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「リトルウィッチアカデミア TVシリーズ」第23話 感想 [アニメ/特撮]

月曜日に視聴している3作品のレベルが高すぎて驚く。

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第22話で自分が魔法を使えないのはシャイニィ・シャリオの魔法ショーを観たことが原因だとわかったアッコは、悲しみに打ちひしがれ、雪の中、公園のベンチでひとりうなだれていた。

アッコが帰宅しないことを心配したルーナノヴァの友人たちは、手分けしてアッコを探すことにした。ダイアナは事の次第をアーシュラ先生に伝えにいった。ところがアーシュラこそがアッコを悲しませた張本人であったことから、ダイアナは意を決してアーシュラとシャイニィ・シャリオの関係を問い質した。ダイアナには問題の心当たりがあったのだ。

雪の舞う中、仲間たち総出で探したもののアッコの姿はなかった。レイラインに沿ってアッコを探していたダイアナは、廃墟の近くのベンチに彼女がボンヤリしたままうつむいているのを見つけた。

うつろな表情のアッコをLast Wednesday Societyに引き込んだダイアナは、彼女に温かい飲み物を与え、自分が所有していたシャリオカードを見せた。かつてダイアナはアッコと同じようにシャイニィ・シャリオに憧れ、魔法ショーにも出かけるほどのファンだったのだ。

魔法界で評判の悪かったシャイニィ・シャリオの魔法ショーを自国で観ることのできなかったダイアナのために、母親は日本でのショーのチケットを手配してダイアナに鑑賞させてくれたのだった。

アッコがそうだったように、ダイアナもそのショーで魔法力を奪われ、一時的に魔法が使えなくなってしまった。しかしダイアナは自分を信じて魔法の練習に励み、再び魔法が使えるようになった。その後ダイアナはシャイニィ・シャリオへの想いを封じることになったが、彼女への憧れはまだ残っており、ルーナノヴァへの進学に繋がった。

ところがそこで出会ったのがアッコだった。アッコはかつての自分のように無邪気にシャイニィ・シャリオに憧れ続けており、あまつさえシャイニィ・ロッドを手にすることが出来た。これを羨んだことが、ダイアナがルーナノヴァを去ろうとした原因でもあった。ところが、そんなダイアナを迎えに来てくれたのもアッコだったのだ。

ダイアナはたった1枚だけ秘蔵していたシャリオのレアカードをアッコに託した。そこへ学校の仲間たちがやって来て、アッコに学校を去らないで欲しいと懇願した。アッコは希望を取り戻し、笑顔で学校に留まることを約束した。

一方、アッコを気に掛けながら彼女を探そうとしなかったアーシュラは、クロワの企みを阻止すべく魔法力を開放し、シャイニィ・シャリオとなった。


というお話だったんだけど、もうこれがおもしろくてたまらない。構成がしっかりしているので、登場人物がどういう気持ちでこの科白を喋っているのかが痛いほどよくわかるようになっているのだ。それぞれのキャラクターの立場がハッキリしていて、ブレているところがない。

激しい動きの少ない回だが、科白芝居が心に沁みてくる。回を重ねて大混乱に陥るアニメが多い中、とても素晴らしい落ち着いた逸話であった。


月曜日に「リトルウィッチアカデミア TVシリーズ」「有頂天家族 2」「ID-0」の3作品を観ているのだが、この3つはどれも傑作と言っていい。その期の中で1番というより、ここ数年でも出色の作品ばかりだ。「でいろ」じゃないぞ、「しゅっしょく」な。本当に若い奴ら漢字が読めないけど、次の世代が猛勉強する世代だったらお前らいまの団塊と同じ扱いになっちまうぞ。

この3作品はまったく毛色の違う作品なのに、どれも素晴らしい出来なんだわ。観てる人はわかると思うが、観てない奴はいまから視聴しておいた方がいいな。

SFロボットアニメ「ID-0」の演出の素晴らしさ、文芸アニメ「有頂天家族 2」のイマジネーションの素晴らしさ、「リトルウィッチアカデミア TVシリーズ」のアニメの原点的な素晴らしさ、どれも体感しておかないと後悔するはずだ。

物語に感情移入することでまるでその場にいるような気持になり、アニメキャラを好きになるというアニメファン本来の楽しみを実感できる作品群だ。キャラありきの集金アニメでは絶対に味わえない満足感がある。

キャラアニメとストーリーアニメがクッキリと分かれてきたようでなによりだわ。





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「有頂天家族2」第10話 感想(呉一郎が偽物?) [アニメ/特撮]

坊主になって戻ってきた呉一郎って偽物なのか? どうなっているんだ?

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何か企んで坊主の格好で戻ってきたとばかり思っていたので意外だったわ。金閣銀閣は共犯というより騙されているのか? 共謀して何か仕掛けてくるのか? そもそも誰が化けてるんだって話。心当たりは若干1名いるが。

金曜倶楽部のメンバーで下鴨家の総一郎を喰った張本人と思われていた弁天さまが、もしかしたら下鴨家のために何かしていたかもしれない流れだったな。総一郎の死には何か隠された秘密があるのかも。弁天さまがとにかく怒っていて、その心情を凍てついた氷の表現で魅せた場面は本当に美しかった。ああいう表現も、アニメの醍醐味だよな。

矢三郎が赤玉先生に破門されたり、矢二郎が四国に渡ったり、第10話も濃い内容で体感時間がやけに短かった。アニメでは端折られていたが、赤玉先生があんな有様になったきっかけはそもそも矢三郎なんだよね。阪神淡路大震災関連の逸話だったのでアニメではカットされていた。原作を読むと、弁天と矢三郎のやったことは胸がスッとする場面だった。赤玉先生は酷いことを考えすぎだよ。いくら天狗だからって、人間をバカにしすぎてる。

呉一郎がなんだか怪しげとわかり、風雲急を告げる偽右衛門選挙。海星と矢三郎が天満屋に撃たれて、いよいよキナ臭くなってきた金曜倶楽部。二代目と弁天が何を巡って対立するのか。

これは大変なことになってまいりましたなぁ。

アニメ終わったら原作を読まなきゃな。


時間が余ったので追記。

ストーリーもキャラクターデザインも素晴らしい本作ですが、アニメの背景好きとしては美術の良さも気に入ってるところ。美術監督は竹田悠介氏と岡本春美女史。1期2期ともに共同。

京都を舞台にしており、細かなロケハンによって支えられた緻密な描写って勝手に想像しているけど、独特な感じはあるんだよね。共同でやっているので、どちらにどんな個性があってああいう作風になっているのか判然とせず、ブログネタにはしなかったんだけど、輪郭の描き方の独特さが「SHIROBAKO」と共通しているので、おそらく竹田悠介氏の個性が「有頂天家族」シリーズの美術の個性になっているのだと思う。

第10話劇中で、隠れて身を潜めていた矢三郎のところに弁天が現れ、周囲のものをすべて凍てつかせていく場面の美しさには息を飲んだが、あの場面もよく見ると細かく描かれた庭先の風景の中に、輪郭線の独特さが隠れていて、葉っぱが重なっているところなど、他の美術では見かけない描き方がなされている。

「SHIROBAKO」の武蔵野アニメーションの社屋などもそうで、ただの建物なのに変に印象に残る。線が印象に残るんだよね。建物としては、どこにでもある変哲もない建物で、トレースなのかなって思うくらいの普通さなのに。

「キルラキル」や「ブブキ・ブランキ」の美術をやっている金子雄司氏などは、印象的な建築物のデザインで魅せるタイプだが、本作の竹田悠介氏の場合はあくまで線だと、あの庭の絵を見て確信したわ。毎回感想を書くときに使わせていただいている上の絵も、綺麗な背景だというだけでなく、なんか個性的なものを感じたりしないだろうか。トレースしただけのようなのに、印象的なのは、線だと思うんだよね。

金子氏のような創造的な仕事も素晴らしいが、この何気ない京都の風景を、印象的に視聴者に伝えてる竹田悠介氏の仕事も、本当はもっと評価されなきゃいけないんじゃないかって思うのよね。

「深層昭和帯」ってブログタイトルだから昔の話ばかりするが、本当にね、キャラばっかり見てたらアカンよね。アニメに関わった人たちに、ほんのわずかでも名声を分け与えないと。昔のファンが椋尾篁氏の名前を知っていたように、いま美術をやってる人ももっと取り上げないと。

アニメのレベルが落ちてからでは手遅れだからね。






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「ID-0」第10話 感想(息継ぐ暇ない) [アニメ/特撮]

この畳みかける怒涛の展開。

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イドがケイン・アリスガワだったということは確定。彼のクローン体を使ってマインドトランスシステム商売にしてきたのが、共同研究者であったアダムス・フォルテ・シュヴァリエ。金色のマスクを着けていた男だ。

ケインはアダムスとジェニファー・レコードという名の女性を含めた3人でMTシステムの共同研究を行っていた。ジェニファーにはアリスという名の子供がいたが、彼女は難病に罹っており、余命いくばくもないことから、彼女の意識データをMTシステムを使ってIマシンに移す予定でいた。

ところが、ケイン・アリスガワはアリスを使ってMTシステムとオリハルトを組み合わせた実験を行い、アリスはオリハルト鉱石の身体を持つ人類初のオリリアンにされてしまった。この実験は事故と認識されていたが、のちにケインがわざと行った実験だったと判明する。

過去に別の知的生命体が作ったと推測される移動天体ラジーブの脅威を理由に、ケインはアダムスに対して突如としてMTシステム及びオリハルトの研究の中止を一方的に通告した。しかしすでに人類はオリハルトの利用を前提に社会基盤を整えており、MTシステムの利用を中断するにしろ、オリハルト鉱石をすべて回収するにしろ不可能に近かった。しかも、ケインはラジーブのことに気づきながら、わざと研究成果を隠して、人類の9割を絶滅させようと企んでいたのだ。

激怒したアダムスは、ケインを襲撃して彼の記憶データを強制的にマインドトランスさせてしまう。容量の小さなIマシンに意識を転送させられたケインは記憶障害を起こし、流刑船の中で自分が何者かもわからないまま考えることしかできない時間を過ごした。

だが、ケイン・アリスガワは、自分の意識データをバックアップするための特別なIマシンを用意していた。流刑船からその特別機体にマインドトランスしたケインは再び自由を得るが、最初のマインドトランスで失った記憶は戻らず、また彼のIDデータもIマシンには残っていなかった。

一方、共同研究者であるケインを流刑船に送り込んだアダムスは、ケインの肉体のクローン体に自分の意識データを転送し、ケインの名声を利用してMTシステムを商業利用して成功を収める。

IDを失ったケインは、イドと命名され、エスカベイト社に入社。自らをエスカベーターと呼称して、オリハルトの発掘に情熱を注ぎ込む。これはおそらく、人類初のオリリアンにしたアリスを発見したいという強い意識が残っていたためと思われる。

自分の肉体を取り戻すためにイドたちを巻き込んだカーラ・ミラ=フォーデンは、後悔の念からイドとアダムスの間に割って入り、アリスとマヤを助けた。

Iマシン同士で戦うイドとアダムスだったが、アダムスはイドをケインの肉体に戻した際にイドのIマシンからデータをコピーして戦闘の対策を立てており、イドの攻撃はすべて先読みされてしまっていた。しかし、それを見抜いたイドはすかさず別の対策を立ててアダムスのIマシンを撃破した。

再びケインの肉体に戻ったイドは、アリスたちとともに逃げようとしたが、元の自分の肉体に戻ったアダムスの銃弾に倒れてしまった。

というお話だった。とにかく息継ぐ暇のない展開。情報を開示する回は説明が多くなるのに全然退屈させない。いやぁ、すごいよね。本当に素晴らしい。

ケインのオリジナルの肉体はどうなったとか、細かいところまでわかるかどうかはともかく、心配された上手く畳めるのかどうかは杞憂となった。

久しぶりのロボットアニメの傑作だな。







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Twitterまとめ投稿 2017/06/12 [日記]


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