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「アントボーイ」(2013年作品)感想 [映画]

アスク・ハッセルバルク監督のデンマーク映画。児童向け。

ある日12歳の少年がDNAをいじられた蟻に噛まれて蟻の特殊能力を身に着けてしまう。彼はアメコミオタクの同級生とコンビを組んで悪と戦う。

まぁこんだけなんだけど、デンマークの映画だけあってのどかな雰囲気。こうしてみるとアメリカの映画って本当に殺伐としている。「キック・アス」などこれに近い映画だけど、やってることはめちゃくちゃだったからな。ああいうものに比べるとほのぼのしている。

主人公の少年も友人たちもみんな可愛い。マッチョな感じがまったくないところがいい。ヒーローが必要なのは少年であって海兵隊崩れのおっさんじゃないからね。

残虐なシーンがまったくないので子供に見せても大丈夫だが、子供がこれを面白がるかどうかは難しいところ。「仮面ライダー」とか「ウルトラマン」はそういう点でも大成功しているシリーズってことになる。あくまで子供向けでありながら子供が楽しんでるからね。親が子供に与えたいものと子供の要求を同時に満たすって日本では当たり前でも他の国ではなかなかないのかもね。

とにかく可愛い映画でした。



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「グリーン・ランタン」(2011年作品)感想 [映画]

マーティン・キャンベル監督によるアメコミヒーロー映画。

物語は単純でアメリカンマッチョで無謀と紙一重の勇敢な男が宇宙人から指輪とランタンを貰って変身し、守護者(ガーディアン)となって宇宙の悪と戦う。「パーマン」と何も変わらないし、「パーマン」の方が3000倍は面白い。

オーソドックスすぎて最初から最後まで瞬時に読めてしまうところが難点だが、こうしてヒーロー映画を作り続けてるアメリカが羨ましい。だがしかし、日本には「ウルトラマン」があるじゃないか。ハッキリいってこのレベルのアメコミヒーローなら「ウルトラマン」の方が面白い。

「グリーン・ランタン」はマイナーヒーローのためか、能力を得るところから特訓、挫折、再起、ラスボスとの戦いまでやっていて、わかり切ったことのために時間を費やすのは怠かった。映画としてはまぁまぁだけど、ありふれてるからね。

内山まもるの「ザ・ウルトラマン」が特撮映画化されれば、この程度のヒーローなど足元にも及ばない傑作になる。なんでやらないかなぁ「ザ・ウルトラマン」。

「アメコミヒーローのターンは終わりだぜ!」って言ってやりたいわ。



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「トランスフォーマー」(2007年作品)感想 [映画]

やっぱりあまり好きじゃなかった。

基本設定が子供向けすぎるんだろうな。ロボットが暴れ回ってるところはいいけど人間ドラマの部分は浅いし、さほど感情移入しない。

まぁ好き嫌いってあるからしょうがないね。



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「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(2012年作品)感想 [映画]

イーライ・クレイグ監督によるホラーコメディー。ホラーとなっているが怖い映像はほぼなく、98%くらいはコメディー成分。

タッカーとデイルというふたりの田舎者が念願の別荘(湖のほとりにあるあばら家)を手に入れて初めて遊びに行くことになった。彼らの仕事は便器設置業。自分に自信のないふたりは垢抜けた大学生のグループの女の子を可愛いと思うが声をかける勇気がない。

とくにデブのデイルは自分に自信を持てないためにいつも損な役回りばかり。タッカーはそんな彼を励まし、女の子に声を掛けてみろとけしかけデイルもその気になるけどやっぱりダメ。諦めてふたりは購入したばかりの別荘へと急いだ。

小汚い家ながらも長年の憧れだった別荘を手に入れたふたりはご機嫌で湖に釣りに出掛ける。ところがそこに先ほどの大学生グループがやってきて泳ぎ出した。その中のひとりアリソンは崖の上で服を脱いで飛び込もうとしたところ足を滑らせて頭を打って落ちてしまう。いつまでも上がってこないので心配になったタッカーとデイルは彼女をボートに引き上げ別荘へと連れていく。

ところがその様子を見た他の大学生たちは田舎者のふたりがアリソンを誘拐したと思い込んでしまう。大学生たちはアリソンを助けようとタッカーとデイルの小屋へとやってくるが、ふたりのことを田舎者の犯罪者だと思い込んでいる大学生のチャドは警察に頼らず徹底抗戦を主張して、これがかえって双方の恐怖心を煽り偶発的な事件によって多くの人間を死に至らしめてしまう。

一方アリソンは最初こそふたりを怖がっていたが話し合っているうちにタッカーとデイルが決して悪人ではないことを知って双方を取り持って仲直りさせようとする。しかし何故かチャドはそうしたとりなしを受け入れず、過去に自分の両親が田舎者に殺されたことを告げると再びタッカーとデイルに襲い掛かる。実はこのチャドの父親こそ・・・、というストーリーだ。

ホラー映画をまったく見ないのでホラーのレベルは分からないが、コメディー映画としてはかなり上質で、アメリカのクソ田舎に住む人々に対する誤解や偏見を恐怖演出にうまく利用しながら、全体としては田舎者の善良さを描いてあると言えなくはない。大学生といういわばエリートに対して、善良な人々を汚いとか学歴がないとかそういうことで差別するなよみたいなメッセージがある。ということは、アメリカはやはり田舎者に対する偏見が強いのだろう。

まぁこれはコメディ映画として最高の部類といっていい。

夕飯を食べたあとにポテチをほおばりながら観るのに最高だ。


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「コララインとボタンの魔女」(2010年作品)感想 [映画]

ヘンリー・セリック監督によるストップモーション・アニメ。素晴らしい作品だった。

アマゾンビデオに前から置いてあって気にはなっていたのだが、CG作品だとばかり思っていたので後回しになっていた。視聴してみるとアメリカお得意のストップモーション・アニメで映像が最高に良い。

物語は築150年の古い家に引っ越してきたコララインという女の子が、料理をしてくれない母親と仕事が上手くいかなくてしょぼくれた父親に愛想を尽かして家にあった小さな扉の向こうの世界に行ってしまい、そこで待ち構えていた「別のパパとママ」と楽しく暮らす2重生活に嵌ってしまう。ところがその世界のパパとママは実はボタンの魔女が作ったウソの世界だったという物語で、アメリカの子供向け作品に多くある家族の大切さを再発見する定石に則っている。

物語も素晴らしいが、なんと言っても映像。CGとはまた違うカクカクした動きが味になっていて、コララインの冒険を盛り上げている。

最近アマゾンでレンタルなら絶対に観ない映画をよく視聴しているが、アメリカ映画は思っていたよりずっとストップモーション・アニメを大事にしているのだなと分かる。この作品も2010年だからすでにCG全盛期で、子供向けのアニメはCGでやった方が安上がりのはずなのに、日本のアニメが手描きにこだわっているようになぜかストップモーション・アニメにこだわりを持って作っている。

CGのように滑らかに動くわけじゃないが、それが逆に味になっていて、また実写との合成ではないのでアニメの部分が色が薄く浮いて見えるようなこともなく、CG作品のような鮮やかな色彩で、人形たちが表情豊かに動き回っているのを見ているとなんだか幸せな気分になってくる。

劇中に出てくる母親と父親は、現代の家庭らしく共働きで、家族を大事に思ってはいるのだろうが子供のために時間を割くことが出来ず、料理も満足に作って出してあげられないどちらかというとダメな両親。でも家庭のことを上手く出来ないからといって子供のことが嫌いなわけじゃなくて、ただ人生が思うようにいかなくて子供の要求を聞いてあげる余裕がないというだけ。

コララインは最初こそ「別のパパとママ」に理想の家庭を見出すけども、どんなにダメな人でもやはり自分を本当に愛してくれているのは本物のパパとママだとありのままを受け入れてくれる。これはもしかしたら子供にとってのファンタジーであるばかりでなく、子供に思うようなことをしてあげられない現代の父親と母親にとっても大切なファンタジーであるのかもしれない。

家族がどうあるべきかなどというつもりはないが、家族は大切なものだよという確認を映画で繰り返せるだけアメリカは健全なのかもしれない。逆に日本の映画が家族の崩壊ばかり描いているということは、現実が思っているほど壊れていなくて、まだ余裕がある状態ってことなのかも。もしくは日本もアメリカと同じように家族というものに大きな問題があるのに、そこから目を逸らして以前と同じように家族の崩壊を描き続けているのか。

日本も、恋愛と家庭の崩壊ばかり描くのはやめた方がいいのかもね。

コララインが途中で気づいたように、子供に憎しみを持たれるほど日本の親もおかしくはなっていないはずだから。



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「再生巨流」(2011年作品)感想 [映画]

オーソドックスな企業ドラマ。このドラマは運送会社がコアビジネスを転換していく過程が描かれている。目新しさはあまりないかもしれないが、コアビジネスの転換を求められている日本企業は多いので、現代的なテーマになっている。

新規サービスをことごとく当てる運送会社の社員が、ある日企画事業部という新設の部署に飛ばされてしまう。何もないところから初年度に10億の売り上げを達成しろと命令され、これは自分を貶めるための罠だと最初は反発したが、高い目標を何とか達成できないかと知恵を絞っているうちに社用のコピー用紙やトナーを発注なしで自動的に補充するビジネスを思いつく。

しかしこれでは投資額が莫大になり、また運送会社の枠を超えてしまうとのことからいったんはお蔵入りになりかけるが会長に直談判して協力企業との合弁会社ならやってもいいとのお墨付きをもらう。

ところがライバル企業も同じようなことを始めたことから価格競争となり、最後は相手の強引なやり口に赤字がかさみ撤退も視野に入れた状況に追い込まれる。

ところがそのライバル企業はコピー用紙の価格を下げるために古紙の配合をごまかす不正を働いており、その内部告発者は自殺してしまった。このことが世間の明るみに出てしまいライバル企業は撤退を余儀なくされてしまった。

みたいな内容で、コピー用紙の補充に町の電気屋さんを活用するところなどとてもメルヘンチックな脚本だ。実際はもう血で血を洗う抗争です。

劇中で使われているコピー機についてはリコーが大赤字を出していたり、町の電気屋さんは誰も助けに来てくれなかったり、町の電気屋さんを潰していった郊外型の家電量販店そのものが絶不調だったり、カタログ通販どころかアマゾン1強だったり、いろいろありますけど、肝になっているコアビジネスの転換自体はいつの時代もついて回るもの。ニンテンドーが世界的企業になったのも、バンダイが単なる模型屋ではなくなったのも、カドカワがただの出版社ではなくなったことも、この問題を乗り越えて達成したものです。

次は海外マーケットに挑む企業ドラマが観たいですね。いま一番問題になってるのはおそらく海外で存在感が落ちていることでしょうから。

映画はテンポがすごくよくて最後まで飽きずに楽しめます。



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「飢餓海峡」(1965年作品)感想 [映画]

原作:水上勉、監督:内田吐夢による1965年の超大作映画。白黒作品。

題名は映画好きから何度か聞いたことがあり、気にはなっていた作品だが、内田吐夢まで揃えているレンタル屋が近所になく、WOWOWでも見かけなかったせいか、この齢になってようやく巡り合った。アマゾンビデオが有能すぎてグウの音も出ない。

昭和20年前後、日本がまだ貧しかったころの時代を背景に、複雑な人間心理を描いた作品で傑作といってもいいと思う。3時間を超える作品で、文芸作品でありながら全然退屈しない。内田吐夢、やはりすごい。

物語は網走刑務所を出所した3人の男たちが強盗放火殺人事件を起こして金を奪って逃走。列車に乗って函館へ逃げようとするが折からの台風で列車が止まってしまう。彼らは線路を歩いて函館までやってきて、内地へ渡るための船を探していたところ函館連絡船の転覆事故が起こって浜は大騒動になっていた。これに乗じて逃げようと海へ漕ぎ出すものの3人のうち強盗の実行犯ふたりが仲間割れを起こして殺し合い、主人公の犬飼多吉(三國連太郎)にも襲い掛かってくる。犬飼は彼を海に叩き落して自分だけ小舟で内地へ渡り切った。

金を独り占めした彼はなんとか逃げようとするが地理不案内で道に迷っていたところ、そこにトロッコ列車がやってきてこれに便乗させてもらう。トロッコに乗っていた杉戸八重(左幸子)と偶然知り合い、女郎をしていた彼女の部屋に上がって風呂を浴びる。

八重の貧しい境遇を聞いた多吉は、彼女に奪った金の一部を与えてその場を立ち去った。

借金があって娼婦を辞められずにいた八重は、この金で借金をすべて返済して東京に出る。東京では何とか真面目な職業に就いてやっていこうと心に決めていたところ、勤めた飲み屋はヤクザの問題に巻き込まれ面倒なことになってしまう。他に仕事もないので仕方なく娼婦に戻ってしまうが、彼女は根が真面目で多吉に貰った金は借金の返済と兄弟への出資以外まったく手を付けない。

ところがまた不幸なことに赤線が廃止されることになって娼婦を続けることが出来なくなってしまった。そんなとき、樽見京一郎という人物が多額の寄付をしたという新聞記事が目に留まり、心の底で多吉を忘れられなかった彼女は淡い期待を込めて彼に会いに行った。

樽見京一郎と面会して彼が犬飼多吉であることを確信した八重は、名前を変え過去を捨ててやり直している彼に消し去った過去を突き付けてしまう。善意に対する感謝の言葉が犬飼多吉を追い詰め、とうとう彼は八重を殺して書生を犯人に仕立て上げて心中と見せかける工作をした上で死体を捨ててしまった。

そのあとは警察が彼を追い詰めていき、彼は捕まり岩幌町での強盗放火事件、函館での強盗犯殺害事件、八重と書生の殺害事件の犯人として裁きを待つ身になってしまった。彼はなかなか肝心なところで口を割らず起訴に持ち込めないでいたところ、北海道に行きたいと唐突に喚き出し、これが供述する前の犯人らしかったので警察もこれを認め函館連絡船で北海道へ渡ろうとしたところ船の上から海に身を投じて自殺してしまう。

話はこれだけだ。

犬飼多吉という人物は貧しい家の生まれで、心優しく家族思いで小学校を出てすぐに丁稚奉公に出る。その後職業を転々とし、北海道に渡って小さな牧場で働いたり、出征したりしながらいつしか犯罪を犯し網走刑務所に世話になる。出所後に大事件に巻き込まれて何とか生き延び、手元には大金だけが残った。

この大金を彼は八重という貧しい女に分け与え、名前を変えた上で残りを食品加工業によって増やして財を成していく。彼は金を増やす傍らで慈善事業に取り組み、貧しい者に自分と同じチャンスが与えられるよう心を砕いて生きていた。

八重もまたその金で自分を娼婦に縛り付けていた借金を返済して自由になる。ところが彼女はどんなに心が綺麗でもまるでチャンスに恵まれず、どうしても娼婦の身分から逃げることが出来ない。しまいにはその娼婦という身分すら政策によって取り上げられようとしたとき、彼女はかつて自分を窮地から救ってくれた慈善事業をするような優しい男と会えば何かが変わるかもしれないと淡い期待を込めて再会する。

これが不幸となって、樽見京一郎は忘れかけていた犬飼多吉に引き戻され、立身出世する前の貧しい犯罪者として死んでいくことになる。

犯罪で得た金はふたりの男女に淡い夢だけ見せて、最後は男も女も貧しかったころに戻って死んでしまうのである。

犯罪者と娼婦はいずれも悪人ではなく、ただ貧しかっただけなのだ。大金はふたりにまっとうな人生という夢を与え、最後は奪ってしまった。ここが悲しい。どんな善良でも貧しければ人間は最底辺まで堕ちていく。しかし堕ちたからといって彼らは善良さまでも失ったわけではない。

「飢餓海峡」は内田吐夢にはピッタリの題材だったと思う。三國連太郎と左幸子の演技も素晴らしい。

3時間以上ある長い映画だが、貧しさからくる堕落は救済できる堕落であることを教えてくれる。むしろ、平等社会での堕落こそがどうにも救いようがないとも思えてしまう映画でもある。

これは大変な傑作だ。



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「朝食亭」(2009年作品)感想 [映画]

どんな重大な事件が起こったのかと期待していたら、ただの飲酒運転だった。

飲酒運転などと甘く見ていたら重大なことになるという教訓にしても弱いし、恋愛ものとしても弱いし、メシものとしても当然弱い。盛り込んだわりにこんなことなのかとちょっと失望。本当はみんないい人なのにちょっとした気の緩みが人間関係をめちゃめちゃにしてしまうという・・・やっぱり教訓話なのかな。

全体にほんわかした雰囲気があって視聴できるのだが、すごいことがありそうでないという中途半端さが気持ちを盛り上げてくれない。プライム特典じゃなかったら見たかどうかわらない。でも役者さんの演技はみんな素晴らしくて、それで何とか見ていられるのかも。

人情噺としてはあまり良い出来ではない。



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「ジュラシック・パークIII」(2001年作品)感想 [映画]

ジョー・ジョンストン監督による「ジュラシック・パーク」3作目を視聴。

Ⅱよりは格段に良くなり、Ⅰの雰囲気に近くなる。その分だけ似たようなストーリーで新鮮味に薄い。主人公は「ザ・フライ」のおっさんから「ポゼッション」のおっさんに戻っている。

エンターテインメント作品としてこれ以上ないほど良く出来ていて、劇場で観ても絶対に後悔しないタイプの映画。これがもう17年前ですか。そうですか・・・。

ここ数日80年代後半から00年代初頭のハリウッド大作を見ているのだが、かつてあれほど素晴らしいと思えたハリウッドの脚本もおおよそパターンがあって脚本の面白さで勝負していないと分かる。家族に関することなど外せない部分も多くて、やはり映像の魅力がないとダメなんだなと。映像の迫力はどれも凄い。

「ロボコップ」がまだストップモーション・アニメであったのに対し、「ジュラシック・パーク」はCGとロボット。この切り替わりは本当にすごい。映像のレベルがどんどん上がっている。00年代初頭にはトールキンの「指輪物語」も映像化されている。あれもプライム特典に置いてあるが、もう何度も観たのでパス。

ここまで凄い映像を見せられながら「やっぱ怪獣の方が好きだな」って思ってしまうオレは本当に困ったものだなと思う。

火を噴けと。



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「ロスト・ワールド」(1997年作品)感想 [映画]

スティーヴン・スピルバーグ監督による「ジュラシック・パーク 」第2弾、「ロスト・ワールド」を鑑賞。本当は1から観るつもりだったけどさすがに飽きていたので2からの視聴になった。

この作品、やたらと評判が悪く、オレも過去に1度観たきりだったが、こうして改めて視聴してみるとやはり酷い。とにかく様々な危険が起こるのにそのほとんどが自業自得に類するもので、危険にさらされている人間にまるっきり感情移入できないものだからいくら犠牲が出ても何の恐怖も感じない。それどころか「死ね」とさえ思ってしまう薄情ぶりである。

ハリウッド映画の脚本の技術のひとつに、それぞれが勝手なことを喋って相手の言うことを聞かない状態を作り出して緊張感を高めるというのがある。混乱状態なのに話が通じなくてイライラした場面を作ってのちにカタルシスを演出するやり方だ。

この映画もそれが多用されていて、誰も他人の言うことをきかない。それなのになんのカタルシスもなく最後まで突き進んでしまうからどうにもならない。イライラさせられる→食われる、のパターンしかない。サラとかいう女もあのガキもみんな食われてしまえばいいのに、そうはならないからもどかしい。

腐ってもスピルバーグなので作品としてまるっきり面白くないわけではないが、おそらく脚本が薄っぺらくてこれ以上膨らませようがなかったのだと思う。

流し見するにはいいが、傑作であった前作とは比較できないレベルになっている。


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