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「ウルトラQ」(1966年作品)第3話 感想 [アニメ/特撮]

第3話「宇宙からの贈りもの」脚本:金城哲夫

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<あらすじ>

セスナに乗って火山噴火の写真を撮って戻ってきた江戸川由利子と万城目淳は、正体不明の物体が海に落下していくのを発見し、すぐさま戸川一平に連絡を入れて海上保安庁に通報した。

謎の物体の正体は、半年前に火星表面の撮影を目的に打ち上げ失敗に終わったロケットのカプセルであった。カプセルの中には地球上のものではない繊維状の物質と金色の球がふたつ入っていた。科学者たちはこれを火星人が送り返してきたものと断定した。

ところがその夜、金色の球は銀行強盗によって盗まれてしまった。その足で銀行強盗は万城目淳の会社に押し掛け、拳銃で島へ行くように要求した。万城目は抵抗したが組み伏せられ、相手の要求を飲むしかなかった。組み合ったときに金色の球のひとつが転げ落ちた。

銀行強盗はセスナで島まで逃げおおせたがそこで金色の球のひとつを落としてしまった。水に浸かった球はみるみるうちに大きなり、なかから巨大なナメクジが出現した。万城目の事務所に落ちていた球の方は戸川一平が拾って江戸川由利子にネックレスとしてプレゼントした。

ナメクジのお化けは火星怪獣ナメゴンであった。島民に発見されたナメゴンを取材するために島を再訪した万城目は、昨夜送り届けた強盗が洞窟内で殺されているのを見て怪獣騒動は自分の責任であるかもしれないと思い、ナメゴンを誘い出して崖の上から海に転落させることに成功した。ナメゴンは海水の塩水で溶けてしまった。

無事に帰還した3人は博士の元を訪れたが、そこでサイフォンの火を浴びた金色の球が大きくなって再びナメゴンが出現した。

<感想>

強盗相手に万城目淳が取っ組み合いの喧嘩をする場面で、殴り合っていたのになぜか次の場面で強盗を島まで送り届けているところの繋ぎが悪い。

強盗と戦ったが分が悪くて仕方なく従った万城目が、そのことを気に病んでいてナメゴン出現は自分の責任だと感じていないといけないが、その説明も不足している。

また島の洞窟に怪獣が出現したと新聞社に伝わったときには、それは火星怪獣であると知っておかなければ万城目がナメゴンと格闘する意味が伝わらない。

脚本の理解が足らなかったのか、編集が悪いのか、とにかく監督がこう撮って繋げてしまったのだから仕方がない。

作品としては非常に緊張感があって素晴らしいし、人間のエゴで行われている宇宙開発はもしかしたら宇宙人にとっては迷惑なのではないか、宇宙人は人間よりはるかに進化していて宇宙には宇宙の法律があるのではないかとの指摘が金城哲夫らしい。また戦争や人種差別を止めない人類はその宇宙人のコミュニティーに加えてもらえないだろうという指摘も彼らしい。

この作品が発表された1966年はまだリベラルに希望があった時代で、当時は左翼主義を理解する進歩的な人間こそ文明人だと信じられていた。明るく幸せな進歩主義に影が差すのは、団塊の世代が70年安保闘争で暴力主義に大きく傾注してからである。70年安保闘争を境に、進歩主義者とは革命のために平気で人を殺す異常者だと世間で思われるようになり、一気に下火になっていく。

60年安保闘争も激しいもので、東大の樺美智子さんが圧死しているけども、まだ世間は彼ら学生に同情的であった。

しかし団塊の世代が行った70年安保闘争は、暴力的な闘争と抗争に明け暮れ、その異常な暴力性から完全に世論の支持は失ってしまっていた。いま団塊の知恵遅れどもが自分たちを平和主義者だと見做すのは、彼らが60年安保闘争時代の人間のふりをして生きているからであり、以後の世代が彼ら団塊を嫌うのは、彼らこそが70年安保の主催者だと知ってるからだ。

「わたしは60年安保的な平和的リベラルです」という団塊の主張は、精神異常者のごとき殺し合いに明け暮れた異常者であることを悟られないためのウソなのである。



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