So-net無料ブログ作成

「銀河英雄伝説(旧作)」第104話 感想(平和へ、流血経由) [アニメ/特撮]

軍務尚書と3元帥の間が深刻な対立に至ったという話はラインハルトにもすぐに伝わった。

006.jpg


ラインハルトは要塞ひとつのために100万の将兵の命を捨てさせるのかという問いに嫌な思いをしたが、同時にオーベルシュタインがただならぬ人物であるとも感じていた。ラインハルトは彼を一度として好いたことはなかったが、一方で彼の進言を最もよく聞き入れてきた。これは彼が常に正論をもって具申するからで、それがどんな状況であろうとも同じことをするので政務執行においてそれは劇薬に等しかった。

ヒルダの進言により、政治犯と引き換えで開城させるのではなく、政治犯釈放を条件に交渉のテーブルに着かせるという折衷案が採用されることになった。事態の収拾にはラインハルト自身が乗り込むことになった。

ビッテンフェルトが監禁されてのち、ミュラーとワーレンはシュワルツ・ランツェンレイター下士官の暴発を抑えるべく奔走することになった。しかしオーベルシュタインは存外に頑なで副官との面会も認めようとはしなかった。

シュワルツ・ランツェンレイターの武官らの怒りはすさまじく、それはすべて軍務尚書に向けられた。やがて陸軍治安部隊と宇宙艦隊部隊が街で乱闘となり、1個連隊規模の交戦となってたまらずワーレン直々に事態の収拾に乗り出すことになった。その間にミュラーは何としてもオーベルシュタインに面会せねばならなかった。

ワーレンは市街地で睨み合う両陣営の真ん中に割って入り、双方に睨みを利かせて押さえつけた。ミュラーはなんとか10分間だけ面会の時間を得て、ビッテンフェルトの説得に当たった。

帝国が情報管制を敷かなかったこともあり、イゼルローンにもこの情報はかなり詳しく伝えられた。ユリアンは5000人の人質を見殺しにしてさらに敵兵100万人を殺して民主共和制を守るか、それらを助け皇帝による平和的な宇宙統一を受け入れるかの選択を迫られた。

翌日には正式にオーベルシュタインによってイゼルローン共和政府首脳に対してハイネセンへの出頭命令が出された。もし従わなければ5000名の人質は命を奪われるとあっては無視するわけにはいかず、命令に従うか、もしくは従ったと思わせることが必要になった。

ユリアンとフレデリカ、それにアッテンボローとシェーンコップらが出頭することとなり、キャゼルヌ、メルカッツらが残留することとなった。


という話。

ラインハルトの3人の元帥ミッターマイヤー、ロイエンタール、オーベルシュタインの3人は、本当に良く出来た人物造形だと思う。7元帥いずれも素晴らしいが、とくにこの3人の描き方は群を抜いて素晴らしい。正直「三国志演義」よりよほど良質である。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

「銀河英雄伝説(旧作)」第103話 感想(コズミック・モザイク) [アニメ/特撮]

発熱し政務執行が困難になったラインハルトは、ハイネセンの治安回復のために全権大使としてオーベルシュタインを派遣することにした。

006.jpg


その旗下にはビッテンフェルトとミュラーが配属され、対イゼルローンに対処することとなった。

ハイネセンでは報道管制の網をかいくぐり、イゼルローン共和政府が帝国軍に勝利したとの情報が市民の間を駆け巡っていた。市民は熱く盛り上がり、現地の帝国軍兵士への風当たりは強くなるばかりであった。

一方で元フェザーン自治領主ルビンスキーは病の床にあった。彼は寝たきりになってなお陰謀を巡らせていたが、自らの病気のこともあって長期にわたる陰謀を考える余裕はなくなっていた。彼はこの1年が勝負だと思っており、様々な小細工を仕掛けていた。

ハイネセンに着任したオーベルシュタインは、獣惑星同盟で重要な職にあった者たちを次々に捕らえて収監していった。その数は5000名を超え、のちにオーベルシュタインの草刈と呼ばれるほど苛烈なものだった。彼がこのようなことをした目的は、政治犯をイゼルローン要塞を無血開城させる人質とするためであった。

これにビッテンフェルトが激怒して食って掛かった。常勝の帝国軍がそんな卑劣な振る舞いをして恥ずかしくないのかというのが彼の言い分であった。それに対してオーベルシュタインは、戦争になって10万の将兵の命を失うよりよほど合理的だと言下にビッテンフェルトを否定した。ビッテンフェルトは帝国の戦歴を誇らしげに自慢してなおも政治犯との交換という手段を否定しようとしたが、オーベルシュタインは実績なき者には任せられないと突っぱねた。実績ならあると怒鳴りつけるビッテンフェルトに、オーベルシュタインが彼らがヤン・ウェンリーに何度も敗北したことを持ち出したところでビッテンフェルトの怒りが頂点に達して飛び掛かってしまった。

何とかとりなされたもののビッテンフェルトの怒りは収まらない。重ねてオーベルシュタインよりビッテンフェルトの謹慎とその間のシュワルツ・ランツェンレイターの預かりについて命令されたミュラーも、皇帝の意思は戦争にあるのではないかと反論した。

これに対してのオーベルシュタインの返答は驚くべきものであった。彼はそもそもヤン・ウェンリーがイゼルローン要塞に立て籠っていたときにこの手段を使えば、100万の帝国兵士を屍にせずに済んだと言って皇帝を批判したのだった。彼にとっては皇帝もまた良き政体のしもべであって、人は人の下僕になるべきではないと言ってのけたのだ。しかもすぐさま彼は自分こそが皇帝の全権代理であって、他の元帥にも従ってもらうと念を押した。


という話。

小説で読んだはずなのにこの場面の記憶がなかった。ビッテンフェルトの作画が最高で、彼がどれだけオーベルシュタインを嫌っているか絵で見せられて笑ってしまうしかなかった。

ビッテンフェルトはこのように短気で猪突猛進の猪武者でヘマも多いものの、同盟側の主要な司令官をことごとく討取っている人物でもある。こうした人の良い面悪い面を同時に描いているところがこの作品の魅力になっている。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

「銀河英雄伝説(旧作)」第102話 感想(敢えて武器を手に) [アニメ/特撮]

イゼルローン軍出撃の情報はワーレン艦隊にも届いた。しかし、彼らが向かっているのはワーレン艦隊がいる方角ではなくファーレンハイト艦隊が守備する帝国領側であった。

006.jpg


ワーレンはそれが罠である可能性にも留意したが、戦力に乏しいイゼルローン軍が帝国方面へ出撃したのを黙って見過ごすわけにもいかず、回廊内への侵入を決断するしかなかった。

回廊帝国側出口付近で戦端は開かれた。イゼルローン軍は正面から戦いを挑み、やがて少しずつ後退した。ユリアンは正面のファーレンハイト艦隊と戦いながら後方のワーレンの動きに合わせてゆっくりと全軍を下がらせていたのだ。2日間にわたって撤退戦を戦い抜いたユリアンは、突如後退をやめて再攻勢に出た。

敵に大きな被害を出したところでユリアンは再度後退を命じ、それに釣られてファーレンハイト艦隊は前進してきた。だがトールハンマーの射程内に入り、彼らは前進をやめてしまった。そこにワーレン艦隊がやってきたのを見計らい、イゼルローン軍は反転してワーレン艦隊を迎え撃った。同時にトールハンマーを発射した。射程内の奥深くまで達していた帝国艦隊は大きな損害を出した。

トールハンマーの発射を確認したワーレンはこの主砲のエネルギーが充填されるまでの時間に要塞に取り付いて内部潜入を試みたものの左舷よりメルカッツ艦隊の急襲を受けた。ワーレンはこれを少数の敵と侮り体制を立て直して攻撃しようとしたがこれが裏目に出てユリアン艦隊に挟撃され、さらにトールハンマーの攻撃を2発も食らってしまった。近づきすぎたのが原因であった。

この戦いによって帝国軍は両艦隊とも完全撤退し、イゼルローン軍は勝利を収めた。この勝利に要塞内は活気づき、さらに自由商人のボルツはこれを全銀河に宣伝してくると約束した。アッテンボローはこれを皇帝の脛を蹴ったと評し、守備隊として残ったシェーンコップは皇帝陛下との戦いこそが主役にふさわしいと笑った。それはハイネセン奪還のことであった。

ファーレンハイトとワーレンの敗戦は直ちにフェザーンへと伝えられた。外交の道もあるにはあったが、先に共和政府から仕掛けたことでラインハルトの気持ちは戦争に傾いていた。ところが彼は出征計画がまとまらないうちに高熱を発してしまい、これによって派遣は見送りになってしまった。


という話。

ユリアンが司令官としての初陣で見事に勝利する。彼はこのあと外交官としても見事な手腕を発揮することになる。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

「銀河英雄伝説(旧作)」第101話 感想(動乱への誘い) [アニメ/特撮]

惑星ハイネセンで起こった暴動の原因は、慢性的な物資不足にあった。

006.jpg


ハイネセンを統括するワーレン提督はこれを速やかに鎮圧していったが、それでも各地で問題はくすぶり続けていた。

その報告がラインハルトの元に届いて間もなく、今度はフェザーンの宇宙航路局に保管されていた航路データが何者かによって消去された。オーベルシュタインの機転によりバックアップが取ってあったために大事には至らなかったが、何者かの企みがあると誰もが察知するには十分だった。

憲兵長官ケスラーは、航路局内部の犯行と断定し、架空の犯人をでっちあげて憲兵が重大な証拠を取得したように見せかけて犯人の炙り出しを行った。囮捜査によって捕らえられた犯人はルビンスキーが黒幕であることを自白した。ルビンスキーと地球教が皇帝に仇成す行為を取っているのはもはや明白であった。

ルビンスキーと地球教の策謀への対処はとても難しかった。彼らは姿を現さず敵として曖昧な存在であり、おそらくは身内の中にも潜んでいるはずだった。帝国にとってわかりやすい敵とは民主共和制であり、その橋頭保としてのイゼルローン要塞であるから、勢い彼らとの決戦に話が移っていってしまうのだった。

イゼルローンにおいてもそれは同じで、ハイネセンにおける民衆の反乱とデモの激化は彼らが求める政治体制の象徴としてのイゼルローン共和政府に暗黙のうちに行動を求めてしまうのだった。彼らは民主共和制を帝国に売り渡した人間によって支持する政体を失ってしまっていた。彼らの戦いはデモやテロにしかなりえず、共和制を取り戻すには軍隊が必要で、それはイゼルローンにしかなかったのだ。

ユリアンはこの事実を踏まえた上で、帝国と戦う決心をした。だが同時に交渉の余地がなくなるような戦いをしてしまうと1個艦隊に満たない戦力しかない彼らに最終的な勝利はなかった。そこでユリアンはハイネセンのワーレン艦隊をイゼルローン回廊に引きずり込む作戦を立案した。

イゼルローン要塞に不穏の動きありと知らされてもワーレンは驚かなかった。彼は艦隊を出撃させてハイネセンと回廊入り口の中間地点に布陣した。

ワーレンの具申を受けて帝国艦隊は大軍を出撃させた。イゼルローン要塞もまたメルカッツ提督の艦隊を出撃させた。メルカッツは今回の出撃を「象が薄氷を踏むようなもの」と評してイゼルローンの戦力で民主共和制を守ろうとする難しさを評した。

という話。

ここの部分は非常にわかりにくい。帝国もイゼルローンも、裏で策動しているのはどうやらルビンスキーと地球教であると薄々気がついている。しかし彼らの思惑通りに帝国とイゼルローンで戦端を開こうとしているのだ。

専制主義と民主共和主義という相容れない政体同士の戦いは、共通の敵を炙り出す前に衝突してしまう。そうと分かっているからルビンスキーなども仕掛けてきているのだ。

もうひとつこの部分で重要なのは、前に書いた民主共和制は誰が守るのかという問題だ。民主共和制は政党政治と官僚機構の両輪で動き、文民統制が基本だ。しかし参政権と防衛義務が切り離されたこの体制は、防衛義務を疎かにしがちな非常に脆い政治体制で、「銀河英雄伝説」のように政党政治が工作によって切り崩され、官僚機構を武力で機能不全にされるとあっという間に瓦解する。

劇中でそれを食い止めたのはヤン・ウェンリーで、彼を孤立させることで参政権と防衛義務が一体となったイゼルローン共和政府という架空の政体を作り出した。本来、彼らの政体は選挙を伴っていないのだから共和政体とは言えない。政党政治と官僚機構もない、軍部独裁なのだ。その背後に旧同盟領というものがあって、彼らが共和政体を守る軍隊としてイゼルローン共和政府を望んでいるという点においてだけ、彼らは共和政体であると主張できる。

だからこそ彼らは共和制のために戦わなければならない。おそらく劇中の政治的な思惑より、設定上の思惑の方が優先されている。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

「蒼天の拳 REGENESIS」第6話 感想(つば九郎死す) [アニメ/特撮]

先週手描きで作られた前作を視聴したが、CGの本作の方がはるかに出来が良かった。

010.jpg


とりあえずCGを批判していればいいって連中は眼が腐ってるのか。1期の「蒼天の拳」なんて作画ボロボロだったじゃん。酷かったぞ。

第6話で飛燕が死んでしまい、エリカは拳志郎が預かることになったようだ。

1期が退屈で最後まで視聴できなかったので、相変わらずどんな話なのか分からないまま。エリカの頭の中にある財宝の目録というのはヒトラーが収集していた美術品の目録で、それを狙っているのがオランダ軍でいいのか?

「希望の目録」と呼ばれていたから勝手にユダヤ人がヒトラーの美術品でイスラエルを建国する話だと思い込んで視聴を続けているが、本当にそうなのか確信がないままだ。

北斗神拳がそれにどう絡んでいるのかもよくわかっていない。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

「お前はまだグンマを知らない」第6話 感想(カルタしかなかった) [アニメ/特撮]

毎週群馬の特産品を紹介するのかと思いきや、もうネタが尽きてカルタばかりになった。

004.jpg


中抜き要員が10人もいて群馬あるあるも用意できないのか。


コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

Twitterまとめ投稿 2018/05/08 [日記]


コメント(0) 

「ゴールデンカムイ」第5話 感想(さくら鍋) [アニメ/特撮]

今週も面白かった。作画はまぁアレだが、物語が強烈なので十分楽しめている。

012.jpg


ただいろいろ登場人物が増えてきて原作を読まず週に一度アニメを観るだけの身にはちょっと混乱をもたらしている。わからんことはないけども。

アイヌの金塊を追っているのは、杉本・アシㇼパ、第七師団、新選組残党が主で、それに金塊の話を聞いた元囚人たちが単独で関わってきているということでいいのか? 土方歳三は蝦夷地独立などを考えているようだ。土方が暴れるシーンの作画は本当に酷かった。ああいうところはアカンな、このアニメ。

今週もアイヌの文化のところが興味深かった。アシㇼパさんが頑なに味噌を食わなかったのにようやくさくら鍋で食えるようになったシーンがあったが、アイヌに発酵分化が伝わったのはかなり後のことで、おそらくは江戸時代だと思う。それまでは発酵食品はなかったはず。ユリ根の汁か何かを発酵させたものはあったかもしれない。発酵するものは基本酒にする。

狩猟採集で肉を多く食べるアイヌは発酵より燻製文化で、鮭や肉を燻製にして保存していた。発酵させようにも糖を多く含んだ作物がなくて、あれば酒にしていた。主食に該当する食べ物はなく、採れた魚や獣肉を煮込んで食べる。味付けは塩のみ。味噌にする豆がないし、寒くて栽培できないし、発酵させる技術がないし、豆のような甘いものがあれば酒にする。

北海道のアイヌに米をもたらしたのは和人。主食として売りつけようとしたはずなのに、主食の概念のないアイヌ人は和人が売りに来た甘い穀物を口にしてすぐさま酒にすることに決めてしまった。基本は肉と野菜を鍋で煮込んで食べる。あとは猟に出るので携行食になる。携行食が重要だったのも燻製文化になった所以であろう。

アイヌにはそもそも鉄鍋自体がなく、江戸時代になって和人(本州人)との交易によって入手して使い出した。鉄鍋がよほど便利だったのか、それまで使っていた土器はあっという間に廃れて姿を消している。鉄は長時間煮込んでも割れないので、硬い燻製を鍋に入れて煮込むのに適していたのだろう。ジャガイモが北海道に伝わるまで、肉や魚の燻製とユリ根、ゴボウなどの根菜類、それに食える草を入れて煮て食った。冬の間は草がないから肉と秋に収穫した木の実だ。味付けは塩のみ。

何度かウチの曾祖父の話を書いたが、曾祖父の思い出といってもほとんどなく、ただ住んでいた地域がロシアになってしまって北海道に移住したものの馴染めなかったのか、息子に便りを出したところわざわざ引き取りに来たという話だった。

彼は祖父が用意した山の中に住んでいて周りとほとんど交流がなく、オレがその小屋に行ったのは1度きり。そのとき食べさせられたのがよくわからん臭い獣の肉を焼いたものと、肉を塩で煮込んだ鍋料理だった。なにせ幼い頃の話なので確信はないが、鍋の肉も硬かった記憶があるから燻製だったと思う。まぁそんなに旨いものじゃない。旨くはないが、小さい頃からあれを食事だと思い込んでいると、たしかに主食の概念が育たない。獣の臭いを嗅ぎ、骨についた肉をしゃぶるのが食事なのだ。

だからアシㇼパさんが味噌を受け付けないのは、ウンコに似ているからという理由だけではない気がする。獣の臭いを消してしまう発酵食品そのものがダメで、獣の臭いを消してしまうと満足できないのだろう。獣の臭いをクサいと思って消すのが発酵分化、獣の臭いを食事の匂いと感じるのが燻製文化じゃないかな。

サカナ臭さとケモノ臭さが食事のニオイなのだ。



コメント(0) 
共通テーマ:アニメ