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「サクラクエスト」第20話 感想(なんで苦手か分かった) [アニメ/特撮]

すごくP.A.WORKSっぽい回だった。この雰囲気は嫌いじゃない。そうか、17話以降面白くなってたんだな。あと1週間我慢すれば報われていたのか。

切ったのは引っ越しのときだ。疲れてたのかな。

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第20話を観て、作画は丁寧だし、脚本も良く練られているし、悪くないはずなのに個人的にまったく心に響いてこない理由が分かった。

オレ、地元民としての自覚を持ったことなかったわ。

このアニメは地元民と外から地域にやってきた人たちによる、地元目線で成り立っている。それは最初から分かっていたのだが、自分が地元民意識と無縁だってことを忘れていた。

大学に入って、就職して、エリートは海外に、準エリートは転勤族に、それ以外は自己責任で勝手に生きていけという価値観しか自分にはなかった。常に地元民の外側に身を置いて、マクロで物事を考える癖がついているのは、母親の影響だな。あの人もどこにも地元意識がなく、出身は満州だと口にする人だった。

第17、18話の感想では抜けていた部分だが、地元にはスペシャリストがいないのよ。地域を回す最低限のスペシャリストはいるんだけど、それは新しく価値を生み出す人じゃないから、現有資産の評価もまともにできないし、補助金を引っ張ってきてドーピングするだけの人間しかいない。そもそも本人が補助金という名のドーピングで生きている。

それなら土着して邪魔なだけの地元民が消えそうになった時点で、分散された資産を整理してまともな評価を受けたうえで新しくそこで価値を生み出せる人間に引き渡すのが賢明という意見を述べただけだった。

思えば、1980年ごろにはもうこんな意見だったんだよな。まだ中学生なのに、どれだけ土地に執着がないんだと。劇中にもあったような、地元に残るか外へ出るかみたいな会話は確かにあった。地元に残るという発想自体なかったけれど。

そんなわけで、都会からスペシャリストがやってくると地元がにわかに活性化するということはある。そもそも明治維新というのがそうだ。あれは日本の評価を海外に仰ぎ、投資を受け入れ、生産されたものを海外に売って、蓄えた富を国内に再投資して経済成長していった。

投資は主に都市部に対し行われ、地方は都市部で消費されるコメと石炭の生産に追われた。都市部も農村も人手不足だから、農村でどれだけ子供が増えようがすべてどこかに引き取られていった。国家の指導者から売春婦まで、人はすべて能力に応じて活動するのが当たり前だった。投資資金の多くが植民地とそれを維持するための軍隊に浪費されるようになるまで、ほぼ順調な成長が続いた。

植民地を台湾だけにして、農村部の価値評価をちゃんとやっておけばなぁ・・・。地方の評価をやらずに投資資金を植民地と軍隊につぎ込んで、挙句敗戦で都市部は焼け野原、都市部への再投資で高度経済成長、そのあと地方の評価をするべき時期に小沢一郎の自民党離脱で20年にわたって政治空白だからな。左翼の歴史に学べなんて何も学んでいない。軍隊の代わりに自分たちが浪費して、残りの金は植民地ですらない外国に使わせろと言ってるだけ。旧軍の失敗と同じことをやってる。

昨今、地方のバカ政治家が中国や韓国に媚びへつらうのは、ハニトラに引っかかったという理由だけでなく、外国人に自分たちに不足しているスペシャリストを勝手に反映させているという理由もありそうだ。

地元には地域を活性化させる人材がいない。スペシャリティーが足らない。それを海外に求めているんだな。だがそうやって呼び寄せる奴は外国語を喋っているだけで何のスペシャリストでもなく、自分ら地元民より酷い無駄飯喰らいなんだけどな。何かを得たいから先に何かを与え、結果としてただ奪われるだけになっている。地方はこんなのばっかりだ。

アニメでは5人の少女がスペシャリストとして能力を発揮し、地域にある財産を評価し、新しい価値を生み出す手助けをしている。地元民は人材として活用され、人が活かされる流れだ。つまり、ミクロからの視点で描いている。常にマクロでしか物事を見ないオレにはそれがもどかしかったってことだった。どこかの地元民になったことがないのだから仕方がない。

地方は、人(スペシャリスト)とカネ(投資)が不足している。都市部の経済成長が終わったときに、投資先を地方に振り向けなければいけなかった。日本は過去に二度、これに失敗している。どちらも地方に振り向けるべき人材とカネを外国に向けてしまった。いまや日本が持ってる海外資産は国別で世界一だ。

田中角栄の「日本列島改造論」は、その点で画期的だった。だが、彼は地方の評価を行った上で地方に投資したわけではない。まるで更地にビルを建てるかのような安易な投資であった。だから日本中同じような景観になってしまった。

そうではなく、まずは地域の評価を事細かにやって、成長計画を立てた上で人材を投入しなければならなかった。役人による投資は、旧軍の投資計画と同じで、予算を消化するためだけのものになり、効率が悪すぎる。加えて地元民による地元評価は、評価として過大になったり過少になったりしがちだ。やはりそこは外部の目が必要であり、民間企業にやらせるしかなかった。

人のスペシャリティーというのは、本人が思っているほど低くはない。アニメ内であったように、東京でうだつが上がらなくても、身に着けたスキルは地方で意外に生かされるものなのだ。埋もれた能力が地方で生かされ、地方居住者である地元民が活性化していく。そうした人間個々が活性化していく様子が、このアニメにはある。そこが面白いところだ。

マクロ的な視点がこの先出てくるかどうかはわからない。




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