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「銀河鉄道999」(1979年公開)感想 [映画]

1979年公開の大ヒット劇場版アニメ「銀河鉄道999」。学校の友人と自転車で観に行った思い出深い作品だ。ちなみに帰り道で自転車のチェーンが外れて大変だった。

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最愛の母を機械伯爵の人間狩りで失った星野鉄郎は、いつか自分も機械の身体を手に入れて伯爵に復讐してやると誓っていた。

長じて少年となった鉄郎は機械化した人間から999のパスを奪い逃走した。だが追手はしつこく彼を追いかけてきた。捕まりかけたそのとき、母親にそっくりの美女メーテルが彼を庇い、逃走中に失った999のパスを自分が買ってあげると申し出た。

逡巡の末にメーテルを無事に終着駅まで送り届けることと引き換えにパスを貰うならと納得した鉄郎は、謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999へと乗り込んだ。

機械伯爵が住むとされる時間城の在りかを探っていた鉄郎は、ある惑星で老婆から帽子と銃を貰うことになった。それは彼女の最愛の息子の所持品と同じものだった。その縁がのちに鉄郎と老婆の息子トチローを引き合わせることになった。

時間城の在りかを知ると教授された男こそ、老婆の息子トチローだった。だがトチローは自らの寿命を悟り、精魂込めて作り上げたアルカディア号の中枢コンピューターに意識を移そうとしていたところだった。トチローから頼まれ、アルカディア号の完成に手を貸した鉄郎は、彼の墓を作ったことがきっかけとなり、宇宙海賊キャプテンハーロックと同じく宇宙海賊クイーンエメラルダスと深い関係を持つことになった。

時間城に乗り込んだ鉄郎とメーテルは、機械伯爵の居城に母親の剥製が飾られているのを発見する。鉄郎は母親の仇討ちのために機械伯爵を追い詰めていった。そこに列車強盗のアンタレスとクレアが加わり、最後は時間城のすべてが赤錆となって崩れていった。

敵討ちを果たした鉄郎は、メーテルとともに最終駅機械化母星メーテルへと降り立った。

謎の美女メーテルとは、機械化母星メーテルの女王プロメシュームの一人娘であり、宇宙で一番美しい身体を与えられ永遠に生き続ける機械化人間であったのだ。しかもメーテルはいままで鉄郎と同じように機械化母星メーテルに連れて来たすべての人間を、人間部品として改造する任務を帯びていた。これに怒った鉄郎はメーテルを張り倒したが、すぐに連行されてしまった。

人間部品にされそうになった鉄郎のところにメーテルが現れた。女王プロメシュームが命を下そうとしたそのとき、メーテルのペンダントからプロメシュームの夫でありメーテルの父の声が響き渡った。彼は身体の機械化を拒みすでに死に絶えていたが、その意識はペンダントに封じられ、機械化母星メーテルを滅ぼす計画のために指令を送っていたのだった。

母の意思に逆らい、父のために行動していたメーテルはプロメシュームを裏切った。彼女が運んできた人間部品の材料たちはすべて身体の機械化に反対する人間たちで、意思を持った部品として機械化母星の重要部品として組み込まれた彼らは一斉に反乱を起こし、機械化母星は一気に崩壊していった。

難を逃れた鉄郎はメーテルと別れ、新たな旅立ちを迎えた。


というお話で、懐かしいだけでなくなかなか良く出来ている。原作がかなりの長編で、途中下車して触れ合う人々やそこで展開される物語のすべてを組み込めないのは仕方がないところだが、鉄郎とトチローの関係や、トチローとハーロック、トチローとエメラルダスらとの絡みなど2時間強の尺でよく入れてあると思う。

こんな長編をセルで作っていたと考えると気が遠くなる思いだ。

古い作品ではあるが、手描きのエフェクト作画の数々はなかなかの見応えだった。原画マンとして参加している金田伊功が素晴らしい。一見して金田伊功の仕事と分かるところが本当にすごい。あの動きは本当に独特で、日本のアニメに革新をもたらした人物だった。

とても素朴な疑問で申し訳ないのだが、なんでこういう作品が作られなくなったかねぇ。

いつの時代も革新は復古的なものしか成功しないものだが、もう一度物語の原点に戻らないと現状に積み上げていくのはもう限界じゃないかな。

「アニメを観て育った人間が作るアニメは面白くない」とはよく言われることだが、要はインスパイアされるものが物語原型から離れていけばいくほど心の琴線に触れるのは難しくなっていくということだろう。

「銀河鉄道999」が宮沢賢治からのインスパイアで生み出されように、もう一度古典に立ち返って作劇していかねばならんのだろうなと。




コメント(2) 
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コメント 2

ソルティック

たしか『キノの旅』は999へのインスパイアから生まれたのですよね。
by ソルティック (2017-12-25 12:52) 

ダグラム

ソルティックさんへ

なるほどそうなんですね。

古典をどこまで遡るかは難しいですが、いまこそ温故知新ですね。

by ダグラム (2017-12-25 13:33) 

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