゼルローン攻略・前編) [アニメ/特撮]

新作は新作として楽しむという姿勢でいるのだが・・・。

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顔に個性が・・・。やはりアニメに寄せるのではなく現実の人間をモデルにする前のキャラデザの方が良かったのでは? ってつい思っちゃうな。あれがワルター・フォン・シェーンコップですか、そうですか。

「永遠ならざる平和のために」なんだけど、噛み砕いて別の科白になっていて、これが何とも陳腐でしょうがない。名科白を噛み砕いて陳腐にする意味がわからんし、噛み砕き方もなんか変。重要なのは「永遠ならざる」の方なのになぜか「平和」に重点が置かれていて、「永遠ならざる」と分かっていて半個艦隊で難攻不落の要塞に挑む無謀を気に入ってついていくシェーンコップの「詭弁家ですな」が殺されてる。

なんかシェーンコップが平和のために戦うみたいになってる。信頼の根拠が面白くてついていくのが平和でボケてしまってる。こういうのは直させた方がいいけど・・・、ピンボケが嫌いだからオレはこういうのはダメだな。脚本・シリーズ構成は見限った。こいつはダメだ。

CGはとてもいいと思う。加藤直之デザインの艦艇も旧作を踏襲してあって雰囲気そのままできれいになってる。新規で作り直さなかったのは意外だった。こういうメカデザインはやりたい人も多かったろうに。新しくなっても良かったけど、加藤直之ファンだから旧作に寄せてもそれはそれで嬉しい。

イゼルローンの防御壁は流体金属踏襲でした。流体金属の表現もすごくよくなってる。CGはアニメのレベルを上げたよね。表現力が手描きとは段違い。

映像はいいけど、ピンボケ脚本と変なところで音楽が入るのがどうにも馴染めない。ヤンが無謀な作戦でも実行する意味があることを熱弁しているときになんで盛り上げるための音楽がいるんだろうって。うるさくて科白が聞き取れないからやめてもらいたい。

脚本、演出にイライラしながら、映像で心を鎮めている状態。







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