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「エレクトリック・ドリームズ」(2018年作品)第8話 感想 [ドラマ]

格安恒星ツアーを請け負うアストラル・ドリームス社に地球へ行きたいという老婆が訪ねて来た。

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彼女はイルマ・ゴードンと名乗った。342歳になり聴覚を失った彼女は従者にロボットを連れていて、地球へ行きたいとツアーを申し込んできた。予約の受付時間はとっくに過ぎていたが、彼女は2000ポジティブという大金を支払うと申し出た。

アストラル・ドリームス社の9番艦を預かるノートンとアンドリュースがふたりで分け合っても1000ポジティブ、5年分の給料と同額だった。しかもノートンは首都惑星への転勤を却下され恋人に振られそうになっている。金が必要だった。

地球はすでに消滅していた。そこでふたりは条件がよく似た星を見つけ出しそこを地球と偽ってイルマを案内することにした。ノートンは接客係を担った。イルマと会話する機会も多かったが、彼は女史と会話すると奇妙な感覚に襲われることがあった。

ロボットはノートンらがウソをついていると知った。しかし彼はイルマが余命3か月であることを考えウソをつくことにした。ノートンはイルマの祖父にそっくりで、イルマが彼を気に入っていたためだ。ノートンとイルマは補助用のスーツを着て偽の地球へ降り立った。補助用の宇宙服は酸素がわずかしかなく、それはすぐに尽きた。

ノートンとイルマは夢の中の地球で、祖父と祖母たちと同じように裸で泳ぐ夢を見た。


短編「ありえざる星」の映像化。この短編のことは知らないが、おそらくかなり改変してあるはず。元ネタがわからないとどこがディックっぽいのか判然としないほど改変してある。

観客は観たいと欲するものを観るのであって決して真実をありのまま観察できるわけではない。とくに余命いくばくもない老人が見たい夢を見たからといって誰に咎められるものではない、くらいのテーマだと思うが、ディックの短編はちょっと違った書き方になっているはず。

ノートンが徐々にイルマの夢に浸食されて現実を捨てて彼女とともに死ぬのだが、ディックらしさはその辺にあるのかも。



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