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「エレクトリック・ドリームズ」(2018年作品)第6話 感想 [ドラマ]

地方で暮らしている人々にとって都会は高度なセキュリティーに守られた安全な場所だった。

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だがそれはデックスという追跡装置によって担保された安全だった。デックスがないとどんな場所でも不便極まりない。学校でも同じだった。デックスを持っていないとテロリスト呼ばわりされた。

田舎から出てきたフォスターは1年限りの滞在許可を得て都会へ出てきた。彼女の母親はデックスが嫌いで所有を許可しなかった。あまりに不便だったのでフォスターは母親の口座から購入資金を盗んで自分のデックスを購入した。協力を申し出てきたカーベはフォスターの身体を求めてきたが彼女は慣れてなかったので断った。

デックスの使い方に慣れない彼女はカスタマーサポートに連絡した。カスタマーのヒューマンサポートの男性は優しくて冗談がわかる人物だった。フォスターは彼のことが気に入った。

学校へ行ってみると肉体関係を断ったことが問題になっていた。デックス購入を手伝ってもらったときに母親の口座からお金を盗むのも知られているので肉体関係を持たなければ身の破滅だと忠告された。それに従おうとするとカーベには拒否された。

皆に嫌われていると感じたフォスターはヒューマンサポートと話をして心を落ち着かせた。ヒューマンサポート・イーサンはカーベを調べてみると約束した。夜になってイーサンから連絡があった。カーベは非行歴などはなかったが数日前から1日15分デックスを外す時間があり、同じことが同時に他の地域でも起こっていた。イーサンは協力を求めてきた。

カーベの後をつけてみると、初日に彼女を助けたデックスを着けていない東洋人の少女が扉の奥から出てきた。イーサンは彼女の後をつけてくれと頼んだが、フォスターは自分のデックスが他のものと違ってイヤージェルで会話をするタイプであることに不審を持ち始めていた。彼女の父親も同じように自分で自分の話しかけるようなことをしていたのを思い出したからだった。

東洋系の女は特に不審なところがあるように思えなかったがイーサンは警戒していた。フォスターは飲み物を吐けと言われその通りにした。イーサンは女の父親はテロリストだと告げ、彼女の母親もそのテロリストと繋がるために都会へ来たといった。そこへフォスターの母親がやってきた。

母親は学校から様子がおかしいと連絡を受けてやってきた。しかしイーサンは誰も信じるなと告げている。フォスターはどちらを信じていいかわからなくなったが、最後は母親に従ってデックスを捨てた。ただしイヤージェルはそのままにしておいた。

翌日、学校でテロリストの襲撃が起こった。デックスを捨ててしまっていた彼女はみんなと一緒に逃げることが出来なかったがイーサンの声が届いて部屋の外へ出てしまった。イーサンは言葉巧みにフォスターにテロの実行犯になるよう流した。主犯を捕まえるために必要だというのがその理由だった。彼女はイヤージェル相手ではなく本物の人間と話したいと欲したがその相手はいなかった。彼女はイーサンに従うことにした。母親はその夜に謝罪してきたが、もう遅かった。

彼女はイーサンの指示通りテロリストを装い、監視社会と戦っていた自分の母親をテロリストに仕立て上げて逮捕させた。彼女は本当の母親よりカスタマーサポートの声を信じた。

イーサンは、デックスを開発する会社の一社員であった。


フィリップ・K・ディックの短編「フォスター、お前はもう死んでるぞ」の映像化。実際に自分の周囲にいて自分を愛してくれている人間より電話の向こうにいる人間を信じてしまう愚かしさを皮肉った作品。それをネットに置き換えてある。作品発表当時デックスは頭の中に直接響いてくる電話のようなものだったが、それを上手にネットに置き換えてあった。

作品テーマは監視社会の批判であるが、アイデアの元になっているのは旦那のアドバイスを無視してカスタマーサポートと話し込んでる嫁の姿から着想を得ている。ディックは存命中にあまり売れなくて多作を余儀なくされたので短編はちょっとした出来事を元にしていることが多い。これもそのひとつ。

第4話以降パワーダウンするなんて話は真っ赤なウソで、6話までは素晴らしい出来のドラマだ。脚本の上手さもそうだが、毎回役者が達者でビビる。上手い人ばっかり使ってる。演技派女優がこんなにいることに驚く。



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