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「シーヴァス」(2015年作品)感想 [映画]

カアン・ミュジデジ監督によるトルコのヒューマンドラマ。主演はドアン・イズジ。

身体が小さくていつも仲間から軽くあしらわれている少年がいた。少年の名はアスラン。ある日彼は闘犬の試合に負けてそのまま打ち捨てられた犬シーヴァスと出会う。シーヴァスは横たわったまま動かず、死んだようになっていた。

負けたとはいえ正式な訓練を受けた闘犬で、しかもまだ生きていたことからアスランはスーパードッグを手に入れるチャンスだと言い張って聞かず、子供に甘い父親を説得して家で育てることにした。

シーヴァスを自己流で訓練し直したアスランは、かつて打ち負かされた闘犬ホズに再び戦いを挑んで勝利する。

シーヴァスの強さはやがて知られるところとなり、闘犬のチャンピオンと戦い機会を得た。勢い込んだ大人たちと一緒に試合に挑んだアスランとシーヴァスは見事チャンピオンになった。

しかし、相手の犬は大怪我を負って死んでしまった。大人たちはこれを仕方がないことだといい、勝ったのはアスランの犬だと少年を褒めた。アスランは帰りの自動車の中で、なんでシーヴァスがこんなことをやり続けなくてはいけないのだろうと疑問を持った。

という話。アスラン少年は負けた犬の姿に自分を重ねて、シーヴァスが強くなればぼくも強くなれる、ぼくが強くあればシーヴァスも強くなれると、強さを追い求める。そのシーヴァスが勝利し、相手の犬が負けて死んだとき、アスランは負けた犬の中に自分の姿を見て不安になったんですね。

この映画はトルコの闘犬の伝統を題材にしているので、犬が好きな人にはかなりつらい内容です。戦っている場面はさほど多くないので、実際にぶつかり合っているのはごく短い時間だけで、血まみれの犬も全部撮影のためにやっているのだとは思いますが、いやそうあっていただきたいわけですけど、やはり犬を戦わせているシーンは観ていてつらいものがある。

怪我をしている犬を見て仕方がないとはなかなか思えない。でも闘犬はトルコの伝統であり娯楽なので、やめろとは言えない。難しいですね。

血まみれで疲れ切ったシーヴァス、飼い主に捨てられて汚らしい姿になったシーヴァス、痩せ細ったシーヴァスなどを見ているだけで胸が詰まりそうです。

映画としては素晴らしくて☆4くらい。最後の悩めるアスランが効いていました。








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