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Twitterまとめ投稿 2017/08/18 [日記]


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「侍ジャイアンツ」第35~38話 視聴(新魔球完成から優勝争いまで) [アニメ/特撮]

大体コンテの質はわかったので、ここからは巻きでいく。

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第35話のコンテは田中実氏。

番場蛮の大回転魔球がついに眉月光によって打ち砕かれる。ボールがバットに当たった瞬間に後ろに身体がズレて力技で打ち返す打法は、結局誰も真似することができなかったものだ。鉄球を打ち返す特訓は、よくよく思い出してみれば、ドッジボールを打ち返すことでやった気になっていた。

第36話のコンテは出崎哲氏。脚本も同様。

大回転魔球を打たれた番場蛮が、八幡太郎平と喧嘩をした拍子に新しい魔球のヒントを掴み、たった一人で伊豆大島へ船旅をする。川上監督に番場についていく許可が取れなかった八幡は、空手の達人に番場の手伝いをするように頼んだ。そうとは知らず教えを乞うた番場は、空手の奥義自然借力法を会得するところまでこぎつけた。そこへ我慢できなくなった八幡が姿を現し、空手の達人が自分の差し金で番場と会ったのだと告げる。それを聞いた番場は怒り狂って、その勢いでボールを潰すことに成功した。

オランダにあるキックボクシングジム・チャクリキは、「借力」がなまったものだ。この新魔球に関しては、全国の小学生が軟式のテニスボールで真似をした。小学校の近所に必ずある文房具やら駄菓子屋らを売っているようなお店では、この時期飛ぶようにテニスボールが売れたのだが、全部このアニメの影響である。ただし、ボールを潰して投げても何も起きなかった模様。

第37話も脚本コンテともに出崎哲氏。

新たに分身魔球を完成させた番場蛮。しかし、ボールが分身して見えるこの新魔球を、八幡太郎平は捕球することができなかった。八幡は自力で蛾を掴む特訓によりボールにかするところまではこぎつけたものの、よく見えるようになると魔球の威力に腰が引けてしまい上手く捕球できない。業を煮やした蛮は、ボールに2本の包丁を突き刺し、八幡の恐怖心を克服させる訓練を思いついた。

ようやく捕球ができるようになったものの、球場へ向かうふたりを台風が邪魔をした。崖崩れで新幹線が不通と知ったふたりは、バイクを借りて後楽園球場へと急いだ。時間は大幅にオーバーしたものの何とか辿り着いたふたりは、田淵を打ち取って阪神戦を引き分けへと持ち込み、巨人は優勝へ首の皮を繋げた。

「侍ジャイアンツ」は、巨人のV9時を題材にしており、最後は優勝して終わる話だ。原作は巨人を優勝させた番場蛮が死んで終わる。アニメも大回転魔球の段階で番場蛮の腕が限界で、原作に準拠した話になる予定だったが、次回予告で蛮の腕がどうのこうのと前振りしておきながら方針が変更された。

巨人は9年連続優勝の間にほぼレギュラーを固定しており、中日に敗れてV10を逃し、川上監督退任と選手の引退が重なった後は、基本的にそんなに強くない。団塊の反体制、アンチ巨人は、巨人が圧倒的に強かった時代に若者だった彼らの政治的スタンスだったのだが、40年以上経った現在も彼らは当時のまま変化することなく生きている。老人を社会の中心に置くことがどれだけリスキーなことかわかる話だ。

団塊は、高度成長が終わってからも経済発展に逆らい、巨人が弱くなってからも巨人を強者と見做して逆らい、社会の安定に逆らい、結婚制度に逆らい、自分たちが社会の中心になってからは経済的自己保身でしか動かなかった。

そりゃ日本が滅びそうになるはずだよ。若者は彼らのように生きてはいけない。

第38話のコンテは富野喜幸。

自力優勝のなくなった巨人は、首位阪神が中日に負けることでしかV9を達成できなくなった。そんな折、大砲万作の弟千作が修学旅行で東京へ向かっていた。それを知った番場蛮は、千作に食事でも奢ろうと箱根へ向かったところ、御殿場で千作の乗ったバスが事故に遭ったと知った。蛮が慌てて現場へ駆けつけてみると、ちょうど千作が手術を受けるところで、看護師の血液が足らないという申し出を受けて自分の血液を輸血用に提供することにした。それを美波理香からの電話で知った万作は、蛮の友情に感謝しながら、中日球場での阪神優勝を阻止するホームランを打った。

という地味な話ながら、最初から最後までさらっと見せてしまうセンスのいいコンテだった。脚本をどう読んでも大砲万作が番場蛮との友情に報い、阪神優勝の芽を摘んでしまうという話を、形勢不利な巨人を救う方向にも友情話にも偏ることなくまとめてある。

大砲万作が弟を助けてもらったお礼に阪神優勝を阻止する話にしかならないところを、そう感じさせずにまとめる手腕はやはり凄い。しかしこのたぐいまれな能力で、他人の脚本を書き換えてしまうこともあり、虫プロを追い出されたのは手塚の原作を変えたからだった。

なかなか手に負えない天才肌である。




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「てーきゅう 9期」第102話 感想 [アニメ/特撮]

8期までのバカみたいに速い展開じゃないから話が分かって面白いわ。

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ちなみに、いやさか(弥栄)とは更なる繁栄のこと。

昔は国家や家といった人が所属する器を大きく豊かにすることで個人の幸せを達成していたので、祝い事の集会の場でよく口にされた言葉だった。

人間が集団への帰属意識を希薄にさせてからはあまり使われなくなった。

「あなたのいやさかを願っております」とは言わない。

個の幸福を追求するようになってから日本人はどんどん貧乏になっているので、「いやさか」という言葉を自然に使える集団環境を再構築した方が、おそらくは個々の幸福度も上がると思われる。





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Twitterまとめ投稿 2017/08/17 [日記]


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「侍ジャイアンツ」第34話 視聴(竹内啓雄発見) [アニメ/特撮]

第34話のコンテは竹内啓雄。出崎哲の弟・出崎統の弟子筋。

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出崎統、竹内啓雄によるアニメ「宝島」は大傑作。古いアニメだが観てない人はレンタルでも配信でもいいから見ておくべき。

オレはスチーブンソンが大好きなのだが、アニメ版は原作とはまったく違った方向性ながら傑作と認めるわ。出崎統は本当にスゲー演出家だよな。

「侍ジャイアンツ」で兄の再評価をしてるところだが、弟は誰もが認めるところだろう。

出崎統と富野由悠季は同じ時期に虫プロに在籍していた。丸山正雄が制作進行で、企画に上がるちょっと前だな。「SHIROBAKO」の回想シーンのころは、ふたりとも独立(富野は放り出された)していたはず。

当時は上が詰まっていないから出世が早いこと早いこと。いまアニメ界は老人が跋扈しているが、老人に作るなとは言わないが、若手はもっと早く抜擢していかないと育つ前に枯れてしまうのよな。演出希望はどんどんやらせないといかんよね。まぁ実写よりアニメの方が早く監督になれるけども。

そっかぁ。竹内啓雄もやってたのか。

内容的には、眉月光が鉄球で特訓をはじめたところ。竹内啓雄氏には悪いが、この鉄球特訓シーンは、出崎哲氏のコンテが際立ちまくっていた(はず)。

「侍ジャイアンツ」に出てくる魔球や新打法はなんでも真似していた当時の子供たちも、さすがにこれだけは真似できなかった。




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「侍ジャイアンツ」第33話 視聴(特訓回) [アニメ/特撮]

第33話のコンテは富野喜幸。ライバルものだと個性的なコンテに仕上げるが、特訓回はそうでもない。

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「機動戦士ガンダム」にも特訓回みたいなのはあったが、ハッキリ言って特訓回はどのアニメでも全部同じだ。最近視聴した「ウルトラマンレオ」も前半は毎回特訓していたが、特訓は尺ばかり使って肝心の物語が何も描けない。

今回良かったのは、番場蛮の魔球特訓ではなく、八幡太郎平の打撃特訓だったところ。

あまりに地味な脚本だったので富野に回したんだろうな。

この回から大回転魔球の球の出所が変わっている。いままでは回転しながら普通に肩で投げていたが、遠心力で投げている作画に変更された。



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「侍ジャイアンツ」第32話 視聴(長浜演出なのか) [アニメ/特撮]

第32話は、コンテマンとしてかなり実績のある小華和ためお氏。

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ルパン三世」の一番古いシリーズなどで有名。オレも名前だけは観たことがある。

小華和ためお氏の個性がどこにあるのか1話観ただけではわからなかったが、誰がコンテを担当しても「侍ジャイアンツ」らしい演出が随所に散見されることから、やはり監督の長浜忠夫の個性が全体にまとまりを与えているのだろう。

長浜演出の最大の長所は、全体像が分かりやすく提示されるところだろうか。ボケっと観ていても話が分かる。のちにCM制作などにも生かされる長所だ。




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「侍ジャイアンツ」第31話 視聴(酷使されすでに死にそう) [アニメ/特撮]

第31話は、脚本・コンテともに出崎哲氏。

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これが素晴らしい。今回はV9を狙いながらふがいない試合が続く巨人を救うべく、中5日必要な番場蛮が中2日で中日戦に登板する話なのだが、番場蛮の負けん気の強さ、勝負の鬼に徹する川上監督、蛮に感化されモチベーションを上げる王・長嶋など、オーソドックスに人間を描き演出する出崎哲氏の良いところが満載だった。

大回転魔球連投で次第に身体が壊れていく番場蛮の苦しみがすごく伝わってくる。こういう話は本当に出崎哲氏は上手いね。苦しんで苦しんで地を這うまで頑張って、それでもあと1球が投げられない蛮と、ピッチャー不足で交代を告げてやることができない川上哲治、蛮の頑張りに報いるために身体を張ったプレーでファウルボールに飛びつく王貞治など、これぞまさにスポ根って感じの作品だった。

出崎哲氏はこのあと監督にも挑戦して、オーソドックスすぎるスタイルや人間を描かなくなっていくアニメ界で弟のようにはヒットに恵まれなかったけども、演出家としての力量はあるよな。富野とはやり方が違うが、グッと視聴者を感情移入させる力がある。

古いアニメだから作画などいい加減なものだが、監督の長浜忠夫(のちに富野の後を継いで「勇者ライディーン」を成功に導く)とコンテで参加した出崎哲と富野由悠季はしっかり足跡を残している。

新しいアニメの方が絵は綺麗だし、より作り込まれてはいるが、テクニカルなだけではどうしようもないのが演出だよな。

いやいや素晴らしい。




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「侍ジャイアンツ」第30話 視聴(大回転魔球公式戦デビュー) [アニメ/特撮]

第30話は富野コンテ回。これがクソ面白い。

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前回の富野回と違うのは、説明量。第30話は大回転魔球を引っ提げて番場蛮が阪神戦に登板するだけの内容なので、番場蛮対ウルフ・チーフの対決に尺を取れる。こうなるとコンテマンは力量を発揮できるんですな。おそらく出崎哲氏も同じはず。

大回転魔球に手も足も出ず、観客に心無いヤジを飛ばされるウルフ・チーフの屈辱感には深入りせず、何気ないヤジの中から大回転魔球打倒の方策を見つけ出し、大回転魔球対大回転打法の対決に繋げていく手腕が富野らしい。

やることは脚本で決まっているし、演出の大まかな指示は監督が出しているのだが、絵コンテという設計図にするとき、どの部分に比重を置いて描くかはコンテマンの仕事になる。当時の富野は雇われコンテマンなので、脚本を変更するようなことはできない。個性が出るのは尺決めのところだ。

八幡太郎平の捕球練習や、阪神戦登板の命令、大回転魔球の披露、観客の反応、家族や美波理香の心配などが対決の合間に挟まっているのだが、短い時間でさっと描くだけで変な演出は入れず、テンポがいい。すべてが番場蛮対ウルフ・チーフとの戦いに収斂されていく感じが現在の富野演出とまったく同じである。

劇中の喜怒哀楽を視聴者に伝えるのが演出の仕事で、もうひとりのメインライターである出崎哲氏などはそれをしっかり描く人であるが、富野演出は喜怒哀楽をちょっとした科白ややり取り、仕草で印象付けしてテンポよく流し、メインの対決シーンの描写をかなり詳しく組み立てる。

番場蛮が大回転魔球で少し宙に浮き、遅れて大回転打法のウルフ・チーフもちょっとずつ脚が浮いてくるところで溜めにためて、唸る剛速球をバットに当てたウルフが吹っ飛ばされるところがもう完璧な面白さだ。

このあと富野喜幸(現富野由悠季)は、ロボットもののサンライズと、たしか世界名作劇場方面の制作会社(Aプロかどうかは記憶が定かでない)から同時にオファーを受け、ほんの僅かサンライズから先に誘われたという理由でロボットアニメの監督になっていくのだが、こうした対決シーンの面白さを観ているとサンライズで良かったんだろうなとは思う。

昨今、変な連中に悪口ばかり書かれている富野由悠季だが、彼独自の演出なしに「機動戦士ガンダム」は成立していない。

「機動戦士ガンダム」の元ネタさえあれば誰でもガンダムが作れたと思ってる奴は、やっぱりちょっと脳の足らん奴らだな。こうやって煽るからあいつらは激怒して粘着するのはわかっているけども、こっちもあいつらと一緒にされたくないからな。

「風の谷のナウシカ」の元ネタがれば誰でも同じ映画が撮れると思ったら大間違いだぞ。





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「侍ジャイアンツ」第28・29話 視聴(次は大回転魔球だったか) [アニメ/特撮]

第28話は奥田誠治氏、第29話はおなじみ出崎哲氏のコンテ。

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第28話でエビ投げハイジャンプ魔球が打たれ、第29話ではオールスター出場を蹴って新魔球開発の特訓をする流れ。

第27話の富野回もそうだったが、内容が詰め込んであるのでどっちもそれほど個性が際立っていない。魔球対決になってからは細かい心理描写などはどうでもよくなっているので、監督の意向でほぼ決まったストーリーをなぞっているだけなのかも。

それでも出崎哲氏はそれなりにグッと盛り上げる工夫をしている。

子供のころは魔球対決になってから面白くなった印象だったが、大人になって見返してみると後半の魔球対決は雑すぎる。

子供は感性は鋭いかもしれないが、知識ってもんが全然備わっていないから目の前にある映像がどうやって作られているかまで考えないし、演出で心理描写している人がいるから面白く感じているってことも理解していない。

子供のころは自分は大人と変わらんつもりでいたんだけどなぁ。




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