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「仮面ライダー THE FIRST」(2005年作品)感想 [アニメ/特撮]

2000年1月から放送を開始した平成ライダーが「仮面ライダー響鬼」で迷走したときに制作された原作準拠という名の原点回帰作品。だが、原作準拠は決して原点に返る手段として正攻法というわけではない。むしろ失敗例の方が多い。

平成初期のライダーを支えた白倉伸一郎がプロデュースに関わり、平成初期とは違った手法で仮面ライダーを作っているが、おそらく当時は迷走中だったはずだ。平成ライダーと違って完全に昭和の時代の続きをやっている。すでに平成ライダーは成功を収め、商業的要求が強くなっていたので、やれることは全部やって新たな方向性を探っていたのではないか?

この作品はただのリメイクであって、昭和ライダーの肯定も否定も存在しない。ただ同じ設定で作っただけだ。「仮面ライダークウガ」のときの「昭和と同じフォーマットでは作れない」という強い意識も、「仮面ライダーW」のときの「昭和のときに感じたときめきをもう一度」という強い意識もなく、平成の技術で昭和のフォーマットをそっくりなぞっている。

「仮面ライダーアマゾンズ」の感想でも書いたが、批評意識を持たずに継続をはかれば、こうなるしかないのである。延々と死神博士と戦い続けるライダーであったなら、平成ライダーは始まると同時に終わっていたはずだ。昭和の反省があったから平成ライダーは確立し、迷走と中だるみを経て確固とした商業的方向性が見つかり継続されたから平成初期への原点回帰も試みられた。

オレは昭和ライダーの世代だから、「仮面ライダー THE FIRST」のスーツなどは格好良くて好きではあるが、脚本が昭和のままということがこんなに辛いものだとは予想できなかった。ひたすらきっつい。見ているのが苦痛でしょうがない。原作準拠などというものは原点回帰に繋がらないのだ。

それを確認するための、定められた失敗作だった気がする。



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