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「銀河英雄伝説(旧作)」第39話 感想(ひとつの旅立ち) [アニメ/特撮]

自由惑星同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトは、有事を理由に軍の人事への介入を強め、シンパを養殖に送り込むことで逆に軍の弱体化を進めてしまった。

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彼はヤン・ウェンリーの政界進出を恐れるあまり彼の力を削ぐことに執着したが、同時に戦争はすぐそばまで迫っていた。だが保身にしか興味のないトリューニヒトは、ヤンにとって最悪の命令を出した。それはユリアンをフェザーンの駐在武官として赴任させるというものだった。

悩んだヤンであったが、フェザーンが帝国と手を結んでいる可能性がある以上、能力のある者を自治領内に置いて状況を報告させることができるのは利点であるかもしれないと思い至って、ユリアンにこれを受け入れるように進言した。

ユリアンはヤンの説得に応じこれを受け入れた。だが決して嫌がるのを無理矢理というわけではなく、彼はフェザーンという謎の多い自治領が一般的に言われているように経済的利益だけで動く商人国家なのかどうか疑問を持つに至ったのだった。ユリアンはフェザーンの行動原理の中にもっと確固としたイデオロギーがあるように思え、それがもし宗教などであった場合どうなるのか現地で見たいという希望を持つに至っていた。


という話。

第39話は腐敗した民主主義と清廉な帝国主義のどちらが優れているかという判断しにくい問題が中心になっている。圧政から解放されつつある帝国の市民に対し、まさに圧政が強まっていく最中にある同盟の国民は本当に幸せなのかという問題だ。

この作品の主要なテーマでもあるこの問題は、最終的には結論が出ていない。作者がこれを取り上げたのは、民主国家であるというだけで正義があるかのように宣伝が繰り返される西側諸国への疑問があってのことだろう。現実はソビエトは崩壊し、その経済基盤の弱さが露呈されて取るに足らない国家だとみなされ、中国は経済開放によって成長を続けるものの汚職がさらに酷くなるというものだった。

共産党シンパとしては憂鬱な気分であったろうが、自分の指向がただの中国趣味に起因するだけのものだと気づいたのかどうかまでは知らない。

第39話のヤンとユリアンの会話はとても示唆に富む素晴らしいものだと思っている。また後半のユリアンの人柄をしのばせるエピソードもとても良い。







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