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「銀河英雄伝説外伝・朝の夢、夜の歌」感想 [アニメ/特撮]

初陣を果たしたラインハルトとキルヒアイスのふたりは憲兵隊に出向させられる。

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ふたりが通っていた幼年学校で食料の横流しに関して殺人事件が勃発した。ラインハルトたちはこの事件の捜査のために派遣された。

単純な事件だと思われたが2件目の殺人事件が起こってから事態は急変した。2件目は色盲を患った者が犯人だとことさら強調するかのようなトリックが使われていた。ゴールデンバウム王朝において施行された劣性遺伝子排除法により、色盲患者は表向きいなくなったことになっていた。しかしその色盲を患う者がそれを隠して幼年学校に入学し、学年主席を得ていたことがすべての発端だった。

という話で、犯人は学校の校長。これがまた小市民的人物で、OVAの最初の作品もそうだったが、小市民的人物の小ささとラインハルトが目指す高みを比較してある。情け容赦ない描写だ。

色盲の少年についてラインハルトはハンディキャップに関わらず主席を取っていたことを評価している。また彼が色盲だと分かった途端に彼を蔑む人間を叱責している。彼は決して弱者の味方ではないが、自らの能力を最大限に引き出そうとしている者には寛容で、逆に怠惰な者、特に身分制度によって実力以上の生活を行いそれを当然だと思い込んでいる者には容赦ない。

おそらく最も魅力的な皇帝像ではないだろうか。

そうした部分は良いのだが、アニメ作品としては間延びしており、退屈ではあった。




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「エレクトリック・ドリームズ」(2018年作品)第3話 感想 [ドラマ]

地球の資源が枯渇し、大気さえも減少する一方となった未来の地球。生き残った人類はレクサー4という惑星に宇宙船を派遣して、水資源を盗んでいた。

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レクサー4には先住民族がいた。彼らは地球人の略奪行為に武力を持って対抗していたが、地球人はお構いなく彼らから水を奪い取っていた。地球の状態は略奪なしには成り立たないほど深刻だった。

そうした行為に反対を唱える女性代議士がいた。彼女はレクサー4の先住民族に配慮すべきと訴えていたが、悪いことに軍人である彼女の夫ヘリック大佐はまったく逆の考えを持っていた。軍人である夫は地球の英雄であったが、高圧的な人物で、妻である彼女の話など聴かずに大声で遮るばかりだった。

地球の状況は日増しに悪くなるばかりで、またすぐにレクサー4からの水資源の略奪が必要となった。妻は今度こそそれを止めようとしたがやはり怒鳴りつけられ計画は実行に移されることになった。夫はレクサー4に派遣されることを喜び、妻には無関心だった。

ところがその派遣隊が先住民の襲撃を受けた。彼らはあらゆる面が地球人とは異なっており、まばゆい光のような生物だったが知的生命体であることは疑いようがなかった。戦闘は激しく、水を満載した宇宙船の確保が優先されて夫たちは敵もろともミサイルで吹き飛ばされた。

その宇宙船が自動操縦で大気圏に突入したとの連絡があった。宇宙船の中には人間がふたり生き残っていた。それはヘリック大佐と彼が助けたマシューズだった。彼らは宇宙船内部にレクサー人は乗り込まなかったと証言したが、ビデオで確認したところ2体の光輝くレクサー人が乗り込んできていた。

ヘリック大佐はまるで人が変わったようだった。彼は妻に優しく、愛すべき夫に生まれ変わったかのようだった。妻はレクサー人に乗っ取られた可能性を疑うように忠告されたが夫は以前よりはるかに優しく好ましかったので疑う気にはなれなかった。

突然軍の部隊が自宅に乗り込んできた。彼らは大佐を逮捕して連行した。説明ではもうひとり生還したマシューズが寝言で「仲間を救出する」という意味のレクサー語を喋ったと確認されたのだ。生還したふたりはレクサー人に憑依されていたのだ。彼らはメタモーフと呼ばれ、まったく新しい事例であった。取り調べでヘリック大佐は自分をレクサー人だとは決して認めなかった。

裁判となってヘリック大佐はレクサー人として処罰されそうになった。レクサー人は血も涙もない冷血な生物で、人間に必ず害を及ぼす。このような危険な生物をメタモーフだからといって裁かないわけにはいかない。しかし軍の思惑を無視し、妻は夫は確かに変わったかもしれないがレクサー人ではないと証言した。

次の証言者である妻の同僚は、妻が職場で夫が優しくなったと喋ったことを告げた。これをもってヘリック大佐がメタモーフである証拠であると述べた。同時に妻がウソをついていると告発した。

ついでヘリック大佐が証言を求めた。彼は自分はメタモーフではないと前置きし、しかしながら妻まで反逆罪に問われるのなら妻の身の安全を保障する約束が得られれば自分はメタモーフと認めてもいいと証言した。これで軍の思惑通りヘリック大佐はメタモーフであるとされかかったが、妻は再び証言の機会を求め、軍に言う通りレクサー人が冷血な生物であるなら自己犠牲によって妻を守ったりしないだろと裁判官に訴えた。

裁判は妻の訴えが認められ、ヘリック大佐は釈放された。そして妻は自宅に戻った彼に「そろそろ本当の名前を教えて」と言った。

するとヘリック大佐は「君には発音できない」と応えた。



これは短編「人間らしさ」の映像化ですね。こういうものを読んでディックが追求した人間らしさとは何だという主題がどうのこうのという人は素人。むしろこれはディック的フェミニズム作品のひとつで、高圧的で暴力的な夫は妻にとっては宇宙人以下だと皮肉ったもの。

夫を裏切り宇宙人とのセックスを楽しむところが面白い部分。夫が宇宙人に身体を乗っ取られたことを内心で笑い、不貞を働くところに魅力がある。地球人は自己犠牲という尊いものを理解するが原始的なレクサー人にそんなものはないと蔑む軍の油断に付け入り、妻はレクサー人の夫を身を挺して守った。前の夫にそんな価値はない。こういうところがディック的でいいところ。

「高い城の男」の愛国的な部分も本当は自己犠牲を必要以上に美化するアメリカを皮肉っているのに、ドラマでは皮肉がなくなって本当に愛国的になっていたのは興覚めであった。

境界線を曖昧にするディックという作家は、コンサバティブとリベラルの境界線すら曖昧にしていたのだと理解しないと面白くない。

いまのハリウッドはこれが出来ないんだよね。



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「エレクトリック・ドリームズ」(2018年作品)第2話 感想 [ドラマ]

第2話は核戦争によって人類の大半が滅びてしまった後でも稼働を続ける自動工場の話。

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人類滅亡前から稼働している自動工場は、ほとんどの人類が滅びたのちも動き続けていた。工場は排気ガスを発生させ、排水を垂れ流し、頼まれもしない商品を作り続けている。排気ガスや排水は生き残った人類の生存を脅かすまでになっており、自然環境の回復を果たしたい生き残った人類は協力して自動工場を止めようと策を練った。

コンピューターの知識のあるエミリーは撃ち落とした配達用のドローンから自動工場へ苦情を入れるプログラムを発見して意味不明な言葉を送り付けた。工場はすぐに顧客対応ロボットを派遣するとメールを寄こし、やがて苦情対応ロボットがやってきた。

エメリーは彼女の協力をなかば恫喝しながら引き出し、仲間とともに工場内に核弾頭を持ち込むことに成功した。彼女たち3人はそれぞれの階に核弾頭を仕掛け、完全に自動工場を破壊するつもりでいたが、途中で別れたふたりは警備ロボットに殺害されてしまった。

ところが殺害された遺体を見たエメリーは彼らがロボットであることを知った。そして苦情対応ロボットに捕らえられ、真実を聞き出した。

本当は人類の生き残りなどいなかった。彼ら人類もどきは自動工場の作ったロボットであった。自動工場は核戦争によって人類が滅亡したことを知ったが、すぐに死んだ人間たちはロボットに置き換え可能だと気がついたのだ。そこでまだ意識のあった人類を保護して脳から情報を引き出し、それをロボットに移植していった。ロボットに置き換えられた人類は自動工場の顧客となって工場存続の理由を作った。それで万事うまくいったはずだったのに、ある一角に導入された人類だけがなぜか良き顧客とならなかった。

バグだと思った自動工場はエメリーたちからコンタクトを取ってきたのを幸いとして苦情対応ロボットを送り込んだ。そしてバグを排除するために彼女らのコロニーにミサイルを撃ち込んだ。これですべてが解決するはずだった。

しかしエメリーは自分がロボットであることを知っていたのだ。彼女はある夢から自分がロボットである可能性を感じて皮膚を切り裂き電子脳の内部を見た。そこで彼女は自分の脳にわざとウィルスを仕込み、工場に潜入することだけを目的にしていたのだ。

困惑する苦情対応ロボットは、彼女が置き換えられる前に誰だったのか知ってすべてを納得した。彼女のこの工場を作り上げた責任者だったのだ。

エメリーが送り込んだウィルスによって、自動工場は停止させられた。


第2話も凄い。ちょっと恋人同士の演出などがクドイが、エメリーが夢を接点として置き換えられる前の自分を意識したこと、人間だと思っていた自分がロボットだと告げられた瞬間に実はそれに気づいていたことなど、人間とロボット、夢と現実の境界線が曖昧になっていくところなどディックっぽさはちゃんと生かされている。

フィリップ・K・ディックという作家は、存在自体が財産といっていいね。ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞するなどという茶番をやるなら、フィリップ・K・ディックと筒井康隆が受賞すべきだったよ。



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「ひそねとまそたん」第5話 感想(白い恋人の意味判明) [アニメ/特撮]

心に空白がある少女(とは呼べない)が白い恋人の意味でした。処女じゃなかったのね。

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フォレストさんは男が出来て(もしくは子供が出来て)心が満たされたから乗れなくなったのか。無垢とかじゃなく心の空白の白だったとは。じゃ、貝崎は何がいかんのだろうか? 1度だけ飲み込んでもらえたが。

今週はOTFパイロットたちの絆を深めるための無人島訓練。甘粕、絹番、日登が心を開いて打ち解けてきた感じ。星野はF-2パイロットにどうしてもならなきゃいけない理由があるのか、D-パイの方はどうでもいいようだ。志願したわけじゃなく騙されて配属されたっぽい。彼女はおそらく誰かに騙されてD-パイにさせられた。

あと、ドラゴンたちは永らく引き離されてはいたが旧知の間柄のようでそのことを徐々に思い出していているらしい。あの無人島が怪獣ランドみたいなものだったのかも。特別な何かがあってそれを達成するためにD-パイ同士で交流を深めなきゃいけない。その目的のヒントは食べたことのないどこかの銘菓。玉子みたいなやつ。

ヒントが非常にわかりづらいというね。

もうそろそろ中間ランキングをつけるけど、これは高評価を維持しているよ。話は派手じゃないけどすべてが完璧に嵌ってる。作画や背景が素晴らしいというのは何度も書いたけど、声優も面白い。甘粕ひそね役の久野美咲さんには何度も笑わせてもらっている。

今週もまそたんを舐め回すところの演技が笑えた。

・・・、急激な冷え込みで風邪をひいたみたいなんでこれで。



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Twitterまとめ投稿 2018/05/11 [日記]


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