「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」(2012年作品)感想 [映画]
ローアル・ユートハウグ監督によるノルウェーの復讐劇。主演はイザベル・クリスティーネ・アンドレアセン。
馬車で荒野を移動していた家族が盗賊に襲われ、父と母、それに幼い弟が殺されてしまい、荷物を奪われてしまった。唯一生き残ったのは長女のシグネだけだった。
シグネは盗賊に捕らえられ、縛り上げられる。盗賊団の首領は女で、彼女には誘拐してきた子供がいた。名前はフリッグ。絶望に暮れるシグネだったが、盗賊団の暴力的な日々に耐えられなくなったフリッグは、シグネを助けて自分も逃げ出した。
フリッグが逃げ出したことにショックを受けた盗賊団の首領ダグマルは、盗賊団とともにふたりを追いかけた。捕まればフリッグは折檻を受け、シグネは犯され殺されるのは目に見えていた。ふたりは必死に森の中を逃げた。
ふたりは森の中で見つけた小屋で暖を取っていた。シグネは無口なフリッグに話を訊いた。フリッグの両親はペストで死んでいた。幼かった彼女を拾って育てたのがダグマルだった。そこへ男が戻ってきてふたりは怯えたが、彼は悪人ではなかった。
男はふたりにダグマルのことを話した。ダグマルは村でペストが流行したときに、呪いをかけたとされた女性だった。彼女には実の娘がいたが、ふたり揃って縛られた上に川へ放り込まれた。娘は死に、腹の中の子も殺され、ダグマルだけが逃げおおせた。
男はダグマルに同情していた。彼女と強盗団が襲って来たときもそう話し、シグネとフリッグまで同じ目に合わせるなと彼女を説得しようとした。だがフリッグに実の娘の面影をみるダグマルは耳を貸さず、人質に取られた仲間をボーガンで撃ち殺した。
自分も射られた男は、シグネとフリッグに家の隙間から逃げるようにと促した。ふたりが逃げている間に男は殺された。ダグマルたちは執拗にふたりを追いかけてきて、ついに断崖絶壁に追い詰めた。
ダグマルはフリッグに許しを請うた。自分はもっと優しい母になるというのだ。フリッグはシグネを逃がすという条件でそれを受け入れたが、ダグマルが約束を守るはずがなかった。シグネは殺される前に自分から滝に飛び込んだ。
シグネは瀕死の状態で目が覚めた。彼女は浅瀬に乗り上げて一命をとりとめたのだった。彼女は男の小屋に戻って暖を取った。傍には男の死体が横たわったままだった。イグネは男を埋葬し、彼が残した武器で復讐する決意を固めた。
槍と弓でふたりの男を仕留めたイグネは、残るダグマルと死闘を演じた。ダグマルはイグネの顔を川に沈めて溺れさせようとした。そのとき後ろからフリッグが彼女にママと呼びかけた。その声に驚き、気を許した隙にイグネが彼女のボーガンを奪い、後ろから彼女を撃ち殺した。
ふたりは数奇な運命を辿ったダグマルの墓標をこしらえ、村のある方向へ歩いていった。
という話。ストーリーはいたって単純だが、映像と演出が素晴らしくて90分近く飽きるところがない。フィンランドの映画だそうだが、山々の美しさとカラリングの素晴らしさで色彩が鮮烈に撮れている。どの映画も青っぽくて薄い色しか撮れない邦画も見習っていただきたいものだ。
襲撃、虜囚、脱走、復讐しかない物語で、もう少し複雑に出来た気もするが、映画はこれでいいのかもしれない。ちゃんと時間分だけ楽しめる。もし変える部分があるとすれば、イグネが山小屋の男に助けられたシーンで、もっと武器を上手く扱う特訓を受けていれば良かったかも。
イグネはほぼ何の訓練もないまま盗賊集団を襲撃して全滅させてしまっている。普通の女の子のはずなのに強すぎる。でもまぁなくても楽しめる。
それにしても、14世紀の北欧は人生ハードモードだ。14世紀は日本もハードモードではあるが、寒くて穀物が育たないのはつらい。農作物が少なく、新天地を求めて一家で旅をすればこうして盗賊に襲撃されるのだから大変だ。日本は温かいだけ有利だったな。
これは秀作でした。




馬車で荒野を移動していた家族が盗賊に襲われ、父と母、それに幼い弟が殺されてしまい、荷物を奪われてしまった。唯一生き残ったのは長女のシグネだけだった。
シグネは盗賊に捕らえられ、縛り上げられる。盗賊団の首領は女で、彼女には誘拐してきた子供がいた。名前はフリッグ。絶望に暮れるシグネだったが、盗賊団の暴力的な日々に耐えられなくなったフリッグは、シグネを助けて自分も逃げ出した。
フリッグが逃げ出したことにショックを受けた盗賊団の首領ダグマルは、盗賊団とともにふたりを追いかけた。捕まればフリッグは折檻を受け、シグネは犯され殺されるのは目に見えていた。ふたりは必死に森の中を逃げた。
ふたりは森の中で見つけた小屋で暖を取っていた。シグネは無口なフリッグに話を訊いた。フリッグの両親はペストで死んでいた。幼かった彼女を拾って育てたのがダグマルだった。そこへ男が戻ってきてふたりは怯えたが、彼は悪人ではなかった。
男はふたりにダグマルのことを話した。ダグマルは村でペストが流行したときに、呪いをかけたとされた女性だった。彼女には実の娘がいたが、ふたり揃って縛られた上に川へ放り込まれた。娘は死に、腹の中の子も殺され、ダグマルだけが逃げおおせた。
男はダグマルに同情していた。彼女と強盗団が襲って来たときもそう話し、シグネとフリッグまで同じ目に合わせるなと彼女を説得しようとした。だがフリッグに実の娘の面影をみるダグマルは耳を貸さず、人質に取られた仲間をボーガンで撃ち殺した。
自分も射られた男は、シグネとフリッグに家の隙間から逃げるようにと促した。ふたりが逃げている間に男は殺された。ダグマルたちは執拗にふたりを追いかけてきて、ついに断崖絶壁に追い詰めた。
ダグマルはフリッグに許しを請うた。自分はもっと優しい母になるというのだ。フリッグはシグネを逃がすという条件でそれを受け入れたが、ダグマルが約束を守るはずがなかった。シグネは殺される前に自分から滝に飛び込んだ。
シグネは瀕死の状態で目が覚めた。彼女は浅瀬に乗り上げて一命をとりとめたのだった。彼女は男の小屋に戻って暖を取った。傍には男の死体が横たわったままだった。イグネは男を埋葬し、彼が残した武器で復讐する決意を固めた。
槍と弓でふたりの男を仕留めたイグネは、残るダグマルと死闘を演じた。ダグマルはイグネの顔を川に沈めて溺れさせようとした。そのとき後ろからフリッグが彼女にママと呼びかけた。その声に驚き、気を許した隙にイグネが彼女のボーガンを奪い、後ろから彼女を撃ち殺した。
ふたりは数奇な運命を辿ったダグマルの墓標をこしらえ、村のある方向へ歩いていった。
という話。ストーリーはいたって単純だが、映像と演出が素晴らしくて90分近く飽きるところがない。フィンランドの映画だそうだが、山々の美しさとカラリングの素晴らしさで色彩が鮮烈に撮れている。どの映画も青っぽくて薄い色しか撮れない邦画も見習っていただきたいものだ。
襲撃、虜囚、脱走、復讐しかない物語で、もう少し複雑に出来た気もするが、映画はこれでいいのかもしれない。ちゃんと時間分だけ楽しめる。もし変える部分があるとすれば、イグネが山小屋の男に助けられたシーンで、もっと武器を上手く扱う特訓を受けていれば良かったかも。
イグネはほぼ何の訓練もないまま盗賊集団を襲撃して全滅させてしまっている。普通の女の子のはずなのに強すぎる。でもまぁなくても楽しめる。
それにしても、14世紀の北欧は人生ハードモードだ。14世紀は日本もハードモードではあるが、寒くて穀物が育たないのはつらい。農作物が少なく、新天地を求めて一家で旅をすればこうして盗賊に襲撃されるのだから大変だ。日本は温かいだけ有利だったな。
これは秀作でした。

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2019-02-11 14:40
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