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「サクラクエスト」第21話 感想(商店街はどこも) [アニメ/特撮]

駅前の1等地に商店街など作るから再開発ができない。価値のあるものを無価値にしているのが商店街。権利が細切れになっているからどうしようもないのに、補助金漬けにしたんだよな。

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ところが個人事業主なんて税金もろくに払わずカネに困っているわけじゃないから、何もしないでただそこで生きてるだけ。価値を棄損してるのは自分たちなんだよね。商店街の復活なんて考えるべきじゃない。これは身近に例をみてきたのでそのことを書こう。

前に住んでいた街には、近くに名鉄とJRの駅があった。ともに駅前の再開発の話があり、同時に進められていたが、JRの方は駅前商店街の反対が強く、再開発は断念に追い込まれた。しかし資本はそこに興味を示していたので、その駅と隣町の駅の間の田畑を買い上げもう一つ駅を作り、巨大イオンを誘致、田んぼと雑木林だったところがあっという間にイオン、イオンシネマ、巨大病院、などが近所にある一等住宅地に変わってしまった。

イオンだけでも事足りるが、住宅地なのでコンビニから眼鏡屋から飲食店から何でもできていく。住宅地である関係で風俗や夜遅くまで営業する飲食などは敬遠され、住むには理想的な街になってしまった。もともと計画のあった駅の方は、一駅しか離れていないのに寂れる一方。地価はイオンのある駅の近くよりかなり安くなってしまい、住人の質も低下、金持ちは引っ越していった。駅前はシャッター通りと化し、老人ばかりが住んでいる。

一方同じように駅前商店街の反対で計画が停滞していた名鉄の方は、JR側の駅の失敗を目の当たりにして当初計画を早急に見直し、こちらはあくまで利便性を追求して駅周辺に巨大マンションを複数建設することになった。こちらには河を挟んだ場所に旧街道の商店街があり、強硬に反対運動がなされていたが、マンションならば狭い土地でも上に伸ばしていけばよく、旧街道の住人は無視してマンションの建設が始まった。

自宅のドアの前から駅のホームまで2分以内というコンセプトで建設された複数棟のマンションは好評で予約開始と同時にどの建物もすぐさま売り切れ。マンションの1階部分はテナントとなって、スーパー、コンビニ、居酒屋、理容店、ファストフード店、古書店などが出店。マンション住人を相手にするだけで他の場所に店を構えるよりはるかに儲かるという好条件だから、縁もゆかりもない地域から個人事業主が殺到した。旧商店街の人も立ち退きの際に交わした好条件で店を再開したが、こちらはビジネスモデルがそもそも古く、場違いなテナントは失笑の的になっていた。

河を挟んだ旧街道に取り残された商店街は、それこそ江戸時代からの歴史がある街道なのに寂れる一方で、町興しの一環として取り組んでいたよさこい踊りのイベントなど、駅前のマンションの住人に「うるさいからやめろ」と反対されオロオロするばかり。なにせマンション住人の方が数が多いから、多数決になると旧住民は負けるのだ。

この二つの成功と失敗例だが、どちらも再開発計画が持ち上がった当初は旧住民の意見の方が強かったのだ。とにかく再開発は嫌だ、動きたくない、いまのままでいい、立ち退きは嫌だ、シャッター通りになったのは国の責任だ、小泉の責任だと喚くだけで、何一つ価値を生まなかった。

自分たちは以前からここに住んでいてここのことは何でも知っている、再開発なんか失敗するに決まってる、そんなことより自分たちが自由に使えるカネを渡してくれれば自分たちで考えて地域を再生してみせる、こう言ってはばからなかった。

ところが蓋を開けてみれば、冷静な価値判断と適切な投資によって、人(才能)とカネ(投資)はいくらでも集まってきたのだ。再開発前の停滞は微塵も感じられない活況を呈している。

そこに住んでいるからそこの地域の価値が分かっているとは限らない。むしろわかっていないことが多い。価値を見出せるのは、企業法人なのだ。法人が使えるマンパワーに商店街の烏合の衆が勝てるわけがない。結果として、駅周辺の地主だった少数の人間だけが巨万の富を得て、富の公平な分配に失敗してしまった。企業が地域を再開発する場合、一番最初の案が最も地域住民に配慮された案なのだ。それを拒否しておいて、1階のシャッターを閉めたまま、2階に引きこもっているのがシャッター商店街の真実である。

前に住んでいたところはなんだかんだで再開発に成功した例だが、浜松駅に行ってみるといい。あそこは最後まで商店街にこだわってしまったために、駅前がすでに廃墟だ。一部だけピカピカしたテナントが入り、その隣の店はシャッターが下りている。辛気臭くてしょうがない。

かつてその場所で利益があげられたからそこに住み着いた。しかし時代が変わり自分たちでは利益が上げられなくなった。だったらそこにある固定資産を集積し、まとまった資産として法人に価値を判断してもらわなければいけない。早く見切りをつければつけるほど利潤の落ち込みは軽減される。

そんなものに補助金をつぎ込んで延命させたのは、すべて政治家の責任である。税金で堂々と買収しているようなものだ。マスコミもこれを後押ししていた。国の借金が膨らむのも当然だ。

税収不足によって補助金が断ち切られ、旧商店街がなくなったのちに政治家がどうしたかといえば、拡声器片手にマンションの前で演説しているのである。

人間一人一人を大切にする政治、シャッター商店街を放置しない政治、それはすなわち非合理を貫き借金を増大させ、子供たちを絶望の淵に追い込むだけの鬼畜の所業なのである。






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