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「エレクトリック・ドリームズ」(2018年作品)第7話 感想 [ドラマ]

父とのキャンプでチャーリーは隕石群が落ちてくるのを見た。

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キャンプから戻ったある日のこと、父がガレージで何者かに襲われているのを見た。気づいたときその何者かはチャーリーの父親と入れ替わっていた。

入れ替わりは次々に起こった。近所の父親はみんな入れ替わってしまった。チャーリーはガレージで父親の皮を見つける。しかしそれはゴミの日に捨てられてしまって証拠にはならなかった。

父親に入れ替わりに気づいたと悟られたチャーリーは友人兄弟に頼って宇宙人が繭の中で育てていた入れ替わりの素材になる人間たちを燃やし尽くした。


フィリップ・K・ディックの短編「父親もどき」の映像化。

このドラマでは宇宙人による侵略とハッキリ描かれていたが、原作はもっと曖昧で子供の視点がどこまで信じられるのかぼやかしたままになってる魅力がある。児童文学に類する類の小説で、子供のころに獲得する三人称的な視点に対する不安、もしかしたらみんな偽物ではないか、自分はみんなに騙されているのではないか、あらかじめすべてが仕組まれているのではないかという不安を元にした作品だ。

自分が世界の全てで他者がその登場人物である幼少時には世界は恐怖の対象ではない。少年になって自分こそが世界の一部で登場人物なのだと認識が拡がったとき、世界はいいようのない理解しがたいものになる。認識の拡大が招くいっときの妄想がこの物語のアイデアになっている。

ドラマの方は子供の不安定な視座を再現できておらず、大人から見た少年視点で描かれている。その視点は安定しており、普遍的な少年期の不安は払拭されている。

ドラマとしての完成度は高いが、少年期の不安というテーマには迫れていない。



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